Round02アルゼンチンアルゼンチンGP

Moto2 プレビュー

2018年4月6日(金)

会場:アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド

第2戦では激しい戦いが予想される

Moto2クラスは、今年も激しい戦いが予想されます。開幕戦カタールGPでは、ウインターテストで好調だったフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が、その力を発揮して優勝しました。昨年、Moto2クラスにデビューしたときからその速さが注目されているバグナイアですが、予選3番手から落ち着いた走りでMoto2初優勝を達成。今年の戦いぶりが注目されています。

ロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)が開幕戦カタールGPで2位でフィニッシュしました。今年はチームを移籍してのシーズンですが、ウインターテストから好調で、優勝したバグナイア同様、その走りを結果につなげました。昨年はシーズン中盤のケガの影響もありチャンピオン争いには加われませでしたが、今年はチャンピオン候補の一角に浮上。アルゼンチンGPでも優勝争いに加わることが期待されます。

今年のチャンピオン候補の筆頭に挙げられているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、第2戦アルゼンチンGPで今季初優勝を目指します。開幕戦カタールGPではポールポジション(PP)を獲得しましたが、決勝ではリアブレーキのトラブルで3位に終わりました。今大会はその雪辱に挑みます。アレックス・マルケスは、14年にMoto3クラスでチャンピオンに輝き、Moto2クラスは今年4年目のシーズン。来季のMotoGP昇格を目標にシーズンを戦います。

今シーズンは前年チャンピオンのフランコ・モルビデリ、総合2位のトーマス・ルティがMotoGPクラスへステップアップしましたが、若手選手の成長も著しく、大接戦が予想されます。昨シーズン終盤戦から強いレースを見せているRed Bull KTM Ajoのミゲル・オリベイラとブラッド・ビンダーの2人。昨年Moto3クラスで総合2位になりMoto2クラスにスイッチしたロマノ・フェナティ(Marinelli Snipere Team)、15年のMoto3チャンピオンのダニー・ケント(Beta Tools - Speed Up Racing)、昨年のMoto3チャンピオンのホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)など、その他にも大勢の注目選手がいます。そして、注目されているのは若手だけではありません。昨年、PP獲得6回、表彰台獲得3回で大きな話題を集め、総合6位になったベテランのマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)も今季の活躍に期待されます。

日本人勢では、今季、IDEMITSU Honda Team Asiaに移籍した長島哲太の走りに注目です。昨年は3年ぶりにMoto2クラスに復帰。10位を最高位に総合26位でした。今年は、青山博一新監督の元で飛躍を目指します。開幕戦カタールGPでは予選26番手とグリッドの悪さが影響して21位でした。カタールGPを終えた後には、九州でオフロードトレーニングを実施し、万全の体制で挑みます。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「今シーズンのスタートにはとても満足しています。冬の間に一生懸命取り組んだので、カタールでの勝利でみんな自信がつきました。この方向性で引き続きがんばらなければなりません。テルマスのサーキットは好きです。多くのライダーたちにとって速く走りやすいサーキットなので、ほかのライダーたちとの差はとても小さくなります。昨年はいい仕事ができて7位でフィニッシュできました。今年もいい結果を出せると思います」

ロレンソ・バルダッサーリ(Moto2 総合2位)
「アルゼンチンのサーキットは好きです。初めて走ったときからレイアウトにはいい感触がありました。昨年はシーズンを通してかなり苦戦しましたが、その中でもテルマス・デ・リオ・オンドでは4位になっています。カタールでポジティブな結果を出した後なので今週のレースがとても楽しみです」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「アルゼンチンのサーキットは、とても楽しいです。昨年は優勝争いをしました。最終ラップに転倒してしまい、再スタートして21位でしたが、自分にとって相性のいいサーキットです。昨年はアルゼンチンでいいレースができたことがきっかけで、Moto2クラスの勝利に向けて挑戦できました。テルマスはグリップ力が低く、常に滑りやすいので、その点を注意して取り組まなければなりません。ここではKTM勢がとても強いと思うので、集中力を維持してこの調子でがんばらなければなりません」

長島哲太(Moto2 総合21位)
「カタールがすごく悔しい結果だったので、アルゼンチンでは最低でもポイント獲得を目指します。カタールに続き、ここもあまり得意なサーキットではありませんが、フリー走行やウォームアップではいい走りができたと思っています。カタールとアルゼンチンのインターバルを利用して九州でモタードのトレーニングをしました。HSR九州ドリームコースで2泊3日でしっかり汗を流してきました。今年はオーリンズに合わせた走りがまだできていません。昨年つかっていたWP製のいいフィーリングをまだ引き出せていないのが課題です。昨年は19位でした。テルマス・デ・リオ・オンドはシンプルなレイアウトですが、ブレーキのポイントがみつけにくく、とても難しいです。その部分を克服していきたいです」

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