round 17

October 22 2011 MotoGP Shell Advance Malaysian Motorcycle Grand Prix 第17戦 マレーシアGP
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Repsol Honda Teamが今季初のフロントロー独占。ペドロサが今季2回目のPP獲得。ストーナー、ドヴィツィオーゾと続く

2011年10月22日(土)・予選  会場:セパン・サーキット  天候:晴れ、ときどき曇り
気温:31℃  コースコンディション:ドライ

第17戦マレーシアGPの予選は、初日のフリー走行でトップ3を独占したRepsol Honda Teamの3選手が好調で、ダニ・ペドロサが今季2度目のポールポジションを獲得、2番手にケーシー・ストーナー、3番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾと、Repsol Honda Teamの3選手が今季初のフロントロー独占を果たしました。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • 左からアンドレア・ドヴィツィオーゾ、ケーシー・ストーナー、ダニ・ペドロサ左からアンドレア・ドヴィツィオーゾ、ケーシー・ストーナー、ダニ・ペドロサ
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス
  • トーマス・ルティトーマス・ルティ
  • 青山博一青山博一

Repsol Honda Teamは今季、2人の選手がフロントローに並んだ大会が9回を数えます。そのうち8回はストーナーとペドロサ、残り1回はストーナーとドヴィツィオーゾの組み合わせでしたが、今大会はフリー走行、予選とすばらしい走りを見せた3選手が見事、フロントローを独占しました。

Repsol Honda Teamが予選で上位3位までを独占するのは、1997年のオーストラリアGP以来です。当時は一列4台のグリッド制で、ミック・ドゥーハン、アレックス・クリヴィーレ、青木拓磨、岡田忠之の4選手がフロントローに並びました。Repsol Honda Teamは、96年から99年までが4台体制。2000年が3台体制。以後、2台体制が続き、今年は11年ぶりに3台体制が復活しました。そして今季初のフロントロー独占を果たすことになり、今季初の表彰台独占に挑みます。

今回、2度目のPPを獲得したペドロサは、前戦オーストラリアGPで4位に終わりました。不安定な天候に翻弄されたのが一番の理由ですが、フリー、予選とセットアップを詰めきれないことが大きな要因でした。そのため今大会は、初日からセットアップに集中して快調にラップを刻みました。予選では最終コーナーでフロントからスリップダウンを喫しますが、再スタートを切ってピットに戻り、見事なリカバリーで第11戦チェコGP以来のPPを獲得しました。

前戦オーストラリアGPでチャンピオンを決めたストーナーは、3回のフリー走行ではハードタイヤを装着して、本番をにらんだセッティングに集中しました。そして予選ではソフトタイヤに履き替えて猛列なアタックを見せますが、ペドロサにわずか、0.029秒届きませんでした。そのペドロサとストーナーを激しく追撃したドヴィツィオーゾも、ストーナーからわずか0.175秒差の3番手。セッション終盤、壮絶なPP争いを繰り広げたRepsol Honda Teamの3選手だけが、2分01秒台をマークしました。

初日4番手につけたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、決勝に向けたロングランでは快調な走りを見せましたが、予選ではアタックが決まらず5番手にダウンしました。しかし、フロントローに並んだRepsol Honda Teamの3選手と優勝争いの期待が寄せられています。また、初日5番手の青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)も、大接戦の中で7番手へと順位を落としましたが、今季初の表彰台獲得に気合を入れています。

Moto2クラスは、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)が、今季初PPを獲得。以下、1秒差以内に12台という接戦の中で、ステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)が2番手、ミケーレ・ピロ(Gresini Racing Moto2)が初フロントローの、3番手につけました。初日10番手の高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、ピロと0.065秒差の4番手。2戦連続フロントローを逃すも、4番手という好位置から今季3度目の表彰台を狙います。

また、ブラドルとチャンピオン争いを繰り広げるマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)は、初日の不運な転倒で体調が悪く、フリー走行をキャンセル。予選セッションで義務周回数の3ラップをこなし、36番グリッドを獲得したものの、出場するかどうかは明日の体調を見て決めることになります。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP ポールポジション) 「とても難しいセッションでした。とても暑くて、ヘルメットの中で息ができないほどでした。最終コーナーで転倒しましたが、再スタートが切れて、ピットに戻ることができました。その後、タイムを上げられてよかったです。今季2度目のポールポジション。もう少しタイムを上げられたとは思いますが、渋滞にひっかかってしまいました。しかし、こうしてポールを獲得できてうれしいです。決勝に向けて、もう少しアベレージを上げられるようにしたいです。ライバルたちはとても強いので、明日はいいリアタイヤを選択したいと思っています。明日は、体力的にとてもきついレースになると思います。3人のRepsol Honda Teamのライダーがフロントローに並べてよかったです。明日は最高の状態で週末を終えられるように集中したいです」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 2番手) 「PPを取りたかったのですが、わずかに届きませんでした。いくつか違うセットアップを試しましたが、今週はなかなかいい方向に進みませんでした。予選でほかの方法を見つけようとしましたが、コーナーでグリップを見つけることができなかったんです。しかし、レースペースは悪くはありませんし、週末はずっとハードタイヤで走っていました。そのため、みんなより悪く見えたかもしれませんが、ソフトタイヤにしたらフィーリングもよくなって、タイムも上がりました。明日のウオームアップで最後の調整にトライしてみたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3番手) 「フロントローに並べて、とてもうれしいです。決勝に向けたアベレージも今日は改善できましたし、いい一日でした。フリープラクティス2では、トップと1.4秒差で、FP3では0.8秒の差があったのですが、予選では0.2秒まで縮まりました。今日はソフトでもハードでも安定していましたし、アベレージもよかったと思います。明日はどちらのタイヤでもレースを戦えると思っています。午後の予選は暑くて、グリップがありませんでした。このようなコンディションで20ラップを全力で走るのは不可能です。だからレースの戦略を考えて、しっかりとタイヤのマネージメントをしたいと考えています。このサーキットはとても好きです。Repsol Honda Teamで表彰台独占が達成できたら最高です。もちろん、順番は逆がいいですけれどね」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 5番手) 「決勝に向けたロングランのペースはよかったんです。しかし、タイムアタックがうまくいかず、2列目に終わって悔しかったです。タイヤを履き換えてアタックしようと思ったら、センサーに異常があって、セカンドマシンにスイッチしなければならなくなりました。セカンドマシンは違うセッティングにしてあったので、あまり気持ちよくは走れませんでした。それでセッティングを変えるためにピットに戻ったのですが、うまくいきませんでした。2列目になりましたけれど、フロントローの3人と戦える自信はあります。タイヤはまだ決めていないので、明日の天候を見て決めたいと考えています」

青山博一(MotoGP 7番手) 「もう少しいけたと思っていますが、最後のアタックでちょっとミスをしてしまいました。リザルトを見ると、4番手のコーリン・エドワーズ(ヤマハ)から下は、すごく接近しています。今日は7番手でしたが、ミスがなければ2列目に並べたと思っています。悔しいけれど、流れは悪くないので、明日のレースが楽しみです。タイヤはソフトに決めました。このサーキットは好きなサーキットでしたが、今年もいい感じで走ることができました。明日のウオームアップでもう少しセッティングを見直したいです。表彰台を目標に、ベストを尽くしたいと思います」

トニ・エリアス(MotoGP 15番手) 「フリー走行で、フロントとリアのいいバランスを見つけたと思ったのですが、午後は気温が上がり、路面温度が高くなって、またバランスが悪くなってしまいました。リアのグリップがなくなり、プッシュアンダーになり、フロントのフィーリングがなくなってしまうのです。どうすれば解決できるのか、データをチェックしたいと思います。明日は暑くて厳しいレースになると思っています。最後まで全力を尽くしたいです」

トーマス・ルティ(Moto2 ポールポジション) 「ポールポジションを獲得できてうれしいです。ここは暑いので、人間とタイヤに厳しいレースになります。明日はタイヤの戦いになるでしょうし、トップグループについていきたいです。勝つためにはいいスタートを切って、逃げなければならないと予想します。息をするヒマもないくらい大変だと思っています。少しでも気を抜けば、すぐにほかのライダーに追いつかれてしまいます。だからレース中ずっと全力を出して前にいるようにしなければなりません。厳しいとは思うけれど、楽しみです」

ステファン・ブラドル(Moto2 2番手) 「フロントローからのスタートはとても重要ですし、2番手になれてとてもうれしいです。今日は両方のタイヤをテストしましたが、どちらもよかったです。決勝でどのタイヤを使うのか、まだ決めてはいません。とにかく、いつものようにレースに集中して、ベストを尽くしたいです。明日のレースはとても重要なレースになるでしょう」

ミケーレ・ピロ(Moto2 3番手) 「フロントローに並べたのはとてもうれしいのですが、2度も転倒してしまいました。それがなければ、もっと喜べたと思います。でも、自分のレースペースには満足しています。明日はいいスタートが切れれば、トップグループで戦えると思います。明日に向けてモチベーションはとても上がっています。シーズンも残り2戦です。いい結果を残して終えたいです」

高橋裕紀(Moto2 4番手) 「昨日のリアの違和感は、完全に解決できたわけではありませんが、今日は気持ちよく乗ることができました。しかし、長い2本のストレートの立ち上がりでリアのトラクションが不足して、立ち上がりでちょっとずつ離されています。明日のウオームアップで、この部分をもう少し調整してみたいと考えています。前回のオーストラリア戦では、レース序盤にフロントのフィーリングが悪くて、遅れてしまいました。今回はそれを解消するために、常にフルタンクで走ってセッティングを試みました。アラゴン、もてぎ、フィリップアイランドと、ニューシャシーで戦ってきたのですが、今回が一番よかったと感じています。まだ完全じゃありませんが、明日のレースが楽しみです。表彰台を目標にがんばりたいです」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
126ダニ・ペドロサHonda2:01.462
227ケーシー・ストーナーHonda+0.029
34アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.204
45C.エドワーズヤマハ+0.548
558マルコ・シモンチェリHonda+0.643
669N.ヘイデンドゥカティ+0.710
77青山博一Honda+0.792
819A.バウティスタスズキ+0.870
946V.ロッシドゥカティ+0.933
1035C.クラッチローヤマハ+1.294
1114R.デ・ピュニエドゥカティ+1.477
1265L.カピロッシドゥカティ+1.615
1317K.アブラハムドゥカティ+1.976
148H.バルベラドゥカティ+2.157
1524トニ・エリアスHonda+2.184
1611B.スピーズヤマハ+2.216
1789中須賀克行ヤマハ+2.610

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
112トーマス・ルティSUTER2:07.512
265ステファン・ブラドルKALEX+0.212
351ミケーレ・ピロMORIWAKI+0.492
472高橋裕紀MORIWAKI+0.557
544ポル・エスパルガロFTR+0.595
640アレックス・エスパルガロPONS KALEX+0.642
736ミカ・カリオSUTER+0.728
871クラウディオ・コルティSUTER+0.807
945スコット・レディングSUTER+0.900
1075マティア・パシーニFTR+0.902
1115アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.905
1234エステベ・ラバトFTR+0.954
1329アンドレア・イアンノーネSUTER+1.008
143シモーネ・コルシFTR+1.037
1576マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.108
1613アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.202
1763マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.343
1816ジュール・クルーゼルSUTER+1.422
1954ケナン・ソフォーグルSUTER+1.503
2077ドミニク・エージャーターSUTER+1.575
216ホアン・オリベFTR+1.766
2235ラファエレ・デ・ロサSUTER+1.795
2319ザビエル・シメオンTECH 3+1.803
2453バレンタン・ドゥビーズFTR+1.870
2580アクセル・ポンスPONS KALEX+1.960
2664サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+2.113
2718ジョルディ・トレースSUTER+2.174
2887モハマド・ザムリ・ババMORIWAKI+2.310
294ランディ・クルメンナッハKALEX+2.399
309ケニー・ノイズFTR+2.807
3139ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.836
3220イバン・モレノSUTER+3.363
3368ヨニー・ヘルナンデスFTR+3.510
3486ハーフィス・シャッハリンMORIWAKI+3.876
3595マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+4.668
3693マルク・マルケスSUTER+5.352
3723アピワット・ウォンタナオンFTR+5.689
-38ブラッドリー・スミスTECH 3-
-88リカル・カルダスMORIWAKI-

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
118N.テロールアプリリア2:13.579
255H.ファウベルアプリリア+0.015
311S.コルテセアプリリア+0.375
47E.バスケスデルビ+1.002
539L.サロンアプリリア+1.103
694J.フォルガーアプリリア+1.197
725M.ビニャーレスアプリリア+1.476
823A.モンカヨアプリリア+1.693
926A.マーティンアプリリア+1.725
1052D.ケントアプリリア+2.011