Round06イタリアイタリアGP

Moto3 予選

2018年6月2日(土)

会場:ムジェロ・サーキット
天候:晴れ
気温:26℃
コースコンディション:ドライ

マルティンが4戦連続PP。鈴木竜生2番手、佐々木歩夢3番手でそれぞれ初フロントロー獲得!

ロングストレートが多いムジェロは、スリップストリームの使い合いとなりますが、今大会も激しいアタック合戦となり、トップから1秒差に19台という大接戦となりました。

トップタイムをマークしたのはホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)で、アメリカズGP、スペインGP、フランスGPに続き4戦連続で通算13回目のPPを獲得しました。スペインGPとフランスGPでは不運の転倒でノーポイントに終わっていますが、今大会は3戦ぶり今季3勝目に挑みます。

2番手には鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)で、Moto3クラス4年目のシーズンで初のフロントローを獲得。チームのホームGPでの初フロントロー獲得にスタッフも大喜びで、決勝では、初フロントローから初表彰台、初優勝に挑みます。

2年目のシーズンを迎えた佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が3番手でフロントローを獲得しました。佐々木は、午前中のフリー走行で転倒。そのときにフランスGPで負傷した左足首を再び痛めましたが、テーピングと痛み止めを使って初フロントローを獲得しました。

グランプリの軽量級クラスで日本人選手が2人フロントローに並ぶのは、2001年のパシフィックGP(ツインリンクもてぎ)以来、17年ぶり。日本のレースファンにとっては、うれしいニュースとなりました。

以下、総合3位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が4番手、総合2位でホームGPに闘志を燃やすファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が6番手、鈴木竜生のチームメートのニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が7番手、アダム・ノロディン(Petronas Sprinta Racing)が8番手と続き、初日5番手と好調なスタートを切った鳥羽海渡(Honda Team Asia)が10番手でした。

鳥羽は、午前中のフリー走行で転倒を喫し、その影響もあって午後の予選では、セッション序盤にペースを上げられませんでしたが、終盤に掛けてタイムを短縮して10番手に浮上。トップ10に8人のHonda勢が名前を連ねました。

スペインGP、フランスGPと不運の事故やペナルティーで表彰台を逃してきたHonda勢ですが、今大会は3戦ぶりの優勝と開幕戦カタールGP以来の表彰台独占に挑みます。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 ポールポジション)ホルヘ・マルティン
「レースに向けて完ぺきな状態にすることを目標にしましたが、一人ですばらしい走りができました。ポールポジションを獲得できたことには驚いていませんが、スリップストリームを使わずに、すばらしいラップを刻むのは簡単ではありませんでした。ラップレコードまであと少しだったのは残念です。レースではプッシュします。昨年はポールポジションからトップ10にも入れませんでした。明日のレースではプッシュして、4~5人で優勝争いができるようにしたいです。目標はもちろん優勝です」

鈴木竜生(Moto3 2番手)鈴木竜生
「フロントローを獲得できてすごくうれしいです。しかも、チームのホームGPのムジェロだったので余計にうれしいです。バイクの状態は、フランスからほぼ同じですが、初日からいい感じで走れています。このサーキットは、最後にタイムを出そうとすると、すごくギャンブルになるので、チームと話して、最初に新品タイヤを2本使ってタイムを出し、最後はユーズドタイヤでいこうと決めました。その戦略があたり、最初のアタックでしっかりタイムを出せたことがよかったです。とにかく、肝心なのは決勝なので、トロフィーを持って帰れるようにがんばります」

佐々木歩夢(Moto3 3番手)佐々木歩夢
「午前中のFP3は、単独でもすごくいいペースで走ることができたのですが、7コーナーで前を走る海渡(鳥羽)がハイサイドで転び、それを避けられず接触して転んでしまいました。この転倒で、フランスで負傷した左足首をまた痛めてしまいました。午後の予選はテーピングをして、痛み止めを飲んでセッションに挑みましたが、フランスと同様に痛みをカバーする走りができたので、思ったよりも集中して走ることができました。セッションが終わったときに3番手になってるとは思わなかったので、ビックリしました。でも、この数戦いいレースができていなかったし、チームにいいプレゼントができたと思います。一番大事なのは決勝なので、明日も集中して表彰台で終わりたいです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 6番手)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「とてもうれしいです。まだ改善の余地があるにもかかわらず、昨日に比べてかなり前進できました。明日のウォームアップではもう少し改善したいです。午前も午後もこれまでにないほどすばらしいタイムを出すことができました。レースに向けてすばらしいペースがあると思います。まだ安定性が足りないのは確かです。一生懸命がんばっています。明日に向けて準備は整っています」

鳥羽海渡(Moto3 10番手)鳥羽海渡
「今日は朝のフリー走行で転倒してしまい、その影響でなにも試せませんでした、マシンのダメージも大きく、チームには申し訳ない気持ちでした。フレームもエンジンも全部壊れてしまうような状態でしたが、予選までに修復してくれたおかげで、しっかり走ることができました。転倒の影響で、セッション序盤はタイムを出せませんでしたが、最後のアタックでなんとか10番手までポジションを上げました。歩夢(佐々木)と竜生(鈴木)さんがフロントローなので、自分の結果には全然喜べませんが、明日はフロントローに並んだ2人に負けないように表彰台を狙っていきます」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
188ホルヘ・マルティンHonda1'56.634
224鈴木竜生Honda+0.190
371佐々木歩夢Honda+0.210
444アーロン・カネットHonda+0.224
512M.ベツェッキKTM+0.241
621ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+0.271
723ニッコロ・アントネッリHonda+0.303
87アダム・ノロディンHonda+0.359
942M.ラミレスKTM+0.453
1027鳥羽海渡Honda+0.632
1122真崎一輝KTM+0.672
1219G.ロドリゴKTM+0.724
135J.マシアKTM+0.732
1433エネア・バスティアニーニHonda+0.829
1516A.ミニョKTM+0.879
168N.ブレガKTM+0.908
1748ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+0.938
1814トニ・アルボリーノHonda+0.955
1917J.マクフィーKTM+0.972
2065P.エッテルKTM+1.003
2184J.コーンフェールKTM+1.044
2275A.アレナスKTM+1.111
2376M.ユルチェンコKTM+1.145
2496マヌエル・パリャーニHonda+1.229
2540D.ビンダーKTM+1.547
2672アロンソ・ロペスHonda+1.685
2710D.フォッジャKTM+1.824
2841ナカリン・アティラプワパHonda+1.944
2981S.ネパKTM+2.509
3011L.ロイKTM+3.077

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