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2016.06.24 ロードレース世界選手権 第8戦 オランダ オランダGP フリー走行
ロードレース世界選手権 第8戦 オランダGP

[MotoGP] マルケスが3番手。ペドロサは11番手スタート

ロードレース世界選手権 第8戦 オランダGP

[Moto2] ルティがトップタイムをマーク。中上が2番手となる

ロードレース世界選手権 第8戦 オランダGP

[Moto3] 大会初日はカネットがトップタイム。アントネッリが2番手

2016年6月24日(金)・1日目フリー走行  会場:TTサーキット・アッセン  天候:雨のち曇りのち晴れ  気温:23℃  コースコンディション:ドライ
MotoGP レポート

第8戦オランダGPのフリー走行は、午前は雲が多かったものの、午後は青空が広がる絶好のコンディションとなりました。ヨーロッパラウンドに入って、まだ優勝のないマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、前戦カタルニアGP後の公式テストで、ニューシャシーのテストを行いました。今大会は、それをモデファイした車体でセッションに挑み、順調にラップを刻みました。午前はセットアップに時間を費やして11番手でしたが、午後のセッションでは一気にタイムを短縮。終始トップタイムをキープしていましたが、最終的に3番手で一日を終えました。

マルク・マルケスマルク・マルケス

マルク・マルケスマルク・マルケス

トップタイムをマークしたのはアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)。以下、1秒差以内に14台がひしめく大混戦となり、マルケスはその中で、1分33秒台のハイペースでラップを刻んで3番手。十分に優勝を狙える内容だけに、今季3勝目に向けて好調なスタートを切ったと言えます。

ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ

チームメートのダニ・ペドロサは、午前のセッションでは13番手、午後のセッションでは大接戦の中で11番手へとポジションを上げました。今季最もタイムが接近した初日のセッション。セットアップに集中したペドロサは、2日目のフリー走行ではQ2進出のためにトップ10入りを目指し、予選ではタイムの短縮とポジションアップを狙います。

カル・クラッチローカル・クラッチロー

前戦カタルニアGPで6位。今季ベストリザルトとなったカル・クラッチロー(LCR Honda)は、1回目のセッションで12番手、2回目のセッションでは転倒を喫して、最終的に13番手。2日目のフリー走行では、ペドロサと同様にQ2進出に挑みます。

前戦カタルニアGPにおいて、ベストリザルトの10位でフィニッシュしたジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16番手、チームメートのティト・ラバトは21番手。ともに、2日目でのタイムの短縮とポジションアップが期待されます。

Moto2 レポート

Moto2クラスは、午前のセッションで7番手だったトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)が、午後のセッションで大きくタイムを更新し、トップに浮上しました。開幕から7戦を終えて総合4位につけるルティは、今シーズン、安定したリザルトを残してきました。チャンピオン争いを視野に入れるベテランの走りに注目です。

トーマス・ルティトーマス・ルティ

中上貴晶中上貴晶

前戦カタルニアGPで3位になり、今季初の表彰台を獲得した中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が、2番手と好調なスタートを切りました。午前のセッションではトップタイムをマーク。午後もトップタイムを狙いましたが、セッション終盤に転倒を喫し、2番手へとポジションを落としました。しかし、ここ数戦で調子を上げている中上だけに、2日目の予選では今季2度目のフロントローと、今季初のポールポジション(PP)が期待されます。

サム・ロースサム・ロース

3番手にはサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)、4番手にアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、5番手にフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、6番手にヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が僅差で続きました。今大会は、トップから1秒差以内に15台という接戦。2日目のフリー走行と予選に注目が集まります。

Moto3 レポート

Moto3クラスは、小雨がぱらつく微妙なコンディションで午前のセッションが始まりましたが、午後のセッションは青空が広がる絶好のコンディションとなりました。トップタイムをマークしたのはルーキーのアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)で、キャリア初のことです。カネットは、第5戦フランスGP以来のフロントローと初のPPを目指します。

アーロン・カネットアーロン・カネット

ニッコロ・アントネッリニッコロ・アントネッリ

2番手にはニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)、4番手にはリビオ・ロイ(RW Racing GP BV)、7番手にエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)、9番手にジュール・ダニーロ(Ongetta-Rivacold)が僅差で続きました。カイルール・イダム・パウィ(Honda Team Asia)は、初めて経験するサーキットで21番手。2日目はタイムの短縮に挑みます。

リビオ・ロイリビオ・ロイ

エネア・バスティアニーニエネア・バスティアニーニ

今大会は、総合2位につけるホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)がケガのため欠場しています。その代役として出場のロレンツォ・ダラ・ポルタは22番手でした。また、尾野弘樹(Honda Team Asia)もケガのため、今大会を欠場しました。

MotoGP コメント

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「午前のセッションは、やらなければいけないことがたくさんあり、気持ちよく乗ることができませんでした。しかし、全力でセットアップに集中し、午後のセッションに向けて解決策を見いだせました。その結果、午後のセッションではいいペースで走れました。午後の走行では、セッションを通じてトップグループにいました。そして、明日に向けて有意義なテストができました。アッセンは、コースに出るたびに路面コンディションが変わります。そのため、タイムがいつも接近しますが、明日も前進できるようにがんばります」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
「午前、午後のセッションともに、とても厳しい状態でした。タイヤのテストを行いながら、セットアップを変更しましたが、いい状態にはできませんでした。ここは天候が変わりやすいので、いろんなことにトライするのは、あまりにもリスクが大きいです。今日はタイムが接近していて、とても難しい一日になりました。明日のフリー走行では、Q2に進出していいグリッドを得るために、トップ10を目指します」

カル・クラッチロー(MotoGP 13番手)
「今日は、いくつかのコーナーでチャタリングがひどかったですが、マシンのフィーリングは全体的によかったと思います。しかし、最後に転倒してトップ10を逃しました。再スタートを切って、転んだマシンでベストタイムをマークしました。最後のアタックでは、クリアラップが取れなかったことも影響しました。明日のフリー走行ではトップ10を目標にQ2を目指します。雨が降らないことを願っています」

ジャック・ミラー(MotoGP 16番手)
「午前のセッションではいくつか問題を抱えていました。しかし、午後のセッションではそれを解決して前進できました。1回目のセッションが終わったときは、天候がどうなるのかと心配しましたが、午後もドライコンディションで走れました。新しいタイヤを装着したときは、ブレーキに問題を抱えていて、思うようにタイムを出せませんでした。最後のアタックでは、高速セクションで大きく振られ、危うく転ぶところでした。それで最後のアタックを台無しにしてしまいましたが、全体的には今日のスピードに満足しています」

ティト・ラバト(MotoGP 21番手)
「思うようにセットアップを進められませんでした。攻められるようにするには、まだまだやらなければいけないことがたくさんあります。アッセンはアベレージの高いサーキットなので、少しでも不安があると、思うように攻められません。今晩、チームとともにデータを分析し、明日に向けて準備したいです」

Moto2 コメント

トーマス・ルティ(Moto2 1番手)
「1回目のセッションは思うようには走れませんでしたが、2回目のセッションではトップタイムをマークできました。とてもいい一日でした。アッセンは天候が不安定なので、明日がどうなるかは分かりません。しかし、どんなコンディションになっても、決勝に向けて準備を進めたいです。初日をトップタイムで終えられて、とてもいい気持ちです」

中上貴晶(Moto2 2番手)
「今季もいいスタートを切れました。第6戦イタリアGPからマシンの状態はとてもよく、今回もアジャストする程度でいい走りができています。前戦カタルニアGPよりもいい状態で、タイムも安定しています。今年になって最もいい状態だと思います。今日はハードとミディアムの2種類のタイヤをテストしました。レースはおそらく、ミディアムで走ることになると思います。明日の予選では、フロントローを狙っていきます。チャンスがあればポールポジションも獲得したいです。最後に転倒したのは残念でしたが、原因は分かっているので影響はありません。明日がとても楽しみです」

サム・ロース(Moto2 3番手)
「午後のセッションは、ユーズドタイヤで大きなステップを刻めたので、明日に向けてとてもポジティブな一日でした。まだベストのセッティングではないし、改善しなければいけない部分があるにもかかわらず、フィーリングはよかったし、リラックスして走れました。明日もこの調子でセットアップを進めていきたいです。フロントのフィーリングの改善、そしてリアのグリップの向上に集中します。今日はとても楽しんで走れました。明日に向けて、とても自信があります」

Moto3 コメント

アーロン・カネット(Moto3 1番手)
「今日はベストリザルトを獲得できました。しかし、明日も引き続き、この調子でがんばらなければいけません。午前のセッションは路面コンディションがよくなかったので、コースを覚えることに集中しました。それでも思ったよりも気持ちよく走ることができ、大きな自信になりました。午後のセッションではコンディションがよくなり、グリップもよかったので順調にラップを刻めました。明日も引き続き、タイムを短縮できるようにがんばります」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 2番手)
「今日は天気がよくなり、ドライコンディションで走れてよかったです。明日の予選、そして決勝も、ドライコンディションで走りたいです。今日はフロントにニューパーツを入れたのですが、それがよかったです。今年は予選の走りを決勝につなげられていないので、今回は予選でも決勝でもいい結果を残したいです」

リビオ・ロイ(Moto3 4番手)
「セッション序盤は、あまりにも大きなグループに入ってしまい、自分のリズムで走れなくなったので、グループから離れることにしました。そして、残り2分になってからアタックしようと思っていました。アーロン・カネット選手も同じことを考えていたようで、彼と一緒にいいタイムを出せました。途中、遅いライダーに引っかかってタイムを少しだけロスしましたが、今日の結果に満足しています。今大会はいいスタートを切れました」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 7番手)
「今日はフロントのフィーリングに問題を抱え、思うように走れませんでした。特に高速区間で苦労しました。いつも得意とするパートだけに、とても残念です。それでも、タイムは接近しており、それほど悪くありません。明日はこの問題を解決するために全力を尽くします」

MotoGP リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム/差
129A.イアンノーネドゥカティ1'33.591
246V.ロッシヤマハ+0.004
393マルク・マルケスHonda+0.133
425M.ビニャーレススズキ+0.301
599J.ロレンソヤマハ+0.400
64A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.420
79D.ペトルッチドゥカティ+0.474
841A.エスパルガロスズキ+0.496
944P.エスパルガロヤマハ+0.572
1045S.レディングドゥカティ+0.581
1126ダニ・ペドロサHonda+0.615
128H.バルベラドゥカティ+0.813
1335カル・クラッチローHonda+0.889
1438B.スミスヤマハ+0.940
1550E.ラバティドゥカティ+1.198
1643ジャック・ミラーHonda+1.417
176S.ブラドルアプリリア+1.465
1868Y.ヘルナンデスドゥカティ+1.534
1951M.ピロドゥカティ+1.629
2019A.バウティスタアプリリア+1.693
2153ティト・ラバトHonda+2.991
Moto2 リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム/差
112トーマス・ルティKALEX1'37.962
230中上貴晶KALEX+0.267
322サム・ロースKALEX+0.358
473アレックス・マルケスKALEX+0.409
521フランコ・モルビデリKALEX+0.444
65ヨハン・ザルコKALEX+0.445
77ロレンソ・バルダッサーリKALEX+0.477
811サンドロ・コルテセKALEX+0.521
940アレックス・リンスKALEX+0.574
1094ジョナス・フォルガーKALEX+0.716
1124シモーネ・コルシSPEED UP+0.798
1244ミゲル・オリベイラKALEX+0.831
1377ドミニク・エガーターKALEX+0.858
1452ダニー・ケントKALEX+0.913
1555ハフィズ・シャーリンKALEX+0.998
1623マルセル・シュローターKALEX+1.021
1760フリアン・シモンSPEED UP+1.273
182イェスコ・ラフィンKALEX+1.402
1910ルカ・マリーニKALEX+1.406
2054マティア・パシーニKALEX+1.492
2149アクセル・ポンスKALEX+1.492
2287レミー・ガードナーKALEX+1.602
2319ザビエル・シメオンSPEED UP+1.702
2497チャビ・ビエルゲTECH 3+1.988
2557エドガー・ポンスKALEX+2.260
2670ロビン・マルホウザーKALEX+2.980
2732アイザック・ビニャーレスTECH 3+3.689
Moto3 リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム/差
144アーロン・カネットHonda1'43.031
223ニッコロ・アントネッリHonda+0.113
38N.ブレガKTM+0.171
411リビオ・ロイHonda+0.177
519G.ロドリゴKTM+0.198
65R.フェナティKTM+0.234
733エネア・バスティアニーニHonda+0.262
836J.ミルKTM+0.343
995ジュール・ダニーロHonda+0.385
1021F.バグナイアマヒンドラ+0.433
1164B.ベンドスナイダーKTM+0.437
1258J.ゲバラKTM+0.530
134ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+0.548
1441B.ビンダーKTM+0.581
1517J.マクフィープジョー+0.587
1616A.ミニョKTM+0.695
1784ヤコブ・コーンフェールHonda+0.896
1820F.クアルタラロKTM+1.146
1940D.ビンダーマヒンドラ+1.152
2065P.エッテルKTM+1.345
2189カイルール・イダム・パウィHonda+1.404
2248ロレンツォ・ダラ・ポルタHonda+1.477
237アダム・ノロディンHonda+1.514
246M.エレーラKTM+1.686
2510A.マスボープジョー+1.822
2688J.マルティンマヒンドラ+1.876
2724鈴木竜生マヒンドラ+1.934
2855A.ロカテリKTM+2.189
2943S.バルトリーニマヒンドラ+2.401
3077L.ペトラルカマヒンドラ+3.085
3122D.ウェッブマヒンドラ+3.094
323F.スピラネッリマヒンドラ+3.463
MotoGP

マルク・マルケス

マルク・マルケス

マルク・マルケス

マルク・マルケス

ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサ

カル・クラッチロー

カル・クラッチロー

カル・クラッチロー

カル・クラッチロー

Moto2

トーマス・ルティ

中上貴晶

中上貴晶

中上貴晶

サム・ロース

サム・ロース

アレックス・マルケス

フランコ・モルビデリ

ヨハン・ザルコ

ロレンソ・バルダッサーリ

サンドロ・コルテセ

アレックス・リンス

ジョナス・フォルガー

シモーネ・コルシ

ミゲル・オリベイラ

ドミニク・エガーター

ダニー・ケント

ハフィズ・シャーリン

マルセル・シュローター

フリアン・シモン

イェスコ・ラフィン

ルカ・マリーニ

マティア・パシーニ

レミー・ガードナー

ザビエル・シメオン

チャビ・ビエルゲ

ロビン・マルホウザー

アイザック・ビニャーレス

Moto3

アーロン・カネット

ニッコロ・アントネッリ

ニッコロ・アントネッリ

ニッコロ・アントネッリ

ニッコロ・アントネッリ

リビオ・ロイ

エネア・バスティアニーニ

ジュール・ダニーロ

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ

カイルール・イダム・パウィ

ロレンツォ・ダラ・ポルタ

アダム・ノロディン