Round02アルゼンチンアルゼンチンGP

Moto3 プレビュー

2018年4月6日(金)

会場:アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド

Honda勢が今季2連勝、大会4連覇を目指す

Moto3クラスは、Honda勢にとっては、開幕戦カタールGPからの2連勝と大会4連覇を目指します。2015年はダニー・ケント、雨のレースになった16年はカイルール・イダム・パウィ、昨年はホアン・ミルが大接戦を制して優勝しました。今年は、開幕戦カタールGPでホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が優勝。2位にアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が3位とHonda勢が表彰台を独占しました。昨年も表彰台を独占しているサーキットだけに今大会もHonda勢の走りに注目されます。

昨年、HondaのMoto3マシン、NSF250RWは、18戦17勝を挙げる圧倒的な強さを発揮しました。今年のウインターテストでは、ライバルのKTM勢がその差を縮めてきましたが、開幕戦カタールGPでは、依然として強いレースを見せることに成功しました。

表彰台独占に続き、4位にニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)、6位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)、ベストグリッドとなる予選5番手から決勝に挑んだ鳥羽海渡(Honda Team Asia)が大集団となった3位争いに加わり、最終的にベストリザルトとなる7位、ベストグリッドとなる4番グリッドから決勝に挑んだ佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が8位と、トップ10にHonda勢7台が名前を連ねました。

今年は、Honda勢の活躍の中で、シーズン2年目を迎える日本人勢がどこまで成長を見せるのか。開幕戦カタールGPをケガで欠場した鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)も今大会から復帰します。日本のレースファンにとっても楽しみなシーズンとなっています。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合1位)
「昨年のアルゼンチンGPでは、フロントグリップに問題があったにもかかわらず3位を獲得することができました。今年は一生懸命トレーニングに取り組んできました。そして今はとてもいいかたちに仕上がっています。体重も少し落ちました。モチベーションはとても上がっています。アスファルトのことも分かってきたので、今大会も早くグリップをつかまなければなりません。そして目標は、すべてのセッションで安定して上位に入り、できる限りいい結果を残すことです」

アーロン・カネット(Moto3 総合2位)
「昨年のレースでは、いいタイヤの選択ができず、あまりいい感触ではありませんでした。しかし、テルマス・デ・リオ・オンドは好きなサーキットです。カタールからのいい感触をキープできることを願っています。昨年はあまりいいグリップがありませんでしたが、今年は力強い走りができると思います」

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合3位)
「アルゼンチンは好きです。僕にとっては、Hondaのシャシーは、KTMのシャシーよりかなりいいと感じています。HondaはKTMより一歩前にいると思います。それがこのサーキットでも僕を助けてくれると思います」

鳥羽海渡(Moto3 総合7位)
「アルゼンチンは得意なコースです。昨年もよかったし、得意というイメージがあるので初表彰台を目指していきたいです。開幕戦カタールGPはスタートから3~4周目までのペースが遅く、そこで結構下がってしまいました。それをしっかり克服できれば、後半タイヤがたれてきても結構いいレースができると思います。アルゼンチンGPは、日本から遠いので、移動で身体が疲れないようにしなければいけません。カタールGPのあとは、青山監督と長島哲太さんが九州に来て、一緒にトレーニングをしました。みんなが喜んでくれるようなレースにしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合8位)
「アルゼンチンGPでは、カタールGPで課題になった序盤のフルタンクの走りを改善したいです。そのためにも、もう少しロングランを行い、フルタンクで多く走りたいです。カタールGPでは、初日の最初のセッションで転倒してしまい、そのあとのセットアップの予定が狂いました。今大会は、そうした失敗がないように3日間、集中していきたいです。アルゼンチンは大好きなサーキットです。目標はベストリザルトの更新。そして、カタールGP同様表彰台争いをして、最後に立てるようにしたいです」

鈴木竜生(Moto3 ポイントなし)
「腕の状態は100%ではありませんが、乗れる状態まで回復しました。開幕戦カタールGPは本当に残念でした。初日のフリー走行で転倒して右腕を負傷。開幕戦を欠場するという悔しいレースになりました。今回はその分もしっかりと走りたいです。昨年の大会では、予選9番手、決勝8位とシーズンを通して見れば、自分にとって大きな弾みになるレースでした。今年は今大会が自分にとって事実上の開幕戦となりますが、前戦で期待を裏切った分もしっかりと走りたいと思います」

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