Round06イタリアイタリアGP

Moto3 決勝

2018年6月3日(日)

会場:ムジェロ・サーキット
天候:晴れ
気温:29℃
コースコンディション:ドライ
観客:9万310人(3日間:15万129人)

マルティンが今季3度目の優勝
ディ・ジャンアントニオが3位表彰台を獲得

Moto3クラスは、4戦連続ポールポジションから好スタートを切ったホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)とチームメートのファビオ・ディ・ジャンアントニオ、そしてマルコ・ベツェッキ(KTM)の3台がトップグループを形成しました。最終ラップまで接近戦を繰り広げた3人ですが、マルティンが最終ラップの最終コーナーをトップで立ち上がると、後続の2人を寄せ付けずに今季3勝目を挙げました。スペインGP、フランスGPと不運のアクシデントと転倒で優勝を逃してきたマルティンですが、今大会はしっかりとNSF250RWのパフォーマンスを引き出し、優勝を果たしました。これで総合4位から2位に浮上しました。

マルティンのチームメートで初優勝に燃えたディ・ジャンアントニオは僅差の3位でフィニッシュ。今季2回目の表彰台に立ち、地元ファンの声援に応えました。この結果、総合2位から3位へとダウンしましたが、マルティンと5点差、トップのベツェッキとは8点差の3位と、依然としてチャンピオン争いに加わっています。

その後方では4台が4位争いを繰り広げ、エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が6位、トニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)が7位でフィニッシュ。さらに数秒遅れて、14台によるし烈な争いを制したロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が8位。ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が9位、ワイルドカードで出場のマヌエル・パリャーニ(Leopard Racing)が10位、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が11位とHonda勢が続きました。

初のフロントローとなる3番グリッドから挑んだ佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing )は大接戦の中で16位、同じく初のフロントローで2番手スタートの鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が17位、予選10番手の鳥羽海渡(Honda Team Asia)は20位と、日本人勢はポイントを獲得することができませんでした。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 優勝)ホルヘ・マルティン
「すばらしいレースでした。最終コーナーを1番で入ることが今日の戦略でした。KTMのマシンは、ストレートで飛ぶように速かったので、これが勝つために唯一の方法でした。そしてそれがうまくいきました。とてもうれしいです。石がウインドシールドに当たったり、野ウサギがコースを横切ったりして難しいレースでした。完走できなかったレースが2度続いたので、こうしてポイントを獲得できたことはとても重要なことでした。それをムジェロでできたことがとてもうれしいです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 3位)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「ムジェロで表彰台に上がるのはいつもうれしいことですが、今回もわずかな差で優勝を逃してしまいました。最終コーナーまでホルヘについていきましたが、ベツェッキのオーバーテイクでスリップストリームに入れず、そのためフィニッシュラインで前に出られませんでした。マシンはどんどんよくなって来ています。優勝できるのは時間の問題だと思います。常に全力を尽くしてくれるチームに、本当に感謝したいです」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 6位)エネア・バスティアニーニ
「1周目を終えてトップの3人が後続を引き離し、マージンを作り始めたのが見えました。レース中盤からは、力強いリズムでプッシュできただけに、残念です。終盤はタイヤが消耗し始めて思うようにはいきませんでした。ほかのライダーはスリップストリームを使いながらアドバンテージをうまく使っていました。今日の結果は悪くはありませんが、思ったような結果ではありませんでした」

佐々木歩夢(Moto3 16位)
「昨日の転倒で痛めた左足は、昨日より痛みがあったので決勝は痛み止めを飲んで走りました。そのおかげで10周くらいはほとんど痛みを気にしないで走ることができましたが、今日のトップグループの3台のペースは速くて、ちょっとついていけませんでした。セカンドグループのペースはそれほど速くなかったので無理なくついていけたのですが、スリップに入りすぎたせいなのか、後半はエンジンが苦しい感じでした。フロントロー3番手だったのでポイントを獲得できなかったのはとても残念ですが、今回は、本当に多くのことを学ぶことができました。次戦までに左足をしっかり治して、今回の経験をバルセロナで活かしたいです」

鈴木竜生(Moto3 17位)鈴木竜生
「スタートはよかったのですが、序盤、前を走ってるライダーが転び、それで遅れてしまいました。その次は混戦の中でコースを押し出されてしまい、集団の後ろに下がってしまいました。そこから上がっていくのがたいへんで、なかなかポジションを上げられませんでした。朝のウォームアップの転倒の影響は全くありませんでした。フロントローに並べたことはよかったですが、それを決勝につなげられなかったのが本当に残念です。次のバルセロナではしっかり頭を使って、結果につなげたいです」

鳥羽海渡(Moto3 20位)
「スタートはよかったのですが、そこから全然追い上げることができませんでした。それで集団に飲み込まれました。そこから少し追い上げたのですが、中盤以降、またペースが上がらずポジションを落としました。今日はブレーキングがしっかりできていないことを感じたので、それを次のバルセロナの課題にしたいです。今日はハードタイヤで決勝に挑みました。そのため序盤は攻められず、後半はタイヤがたれてしまい、最後までペースを上げられませんでした。本当に残念です」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
188ホルヘ・マルティンHonda39'20.810
212M.ベツェッキKTM+0.019
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+0.043
419G.ロドリゴKTM+10.948
516A.ミニョKTM+11.083
633エネア・バスティアニーニHonda+11.165
714トニ・アルボリーノHonda+11.194
848ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+14.567
923ニッコロ・アントネッリHonda+14.676
1096マヌエル・パリャーニHonda+14.682
1144アーロン・カネットHonda+14.693
1217J.マクフィーKTM+14.720
1340D.ビンダーKTM+14.733
1475A.アレナスKTM+14.770
1542M.ラミレスKTM+15.237
1671佐々木歩夢Honda+15.271
1724鈴木竜生Honda+15.368
1872アロンソ・ロペスHonda+15.631
1965P.エッテルKTM+15.953
2027鳥羽海渡Honda+15.983
218N.ブレガKTM+16.030
2222真崎一輝KTM+22.492
2384J.コーンフェールKTM+22.520
2411L.ロイKTM+50.691
2541ナカリン・アティラプワパHonda+1'23.045
RT76M.ユルチェンコKTM+2Laps
RT5J.マシアKTM+4Laps
RT10D.フォッジャKTM+14Laps
RT81S.ネパKTM+15Laps
RT7アダム・ノロディンHonda+18Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
112M.ベツェッキKTM83
288ホルヘ・マルティンHonda80
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda75
444アーロン・カネットHonda61
516A.ミニョKTM56
623ニッコロ・アントネッリHonda44
733エネア・バスティアニーニHonda43
819G.ロドリゴKTM41
942M.ラミレスKTM38
1065P.エッテルKTM36
1184J.コーンフェールKTM36
1248ロレンソ・ダラ・ポルタHonda33
1375A.アレナスKTM28
1424鈴木竜生Honda24
1514トニ・アルボリーノHonda24
1672アロンソ・ロペスHonda23
175J.マシアKTM21
1871佐々木歩夢Honda17
197アダム・ノロディンHonda16
2027鳥羽海渡Honda16
2140D.ビンダーKTM11
2217J.マクフィーKTM10
2311L.ロイKTM7
2496マヌエル・パリャーニHonda6
2576M.ユルチェンコKTM5
2622真崎一輝KTM3
2710D.フォッジャKTM2
2832小椋藍Honda1
298N.ブレガKTM1
3041ナカリン・アティラプワパHonda0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KTM122
2Honda121

ランキング詳細

フォトギャラリー

ニュース