Round04スペインスペインGP

Moto3 フリー走行

2018年5月4日(金)

会場:ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト

アントネッリを筆頭にトップ6をHonda勢が独占して初日を終える

Moto3クラスは、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)がトップタイムをマーク。以下、ホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)、エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)、鳥羽海渡(Honda Team Asia)とHonda勢が上位6位までを独占。さらに、8番手にロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)、9番手にトニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)とトップ10に8人のHonda勢が名前をつらねました。

トップタイムをマークしたアントネッリは、開幕戦カタールGPでポールポジションを獲得しています。今大会は、3戦ぶり今季2回目のポールポジション獲得が期待されます。3戦を終えて2勝を挙げているマルティンは、FP1、FP2と快調にラップを重ねました。ポジションは2番手ですが、内容ではライバルを圧倒。2戦連続ポール・トゥ・ウインが期待されます。

FP1でトップタイムをマークして好調な走りを見せるジャンアントニオ、昨年の大会で優勝しているカネットと僅差で続き、予選、決勝とHonda勢のし烈な戦いが予想されます。

前戦アメリカズGPで転倒リタイアに終わった鳥羽が6番手と好調なスタートを切りました。開幕を前に「ヘレスはウインターテストでいい走りができたので自信がある」とコメントしていましたが、その言葉通りの走りとなりました。

以下、日本人勢は、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が14番手、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は21番手でしたが、ロングランを中心にレースセッティングに集中。土曜日の予選では一気に上位を狙います。ワイルドカードで出場の小椋藍(Asia Talent Team)は、25番手でした。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 2番手)ホルヘ・マルティン
「ギアボックスの問題が出てから、完ぺきなセットアップを見つけることができませんでした。仕事のペースが下がり難しい日となりました。ウインターテストの時と比べると路面はかなり変わった印象でした。気温も明らかに違いました。でも、もっとラバーが乗れば、グリップも上がると思います。ミディアムコンパウンドの感触はよくありませんでしたが、今日は外れタイヤにあたったかもしれないと信じています。というのも、ほかのセットでは1秒以上タイムが上がったからです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 3番手)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「今日はとてもうまくいきました。常に速さがあって上位にいました。ハードタイヤでもミディアムタイヤでもラップタイムは同じでした。通常はミディアムの方がいいタイムを出せるので、これは重要なことです。まだ金曜日ですが、レースペースは日曜日に向けていい線をいっていると思います。この調子でがんばりたいです。フロントローからのスタートとなることが大事です。そうすれば、今シーズン初めてのヨーロッパラウンドで、いい結果へ向けて戦えるからです」

鳥羽海渡(Moto3 6番手)鳥羽海渡
「今日はFP1、FP2とマシンのフィーリングがとてもよくて、リズムある走りができました。とにかく、今回の目標は、FP1から予選のつもりでペースを上げていく、ということでした。FP1で12番手につけて、FP2でさらにタイムをあげて6番手と、狙っていた走りができたのでうれしいです。今回は、日本からスペインまでのフライトで乗り継ぎがうまくいかず、サーキット入りが木曜日の夜になってしまい、金曜日のフリー走行がぶっつけ本番でした。なにも準備する時間がないままセッションが始まったのですが、いいスタートが切れました」

鈴木竜生(Moto3 14番手)鈴木竜生
「今日はほぼ単独で走り続けました。その結果、レースに向けての連続ラップは悪くありませんでした。ベストの0.2秒落ちくらいで連続周回できているのでいいレースができると思います。ただ、一発のタイムがなかなかでないので苦しみました。ヘレスはいつもそうですが、一発のタイムを出せないので、予選はいつも苦労しています。しかし、チームメートのアントネッリがトップタイムなので、データを見比べて明日に向けて備えたいです」

佐々木歩夢(Moto3 21番手)佐々木歩夢
「午前中のフリー走行から単独で走ろうと決めていました。FP1では、ポジションは15番手でしたがフィーリングはよかったです。午後のFP2でも引き続きハードタイヤで走行。26ラップまで引っ張りました。順位は21番手ですが、内容的には悪くないと思っています。今までと違う取り組みなので、“どうしたの?”と大勢の人に言われました、明日の予選ではしっかりタイムを狙って、いいポジションいから決勝に挑めるようにしたいです」

小椋藍(Moto3 25番手)小椋藍
「ヘレスは昨年、CEV(FIM CEVレプソルインターナショナル選手権)で優勝しているサーキットなので、他のサーキットに比べれば得意なコースです。しかし、FP1、FP2ともに思うようにセッティングが進まず、タイムも自己ベストの2秒落ちでした。元々、スロースターターなのですが、今日はタイムが悪すぎました。明日はどうなるかわかりませんが、自己ベストを超えられるタイムを出したいと思います。それが実現できれば、グリッドもかなり上がると思います」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
123ニッコロ・アントネッリHonda1'46.630
288ホルヘ・マルティンHonda+0.444
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+0.529
433エネア・バスティアニーニHonda+0.535
544アーロン・カネットHonda+0.594
627鳥羽海渡Honda+0.634
742M.ラミレスKTM+0.768
848ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+0.804
914トニ・アルボリーノHonda+0.813
1017J.マクフィーKTM+0.829
1165P.エッテルKTM+1.000
1212M.ベツェッキKTM+1.117
1319G.ロドリゴKTM+1.187
1424鈴木竜生Honda+1.215
1522真崎一輝KTM+1.264
1616A.ミニョKTM+1.327
177アダム・ノロディンHonda+1.441
1875A.アレナスKTM+1.458
195J.マシアKTM+1.593
2010D.フォッジャKTM+1.599
2171佐々木歩夢Honda+1.699
2284J.コーンフェールKTM+1.714
2352ジェレミー・アルコバHonda+1.857
2476M.ユルチェンコKTM+1.869
2532小椋藍Honda+1.993
268N.ブレガKTM+1.998
2740D.ビンダーKTM+2.065
2841ナカリン・アティラプワパHonda+2.451
2972アロンソ・ロペスHonda+2.634
3011L.ロイKTM+2.999

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