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March 20 2015, RACE FIM X-Trial World Championship Spain
スペイン
2015年3月21日(土)・決勝 会場:オビエド
トニー・ボウ(Repsol Honda Team)の9連覇をたたえる2015年Xトライアル世界選手権の最終戦が、スペインのオビエドで開催され、ボウは最終戦で表彰台に登壇。まずは、今季のXトライアルシーズンを終えました。
最終戦となった第6戦。ここまで4勝を挙げているボウは、前戦ですでに2015年のXトライアル世界チャンピオンを決めています。タイトル争いに気を取られず、地元スペインのファンの前で、さらに連勝記録を伸ばす意気込みで臨みました。
9年連続のXトライアル(インドアトライアル世界選手権)チャンピオンという記録は、現時点でボウによる達成が唯一のもので、その功績は長く語り続けられることでしょう。しかし、今は目の前の戦いを確実に勝ち抜いていくことがボウの仕事となります。
その歴史的ビッグライダーでも、この日はうまくいきませんでした。とはいえ、3位はがっちりとキープ。9連覇となったシーズンの最終戦で、しっかり表彰台に乗ることができました。
今回はセミファイナルに6セクションが用意され、ファイナルはセミファイナルに使ったセクションを逆方向からトライして、やはり6セクション。セミファイナルではボウがリードしましたが、ファイナルではアルベルト・カベスタニー(シェルコ)が今シーズン初勝利を得ています。
今シーズン、ボウは6戦中4勝。これにより、Montesaのインドアトライアルでの勝利数は歴代1位の累計45となりました。
もう一人のRepsol Honda Teamのライダーで、ルーキーのハイメ・ブストは、今回もワイルドカードで出場。バルセロナ大会に次いで2回目のXトライアル参加となりました。今回、ブストは6セクションのうち1セクションをクリーンして、その実力の片鱗を見せました。
トニー・ボウ(3位)
「いつだって、なにかが起きる可能性はありますが、今日の私には運気がめぐっていなかったようです。セクションをいくつか走ったところで、今日の自分が完ぺきな状態ではないことを感じました。セミファイナルをトップで通過したあとも同じでした。ですから、この日の戦いは簡単ではないと気を引き締めてファイナルに臨みました。しかし、簡単なセクションで5点を取ってしまいました。これは大事件で、戦況を取り戻すためにがんばったのですが、もはや不可能でした。今はタイトル獲得を喜び、同時に勝利が簡単でないということを再認識しながら、来たるアウトドアシーズンへの教訓にしたいと思っています」
ハイメ・ブスト(8位)
「Xトライアルの戦いに再び参加できてうれしいです。今回は、バルセロナよりも自分のライディングをしっかり見てもらえたのではないかと思います。今回は前回にも増して、自分の可能性を信じて走りました。一戦一戦が勉強です。これからもがんばりたいと思います」
ミゲール・シレラ|Repsol Honda Team監督
「今シーズンも、いいXトライアルシーズンを送ることができました。ボウは9回目となるXトライアルでのタイトルを獲得できましたし、毎戦いい戦いをしてきたと思います。毎回勝つというのは本当に難しいことです。彼は一人で戦っているわけではなく、強力なライバルに囲まれています。そんな中で闘争心を持って戦い続けているからこそ、これだけの勝ち星を重ねられているのだと思います。実力あふれるボウと、我々のチームは、勝利を確実にものにできました。ありがとうございました」