ROUND 03

フランスフランス マルセイユ
パレ・デ・スポーツ・デ・マルセイユ
2017.03.25(土)・Xトライアル

第3戦 フランス

マルセイユでの勝利で、ボウが11回目のXトライアル・タイトルに王手

今シーズンのXトライアルはニースでの次戦が最終戦となりますが、その最終戦を前にしたマルセイユでの今戦でトニー・ボウ(Repsol Honda Team)がシーズン3勝目をあげました。タイトル決定は次戦に持ち越されましたが、ボウはランキング2位のアダム・ラガ(TRS)に15点差をつけていて、最終戦でのタイトル獲得はまず間違いないものとなりました。

トニー・ボウ
トニー・ボウ

今大会の舞台となったのは、フランスの第2の都市マルセイユにあるパレ・デ・スポーツ・デ・マルセイユ。当会場でのインドア大会は、バルセロナと並ぶ歴史のあるものです。

ボウは第4セクションでの減点5が響き、クォリファイを3位で通過しました。しかし、ファイナルのスタート順を決めるダブルレーンのスピードレースでは、ハイメ・ブスト(Repsol Honda Team)、アルベルト・カベスタニー(シェルコ)、ラガを次々に破り、ライバルのトライをチェックできる最後尾のトライ順を手に入れました。

ボウの本来の実力はよく知られているところですが、特に今回、ライバルが全員減点5となった第2セクションでのクリーンは、そのずば抜けた実力を改めて知らしめるものでした。

最終第5セクションでは、ボウがミスを犯し減点5をとってしまいます。それによってライバルとの点差は一気に縮まりましたが、それでもボウの勝利は揺るぎないものでした。最終的に1点差でボウが勝利を飾りました。

Repsol Honda Teamにとっては、今回のボウの勝利によってマルセイユで7連勝となりました。ボウはラガに対して15点のリードをつけ、最終戦に臨みます。

今回、ブストがバルセロナに続いてワイルドカード参戦を許されました。そしてブストは今回初めて、4名のみが走れるファイナル進出を果たしました。ブストは、ファイナルでもうまくセクションを攻略して、第4セクションまでは3番手につけていましたが、ボウと同様に最終セクションで減点5となり、表彰台を逃しました。

ハイメ・ブスト
ハイメ・ブスト

ブストに続くポジションには、藤波貴久(Repsol Honda Team)がつけました。Repsol Honda Teamのベテラン藤波は、3戦連続ファイナル進出を逃す結果となりましたが、今回はタイブレイクの末にジェロニ・ファハルド(ヴェルティゴ)を破り、5位を獲得しています。

次戦・最終戦は、3月31日(金)にフランスのニースで開催される予定です。

コメント

トニー・ボウ(優勝)
「今日は苦しい戦いでした。クォリファイで3位となってしまい、ファイナルで最後尾トライの権利を得るためには、3回のレースで全勝しなければいけませんでした。ファイナルでは、凄く集中して走ることができ、第2セクションではライバルに差をつけることができました。それによって、第4セクションを終えたところで勝利を決定することができたので、最終セクションでの減点5はなんの問題もありませんでした。ニースでの次戦は、11回目のタイトルを決める大事な一戦です。しっかり集中して戦う必要があるでしょう」

ハイメ・ブスト(4位)
「今日は本当にうれしい一日でした。これまで参加したインドア大会に比べ、いい走りをして、いい結果を出すことができました。ファイナルでは、スピードを間違えてミスもしてしまいましたが、最終的にはいいバランスを維持できたと思っています。もっと多くのインドア大会に出場したいし、そのために、来年の出場権を得られるようないい成績をおさめられる一年にしたいです」

藤波貴久(5位)
「もう少しいい結果を目指していたのですが、今日はよくもなく悪くもなく、という結果でした。5位で終わってしまいましたし、ファイナルを走ることもできませんでした。ハイメはよく走っていて、それは私へのプレッシャーとなりました。彼には勝ちたいと思っていましたし、そうしようと努力をしたのですが、クリーンを目指しながらも減点5になってしまったのが敗因でした。それでも、スピードレースによるタイブレイクでファハルドに勝ち、5位の座を得ることができました。今日はボウとブストの活躍に祝福を送りたいです」

ミゲール・シレラ(チームマネージャー)
「今回、すばらしいトライアルを見せてくれたボウだけでなく、ブストもまた祝福に値するすばらしい走りを見せてくれました。インドアトライアルに関して、彼が成長するにはもう少し練習が必要だと思いますが、今回の結果は本当にすばらしいものでした。来年、ブストがXトライアルのノミネートライダーに選ばれることを願っています。藤波もファイナル進出を目指してよい戦いをしましたが、残念ながらファイナルを走る4名には入れませんでした」

リザルト

順位 ライダー マシン 総減点
1 トニー・ボウ Honda 8
2 A.ラガ TRS 9
3 A.カベスタニー シェルコ 17
4 ハイメ・ブスト Honda 21
5 藤波貴久 Honda 16
6 J.ファハルド ヴェルティゴ 16
7 J.ダビル ガスガス 18
8 F.カドレツ ガスガス 21

ポイントランキング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ Honda 60
2 A.ラガ TRS 45
3 A.カベスタニー シェルコ 33
4 J.ファハルド ヴェルティゴ 25
5 ハイメ・ブスト Honda 15
6 藤波貴久 Honda 14
7 J.ダビル ガスガス 10
8 F.カドレツ ガスガス 4
9 L.グビアン ベータ 1

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藤波貴久

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