Round05フランスフランスGP

Moto3 プレビュー

2018年5月17日(木)

会場:ル・マン・サーキット

Honda勢が前戦スペインGPの雪辱に挑む

激戦が続くMoto3クラス。前戦スペインGPは、トップグループに加わったHonda勢が相次いで転倒するという不運の多重クラッシュとなりました。今大会はその雪辱に挑みます。この多重クラッシュでHonda勢は、2016年シーズンの最終戦バレンシアGP以来、2年ぶりに表彰台に立てないレースとなりました。今大会は、前戦スペインGPのばん回と、2年連続の表彰台独占に挑みます。

スペインGPの不運の多重クラッシュに巻き込まれたホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は、前戦で転倒リタイアに終わったことで総合2位にダウンしました。今大会はその雪辱と今季3勝目に挑みます。昨年の大会でポールポジション(PP)を獲得するも決勝ではコース上にオイルが出るハプニングで転倒。再開されたレースではリタイアに終わりました。今年は2年連続PPと、大会初制覇を目指します。

総合3位にはアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)。前戦スペインGPでは多重クラッシュの原因を作ったことで、今大会はペナルティーにより最後尾からのスタートが決まっています。厳しいグリッドからのレースとなりますが、今大会はスペインGPの汚名返上に向けて、追い上げのレースに挑みます。

総合4位にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)で、レースをこなすたびに調子を上げているだけに、今大会はキャリア初優勝に挑みます。前戦スペインGPでは優勝争いのグループに加わりましたが、多重クラッシュの影響もあり7位、悔しいレースとなりました。今大会はその悔しさをぶつけます。

総合6位はエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)で、前戦スペインGPでは多重クラッシュに巻き込まれノーポイント。今大会は今季2回目の表彰台と今季初優勝に挑みます。総合9位に入っているのはニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)で、今年は予選の好走をリザルトにつなげられない悔しいレースが続いています。今大会は流れを変えるためにも、シーズン初の表彰台獲得に挑みます。

日本人勢は、第3戦アメリカズGPで9位、第4戦スペインGPで6位と調子を上げている鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合14位、4戦を終えて3回のポイント獲得を果たしている佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が総合15位。前戦スペインGPで9位と、今季2回目のシングルフィニッシュを果たした鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合17位につけています。今大会は、初の表彰台獲得に燃える日本人選手にも注目が集まります。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合2位)
「このサーキットは好きです。昨年はドライでもウエットでもとても戦闘的に走ることができました。でも残念なことに、レース中にフェナティを引き離しているときに路面のオイルでスローダウンし、優勝を逃してしまいました。前戦スペインで負傷した手のケガはよくなってきています。どこも折れていませんが、あと数日様子を見なければなりません。金曜日からは戦闘的になりたいです。そのときはクリニカモバイルの助けが必要になるかもしれません」

アーロン・カネット(Moto3 総合3位)
「ル・マンは大好きなサーキットの一つです。天候が重要な役割を担うことはよく分かっていますが、常にとてもいいフィーリングがあります。このサーキットは好きですし、昨年はすばらしいレースができました。でもル・マンでは雨が降るのか降らないのか予測がつきません。今大会はペナルティーを科せられていますが、再び上位を目指します。アラゴンのテストはとても興味深い結果が出ました。今回のレースに向けてさらに準備が整ったと思います」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合4位)
「ル・マンは偉大なサーキットです。とても好きですし、表現するのに言葉が足りません。一目で恋に落ちるようなサーキットです。そして初めて走った年から速く走ることができました。今週末に向けてたくさんのプランは作りたくありません。目標は常に同じです。ヘレスで準備が整ったと感じましたが、いまはそのときよりさらに準備が整った感じです。先週のテストにも感謝しています」

鈴木竜生(Moto3 総合14位)
「今週のル・マンは、前戦スペインGPで抱えたいくつかの問題点の改善に取り組みたいです。今年は開幕戦カタールGPをケガのために欠場。第2戦アルゼンチンGPは、難しいコンディションの中で、スタート直後に後ろから当てられて転倒。再スタートするもノーポイントという厳しい結果が続きました。しかし、アメリカズGPで9位、スペインGPで6位と、マシンが完全な状態ではないにもかかわらず調子を上げているので、今大会はチーム一丸となってベストリザルトの表彰台を目指します」

佐々木歩夢(Moto3 総合15位)
「スペインGPはレースウイークを通じて厳しいレースでした。トップグループに加われず、そして3位争いの集団の中でもなかなかグループの前に出ていけないという残念なレースでした。しかし、今年はレースをこなすたびに課題になっている部分を一つひとつ改善できていると思うし、フランスでは結果につなげたいです。スペインGPのあと、久しぶりに日本に帰り、リラックスできました。気分も一新できたので、今大会はみんなに喜んでもらえるようなレースにしたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合17位)
「スペインGPは表彰台まであと一歩でした。最終ラップまではほぼ自分の組み立てた通りの戦いができていました。しかし、最終ラップの厳しい戦いの中でいくつかミスをしてしまい、3位獲得を目前に9位へとダウンしました。しかし、これまでの中で一番いいレースができたし、自信になりました。その分、悔しいレースになりました。ル・マンは得意とするサーキットなので、スペインで逃した表彰台に挑みたいです」

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