前半、ケガに悩まされたペドロサが後半に巻き返し
ランキング3位でシーズンを終える

今季からタイヤがブリヂストンのワンメイクとなり、レースウイーク金曜日の午前に行われていたセッションが廃止されるなど大きな変化が見られたMotoGP。そんな状況下、念願の初タイトルを狙うダニ・ペドロサが昨年に引き続きHondaのファクトリーライダーとして参戦。MotoGPクラス参戦2年目を迎えるアンドレア・ドヴィツィオーゾは今シーズン新たにペドロサのチームメートとしてRepsol Honda Teamへ加入し、気持ちを新たにレースへ挑む。そのほか、Honda RC212V勢6名のライダーがシーズンを迎えた。

豪雨のために決勝が1日遅れで行われた開幕戦カタールGP。ペドロサは3月の合同テスト中の転倒で痛めた左ヒザが完治せず、熱走を見せるも11位でフィニッシュ。一方のドヴィツィオーゾは、スタートからフィニッシュまで1分57秒台のアベレージを刻む快走を見せ、5位入賞。ペドロサは続く第2戦日本GPで3位に入り今季初表彰台。4戦目まで連続で表彰台を獲得し、着実にポイントを積み重ねた。

中盤戦、ペドロサは第8戦アメリカGPでスタートからフィニッシュまで一度も首位を譲らず、今季初優勝を遂げる。ポイントリーダーとの差は開いていたが、今後のレースに期待が高まる走りを見せた。序盤では4位入賞ばかりの惜しいレースが続いたドヴィツィオーゾも第10戦イギリスGPで今季初表彰台を獲得するとともに、MotoGPクラス初優勝を飾った。

第13戦サンマリノGPから最終戦バレンシアGPまで表彰台に立ち続けたペドロサだったが、ポイントランキングではバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が独走。序盤はケガで苦しんだが最終戦を優勝で飾ったペドロサは総合3位でシーズンを終える。また、第13戦でサスペンションをオーリンズ製に変えたドヴィツィオーゾは後半戦、表彰台には恵まれなかったが、安定した速さを見せた。最終成績は総合6位と来季への期待を感じさせる結果を残した。