Round06イタリアイタリアGP

MotoGP フリー走行

2018年6月1日(金)

会場:ムジェロ・サーキット
天候:晴れ
気温:25℃
コースコンディション:ドライ

マルケス3番手、クラッチロー6番手で初日を終える

第6戦イタリアGPのフリー走行は、午前中はやや雲の多い天候でしたが、午後は青空の広がる絶好のコンディションとなりました。ムジェロでは、5月上旬に多くのチームが参加してプライベートテストを実施しています。そのため初日からレベルの高い走りとなり、トップから1秒差に10台という接戦となりました。その中で、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3番手、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が6番手とまずまずのスタートを切りました。

マルケスは、5月上旬のプライベートテストに続き、タイヤテストを中心にFP1とFP2でセットアップ作業に集中しました。マルケスは、ソフト、ミディアム、ハードの3種類のタイヤを、決勝に向けて組み合わせ、フィーリングを確認しました。FP2では、フロントにミディアム、リアにソフトを装着して連続10ラップをこなし、1分47秒から48秒台で走行、決勝に向けてまずまずの内容で初日を終えました。

6番手のクラッチローもタイヤテストを中心に連続周回を行い前後ミディアムコンパウンドで1分47秒台から48秒台で走行しました。2日目のフリー走行では引き続きタイヤテストに集中し、決勝に向けて慎重にタイヤ選択を行う予定です。

ホームGPに気合のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、今季ベストの8番手で初日を終えました。RC213Vでムジェロを走るのはこれが初めてでしたが、FP1で7番手につけるとFP2ではマルケスをフォローして一気に1分47秒台に入れて今季ベストの8番手で初日を終えました。予選では初のQ2進出を目指します。

ハイスピードコースのムジェロは、タイヤ選択が決勝レースに大きく影響します。その中で、このコースを得意とする中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今季ベストの12番手で初日を終えました。「5月の事前テストのデータが生きた」と語る中上は、2日目も引き続きタイヤテストに集中。午前中のフリー走行では総合タイムでトップ10を目指し、ダイレクトでのQ2進出を目指します。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、リアタイヤのグリップに苦戦して14番手。タイヤの組み合わせ、サスペンションのセッティング変更など、多くのセットアップにトライしました。土曜日のフリー走行、予選で、引き続きセットアップに取り組みます。

初ポイント獲得を目指すトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、FP1、FP2どもに転倒を喫し、24番手で初日を終えました。2日目のフリー走行と予選では、タイム短縮とポジションアップに挑みます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)マルク・マルケス
「ムジェロはいつも苦戦するサーキットですが、今日はしっかり3番手で終えることができました。ペースも悪くないので、ポジティブな一日だったと思います。明日は、さらに前進できるように取り組みたいです。正直、テストの時に比べて今日のように気温が高くなると、フロントタイヤで少し苦戦すると思っていました。実際、一番ハードなコンパウンドでも、まだ少しソフトすぎる感じがしました。しかし、まだ前進できる余地があるので、全体的には、いい仕事ができました。ラップタイムは、午前中から午後にかけて、かなり短縮することができました。明日もこの調子でがんばりたいです。最後に、ケガをしたミケーレ・ピッロ(ドゥカティ)がよくなり、早く戻ってくることを願っています」

カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)カル・クラッチロー
「今日はポジティブな一日でした。FP2でのバイクのフィーリング、そして6番手というポジションには満足していませんが、今日のようなコンディションの中では、6番手は悪くなかったと思います。明日に向けてパッケージを改善するために、HRCのエンジニアやLCR Honda Castrol Teamと一生懸命取り組みました。予選ではフロントローにチャレンジしたいです。これがとりあえずの目標です。そして日曜日の決勝では、表彰台獲得が目標になります」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 8番手)フランコ・モルビデリ
「MotoGPマシンで初めてムジェロを走りました。自分たちはムジェロでテストをしていないのでどんな走りができるのか予想もできなかったし、何を期待すればいいのかも分からない状態でしたが、FP1から快調にラップを刻めました。FP1ではソフトタイヤでベストタイムをマークし、FP2では、ベストタイムもレースペースもさらに改善することができました。FP2では、マルク・マルケスのスリップを使いタイムを出すことができました。明日も地元ファンの声援に応えるために全力で挑みます」

中上貴晶(MotoGP 12番手)中上貴晶
「ピッロ選手の大きな転倒があり心配しましたが大きな事故ではなかったようで安心しました。その転倒事故の後、今度は(アンドレア)ドヴィツィオーゾ選手(ドゥカティ)のエンジンが壊れ、2度目の赤旗中断になりました。セッションで2度の中断というのはめったにないことなので集中するのがたいへんでした。同時にソフトタイヤの投入のタイミングがとても難しいセッションでした。今日は5月のテストと比べて路面コンディションが違いました。タイムも0.2秒遅かったのですが、タイムを詰めていけるポイントが多かったので、明日はタイムをあげていけると思います。目標は1分57秒前半で、これが達成できれば、Q2にダイレクトで進出できると思っています。今回はチームのホームGPなので、自分のパフォーマンスをしっかり発揮できるようにがんばりたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 14番手)ダニ・ペドロサ
「今日はリアの感触を見つけられず、グリップにかなり苦しみました。厳しい一日でした。いくつかのタイヤにトライし、異なるサスペンションのセッティングを試しましたが、グリップを改善することはできませんでした。マシンのセットアップなのか、それとも、路面コンディションが関係しているのかを知る必要があります。理由がどうあれ、明日の予選と日曜日の決勝に向けて、この問題を解決しなくてはいけません。明日も引き続き、集中力を維持していい仕事をしたいです」

トーマス・ルティ(MotoGP 24番手)トーマス・ルティ
「今日は2回も転倒してしまい、いい形でスタートを切ることができませんでした。とにかく、リズムよく乗ることができず、セットアップに多くの時間を費やしました。FP2ではいくつかのポイントで前進することができました。明日のフリーでは、多くの周回を刻み、決勝に向けてアベレージを上げていきたいです。ムジェロはシーズンを通してとても美しいサーキットです。ここではもっと速く走れる自信があるので、明日も引き続きセットアップに全力を尽くします」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
129A.イアンノーネスズキ1'46.735
225M.ビニャーレスヤマハ+0.387
393マルク・マルケスHonda+0.483
45J.ザルコヤマハ+0.630
543J.ミラードゥカティ+0.668
635カル・クラッチローHonda+0.698
746V.ロッシヤマハ+0.710
821フランコ・モルビデリHonda+0.762
99D.ペトルッチドゥカティ+0.834
1099J.ロレンソドゥカティ+0.956
1151M.ピッロドゥカティ+1.068
1230中上貴晶Honda+1.166
134A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+1.167
1426ダニ・ペドロサHonda+1.189
1555H.シャーリン ヤマハ+1.211
1642A.リンススズキ+1.261
1741A.エスパルガロアプリリア+1.378
1853T.ラバトドゥカティ+1.486
1944P.エスパルガロKTM+1.534
2045S.レディングアプリリア+1.723
2119A.バウティスタドゥカティ+1.789
2217K.アブラハムドゥカティ+1.838
2338B.スミスKTM+2.309
2412トーマス・ルティHonda+2.347
2510X.シメオンドゥカティ+3.022

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