Round02アルゼンチンアルゼンチンGP

Moto3 決勝

2018年4月8日(日)

会場:アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
天候:雨のち曇り
気温:22℃
コースコンディション:ウエット
観客:6万3305人(3日間:17万1604人)

カネットが2戦連続の2位表彰台登壇

Moto3クラスの決勝は難しい路面コンディションとなり、タイヤの選択が大きな注目を集めました。しかし、路面の乾き方がそれほど速くなかったため、レインタイヤ勢が上位を独占しました。

予選で上位を独占したHonda勢ですが、難しいコンディションの中、優勝は果たせませんでした。しかし、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が2位でフィニッシュ。3位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が入り、2人が表彰台に立ちました。以下、エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)、アダム・ノロディン(Petronas Sprinta Racing)、開幕戦カタールGPで3位になったロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)などが上位入賞を果たし、2位から8位までをHonda勢が独占しました。

開幕戦で勝利を挙げ、今大会も優勝候補の筆頭だったホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は、ウォームアップを終えてピットに戻り、スリックタイヤにチェンジ。最後尾28番手から追い上げのレースに挑み、最終的に11位までばん回してレースを終えました。

日本人勢は、前後にレインタイヤを選択した佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が16位、同じく前後レインのセットアップで挑んだ鳥羽海渡(Honda Team Asia)が19位に終わり、ともにポイント獲得はできず。今大会がケガからの復帰戦となった鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、オープニングラップに後続車に追突されて転倒。再スタートを切って猛烈に追い上げましたが21位と、今大会は3選手ともにポイント獲得はなりませんでした。

コメント

アーロン・カネット(Moto3 2位)
アーロン・カネット 「完走しなければならないレースでした。そして上位でフィニッシュすると心に決めていました。レース前に路面は乾きはじめていましたが、ウエットタイヤでスタートすると決めました。集団から逃げることができましたが、ファビオ(ディ・ジャンアントニオ)が最終ラップに追いついてきました。自分のポジションを守ろうとがんばりました。2位を獲得できて、とてもいい気分です。今日一番大事なことは、20ポイントを獲得できたということです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 3位)
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ 「もう少しいい結果を出せると思っていたので、うれしさも半分です。目標はスタートから一生懸命プッシュすることでした。優勝したベツェッキのようにウエットタイヤを使っていましたが、彼と少し離れてしまいました。できる限りベストを尽くしましたが、集団の中は少し混乱している状態で接触もありました。最終ラップはカネットに追いつけるようにベストを尽くしましたが、うまくいきませんでした。でもいい結果です。一歩一歩、優勝に近付いています」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 4位)
エネア・バスティアニーニ 「レースはプラン通りには進みませんでしたが、大事なポイントを持ち帰ることはできました。前半はとても難しく、ウエットとドライのミックスで加速に苦戦しました。後半は乾いたラインができて、力強い走りに戻ることができました。4位という結果は期待していた結果ではありませんが、次のテキサスではうまくやりたいです」

佐々木歩夢(Moto3 16位)
佐々木歩夢 「今日は一番、苦手なコンディションとなり、レインタイヤでスタートしました。正直、レース前は最悪の状況になったと思いましたが、次第にペースをつかみ、走りもよくなりました。終盤はこういうコンディションでの乗り方も分かり、大きな収穫でした。納得のいくリザルトではありませんが、このコンディションでしっかり最後まで走れたことがなによりもの収穫でした。終盤、スリックを履いたほかのライダー2人に抜かれましたが、どっちがよかったのかは分かりません。自分としてはベストの選択だったと思います」

鳥羽海渡(Moto3 19位)
鳥羽海渡 「最初の2、3ラップで離されてしまい、厳しいレースになりました。カタールGPも同じ課題を抱えていましたが、今回も改善することができませんでした。それが改善できれば、もっと前でゴールできたと思います。今回は予選もうまくいかず、後方グリッドからのレースになったことも反省材料です。終盤はタイヤが消耗してペースを大きく落としてしまいました。しかし、このコンディションでタイヤの選択は悪くなかったと思うし、内容も悪くありませんでした。調子はいいので、次のアメリカでは予選をしっかり走って表彰台を目指します」

鈴木竜生(Moto3 21位)
鈴木竜生 「スタートした周の6コーナーで後ろから当てられて転んでしまいました。再スタートしてからもペース的には悪くなかったし、残念な結果に終わりました。今日のトップ3は速かったと思いますが、それ以下の集団のペースには十分、加われたと思います。今日は不安定なコンディションだったし、スリックタイヤでいくのはかなりリスキーでした。今日は19番グリッドからのレースでしたが、転倒がなければ、5位以内でフィニッシュできる内容でした。次はしっかり結果を残したいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
112 M.ベツェッキKTM41'43.822
244アーロン・カネットHonda+4.689
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+4.963
433エネア・バスティアニーニHonda+5.818
57アダム・ノロディンHonda+9.112
672アロンソ・ロペスHonda+13.349
748ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+13.925
823ニッコロ・アントネッリHonda+14.363
919G.ロドリゴKTM+16.573
1014トニ・アルボリーノHonda+24.299
1188ホルヘ・マルティンHonda+25.373
1242M.ラミレスKTM+26.060
1316A.ミニョKTM+26.376
1484J.コーンフェールKTM+26.488
1511L.ロイKTM+26.537
1671佐々木歩夢Honda+29.252
1717J.マクフィーKTM+32.937
1841ナカリン・アティラプワパHonda+33.892
1927鳥羽海渡Honda+37.665
2022真崎一輝KTM+38.202
2124鈴木竜生Honda+1'02.305
2240D.ビンダーKTM+1'17.384
2365P.エッテルKTM+1'36.986
2476M.ユルチェンコKTM+1Lap
RT5J.マシアKTM+2Laps
RT10D.フォッジャKTM+3Laps
RT75A.アレナスKTM+4Laps
RT8N.ブレガKTM+5Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
144アーロン・カネットHonda40
288ホルヘ・マルティンHonda30
312M.ベツェッキKTM27
421ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda26
548ロレンソ・ダラ・ポルタHonda25
623ニッコロ・アントネッリHonda21
719G.ロドリゴKTM18
87アダム・ノロディンHonda16
933エネア・バスティアニーニHonda13
1072アロンソ・ロペスHonda10
1127鳥羽海渡Honda9
1284J.コーンフェールKTM9
1316A.ミニョKTM9
1471佐々木歩夢Honda8
1514トニ・アルボリーノHonda6
1642M.ラミレスKTM5
175J.マシアKTM4
1822真崎一輝KTM3
1911L.ロイKTM1
2010D.フォッジャKTM0
2117J.マクフィーKTM0
2241ナカリン・アティラプワパHonda0
2376M.ユルチェンコKTM0
2424鈴木竜生Honda0
2540D.ビンダーKTM0
2665P.エッテルKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda45
2KTM36

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