Round01スペインスペイン

トライアル 決勝

2018年5月20日(日)

Girona

2018年、ボウが最高のスタートを切る

2018年開幕戦は、バルセロナ近郊の山中コンプラドンが会場となりました。開幕戦を見事に勝利したのはトニー・ボウ(Repsol Honda Team)。そして、チームメートの藤波貴久は、肩の負傷にもかかわらず健闘をみせ、8位で開幕戦を終えました。

前日に行われた予選の1回目では、ボウは1回の足つきが致命的な減点となって11番手に終わっています。しかし、決勝では15セクション2ラップの戦いで見事な走りを披露して、土曜日と日曜日で運命を逆転させることに成功させました。

トニー・ボウ

15セクションは、1周8kmのコースに散りばめられていました。週末の天気はかんばしくなく、日曜日の競技は厳しいものになると予想されていました。その予想通り、当日もときおり激しい雨に見舞われ、ライダーはリスクのある泥だらけの条件を相手に戦わなければなりませんでした。そしてこのむずかしい条件が、ボウに最高得点をもたらし、シーズンのポイントリーダーとしてのポジションを確固たるものとしました。

2ラップ目のボウは、荒れたコンディションに悩まされ、いくつかの5点を献上することになりましたが、それでも追いすがるライバルに17点差をつけて、勝利への道を突き進みました。

藤波は、激しい肩の痛みと戦いながらのトライアルとなりましたが、痛みによく耐え、動かない腕を最大限に使い、8位の座を得ることになりました。

次のトライアル世界選手権は2日間制の日本GPです。予選は6月1日、メインイベントは6月2日と6月3日の2日間に渡って開催されます。

コメント

トニー・ボウ(優勝)
トニー・ボウ「土曜日の予選はかなり悪い結果となりました。そのため、スタートはGPカテゴリーの先頭となり、厳しい戦いとなりました。そういう状況だったので、勝利はなによりの朗報です。今日の戦いは、前を走るライダーもほとんどなく難しいものでしたが、それでも印象は快適で、ほとんどミスなく走ることができました。2ラップ目は雨と泥でより難しいものとなり、いくつかの5点をとってしまいました。背中に痛みが出ていたのですが、結果は痛みなど吹き飛ばすいいものでした。選手権のスタートとして、これ以上のものはありません。完ぺきな舞台を用意してくれた主催者の皆さんには感謝したいと思います」

藤波貴久(8位)
藤波貴久「今回、出場を決めたのはほんの先週のことでした。それほど、私の右肩は100%にはほど遠い状態だったのです。こんな状況の中、できることを最大限にできればと願って戦いました。多くを望むことはありませんでした。出だしは悪くなかったのですが、戦いが続くに従って、疲労と痛みが増してきました。腕と、そして背中です。なので、今日の8位という結果には、とても満足しています。選手権においては、8位で与えられるポイントは、とても重要になるに違いありません」

ミゲール・シレラ監督
「開幕戦を迎えて、称賛すべきはボウの素晴らしい成功でしょう。もちろ藤波も、自身の問題を抱えながらも、非常にいい戦いをしてくれました。今シーズンの戦いは簡単なものではないと覚悟しています。我々は、とても忙しく働き続けなければいけないでしょう。今年の最初の戦いを、きっちりと働いてくれたチームの面々に感謝したいと思います。それでは日本でお会いしましょう」

リザルト

順位 ライダー マシン L1 L2 総減点
1 トニー・ボウ Honda 13 29 43
2 J.ブスト ガスガス 25 31 60
3 J.ファハルド ガスガス 35 35 75
4 J.カセレス ヴェルティゴ 33 40 76
5 A.ラガ TRRS 36 36 77
6 J.ダビル ベータ 39 41 82
8 藤波貴久 Honda 53 47 102

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ Honda 20
2 J.ブスト ガスガス 17
3 J.ファハルド ガスガス 15
4 J.カセレス ヴェルティゴ 13
5 A.ラガ TRRS 11
6 J.ダビル ベータ 10
8 藤波貴久 Honda 8

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