Round02アルゼンチンアルゼンチンGP

Moto2 決勝

2018年4月8日(日)

会場:アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
天候:雨のち曇り
気温:22℃
コースコンディション:ウエット
観客:6万3305人(3日間:17万1604人)

パシーニがMoto2でのキャリア2勝目を挙げる

厚い雲が空を覆う中、Moto2クラスはドライコンディションでスタートが切られました。序盤は、ポールポジション(PP)から決勝に挑んだチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)が主導権を握ります。しかし、予選4番手からスタートして快調にラップを刻み、3周目にビエルゲをかわしてトップに浮上したマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)が、今季初優勝を達成しました。

序盤はパシーニとビエルゲ、ロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)とミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)の4人がトップグループを形成しました。レース終盤になるとその中からバルダッサーリが遅れ、優勝争いはパシーニ、ビエルゲ、オリベイラの3人に絞られます。しかし、安定したペースで集団をリードし、ミスのない走りをするパシーニが今季初優勝を達成。2位には初のPPからトップグループに加わったビエルゲが入り、初の表彰台を獲得。3位にオリベイラという結果でした。

4位にバルダッサーリ。序盤、トップグループの後方につけたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が5位、レミー・ガードナー(Tech3 Racing)がベストリザルトとなる6位。昨年のMoto3チャンピオンであるホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)がベストリザルトの7位でチェッカーを受けました。

以下、ドミニク・エガーター(Kiefer Racing)が8位、開幕戦カタールGPで優勝のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が9位、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が10位でフィニッシュ。予選23番手から決勝に挑んだ長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は追い上げましたが17位。ポイント獲得にはわずかに届きませんでした。

コメント

マティア・パシーニ(Moto2 優勝)
マティア・パシーニ 「最高のレースでした。レースウイークのスタートからすばらしい感触があり、走るのが楽しかったので、正直、最高の週末でした。これは一番大事なことです。レースで速く走れるとは思っていましたが、天気のせいで、少し不安になりました。レースでは自分のリズムをつかみ、ミスをしないように気を付けました。最終的に、最高の戦略で優勝することができました。毎週末、できる限りいい結果を持ち帰るというのが、これから残りのシーズンの考えです。というのも、これまではこれが自分の弱点でした。この点をよくしていくことが目標です」

チャビ・ビエルゲ(Moto2 2位)
チャビ・ビエルゲ 「アルゼンチンでポールポジションと表彰台を獲得できてとてもうれしいです。難しいコンディションの中、いい仕事ができたと思います。序盤、バルダッサーリをパスしようとしたとき、ミスをして彼に接触してしまいました。ラインを外れるとまだ少し濡れていたので、マシンのコントロールを失いました。でも幸い、転倒は免れました。これでトップグループと完全に離れてしまったので、追いつこうとがんばりました。パシーニと最後まで戦えたのが楽しかったです。彼をオーバーテイクするために、すべて試しましたが、今日はできませんでした。2位を獲得できてとてもよかったです。チームに感謝したいです。目標はこのような結果を今後も達成し、最高のライダーたちと戦い続けることです」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 3位)
ミゲル・オリベイラ 「今日のレースはドアを広く開けていたと思います。とりわけ最終コーナーではそうだったと思います。そのため、時々ポジションを落とすことになりました。オーバーテイクがいろいろな場所で可能なので、このようなレースになることは分かっていましたが、自分のラインの守りが十分ではありませんでした。少し運がなくて、残り3周でタイムを落としました。ビエルゲにオーバーテイクされ、抜き返すことはできませんでした。今回の表彰台はとてもポジティブです。たくさんのポイントを持ち帰ることができます。今日の3位はとてもうれしいです」

長島哲太(Moto2 17位)
長島哲太 「今日はセッティングを変えたことでマシンのフィーリングがよくなりました。ただ、ドライコンディションのリズムをつかめず、攻めきれませんでした。これは完全に自分の技術不足です。課題はブレーキングとコーナーリング。金曜日の時点では、ブレーキングはよくなったのですが、そこから先でうまく旋回できないことに苦しみました。決勝は、その部分で前進できました。今回は不安定なコンディションでしたが、それでもここまで前進できたので、よかったと思います」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
154マティア・パシーニKALEX40'37.538
297チャビ・ビエルゲKALEX+0.850
344ミゲル・オリベイラKTM+1.414
47ロレンソ・バルダッサーリKALEX+5.178
573アレックス・マルケスKALEX+5.431
687レミー・ガードナーTECH 3+10.425
736ホアン・ミルKALEX+13.379
877ドミニク・エガーターKTM+13.460
942フランセスコ・バグナイアKALEX+22.038
1023マルセル・シュローターKALEX+22.867
1127イケル・レクオナKTM+24.102
1252ダニー・ケントSPEED UP+25.972
1322サム・ロースKTM+26.010
1432アイザック・ビニャーレスKALEX+31.769
155アンドレア・ロカテリKALEX+33.264
1610ルカ・マリーニKALEX+33.828
1745長島哲太KALEX+48.603
184スティーブン・オデンダルNTS+50.651
1913ロマーノ・フェナティKALEX+51.594
2040エクトル・バルベラKALEX+53.070
2162ステファノ・マンシィSUTER+53.260
2220ファビオ・クアルタラロSPEED UP+56.979
2324シモーネ・コルシKALEX+59.266
2489カイルール・イダム・パウィKALEX+1'10.121
2516ジョー・ロバーツNTS+1'12.051
2663ズルファミ・カイルディンKALEX+1'32.993
2721フェデリコ・フェリーニKALEX+1'33.218
2864ボウ・ベンドスナイダーTECH 3+1'36.078
2951エリック・グラナドSUTER+1'38.951
RT9ホルヘ・ナバロKALEX+20Laps
RT41ブラッド・ビンダーKTM+22Laps
RT95ジュール・ダニーロKALEX+22Laps

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
154マティア・パシーニKALEX38
27ロレンソ・バルダッサーリKALEX33
342フランセスコ・バグナイアKALEX32
497チャビ・ビエルゲKALEX28
544ミゲル・オリベイラKTM27
673アレックス・マルケスKALEX27
723マルセル・シュローターKALEX15
887レミー・ガードナーTECH 314
936ホアン・ミルKALEX14
1041ブラッド・ビンダーKTM10
1177ドミニク・エガーターKTM9
1210ルカ・マリーニKALEX7
139ホルヘ・ナバロKALEX6
1427イケル・レクオナKTM5
1552ダニー・ケントSPEED UP4
1640エクトル・バルベラKALEX3
1722サム・ロースKTM3
1832アイザック・ビニャーレスKALEX2
1924シモーネ・コルシKALEX2
205アンドレア・ロカテリKALEX1
2145長島哲太KALEX0
224スティーブン・オデンダルNTS0
2364ボウ・ベンドスナイダーTECH 30
2413ロマーノ・フェナティKALEX0
2520ファビオ・クアルタラロSPEED UP0
2662ステファノ・マンシィSUTER0
2789カイルール・イダム・パウィKALEX0
2816ジョー・ロバーツNTS0
2963ズルファミ・カイルディンKALEX0
3021フェデリコ・フェリーニKALEX0
3195ジュール・ダニーロKALEX0
3251エリック・グラナドSUTER0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX50
2KTM27
3TECH 314
4SPEED UP4

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