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トライアル世界選手権

round 01

SCHEDULE

April 26 2015, RACE FIM Trial World Championship Japan

日本日本(ツインリンクもてぎ)

ボウが開幕戦でダブルウイン。藤波が2位となり、2日目はRepsol Honda Teamが1-2フィニッシュ

2015年4月26日(日)・決勝2日目  会場:ツインリンクもてぎ  天候:快晴  気温:23℃  観客:1万1000人

FIMトライアル世界選手権の開幕戦である日本GPは、4月26日(日)に2日目の競技が行われました。土曜日はほんのわずかに雨が降る曇り空でしたが、日曜日は暑いくらいのいい天気になりました。

  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • 藤波貴久(左)、トニー・ボウ(中央)藤波貴久(左)、トニー・ボウ(中央)
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • ハイメ・ブストハイメ・ブスト
  • 小川友幸小川友幸

土曜日の優勝の勢いを日曜日につなげたいトニー・ボウ(Repsol Honda Team)、4位という結果は悪くないものの、内容的には不満の残った藤波貴久(Repsol Honda Team)、デビュー戦での6位入賞で幸先のいいハイメ・ブスト(Repsol Honda Team)は、それぞれに想いを秘めて日曜日の戦いに臨みました。

この日はいくつかのセクションの難易度が高められており、難しいセクションがさらに難しくなって、ライダーたちを苦しめました。藤波は第2セクション、第3セクション、第4セクションと続けて5点を取り、苦しい試合の幕開けとなりました。特に土曜日の段階ですでに難度が高かった第3セクションは、日曜日には極めて難しいセクションとなっていました。小川友幸(Honda)や黒山健一(ヤマハ)など、全日本のトップライダーをして走破するイメージが全く見えないと言わしめるほどの難物です。藤波以外にも、トライするライダーが次々に5点となっていきます。そんな中、最後に3セクションにやってきたのがボウでした。ボウはこの難セクションをただ一人、美しくクリーンとし、競技序盤にして大きなアドバンテージを得ました。

1ラップ目、ボウの減点は7点、2位のジェロニ・ファハルド(ベータ)は21点。ボウは、2ラップ目こそファハルドとアダム・ラガ(ガスガス)に詰め寄られますが、それでもファハルドに10点差と、勝利に向けて順調に点差を守っていきました。

結果、ボウは2位に17点差をつけて優勝。開幕2連勝で、9度目となるアウトドア世界選手権のタイトル獲得に向けて、見事なダッシュを決めました。

藤波は序盤に大きなミスをして苦しい戦いとなりますが、2ラップ目にはミスをしながらも調子を少し取り戻し、3ラップ目には、ボウが1ラップ目にマークした7点というスーパースコアに次ぐ、10点のラップ減点を叩き出しました。藤波はスタートがほかのトップライダーより早く、加えて少し早いペースでラップを重ねていため、ゴールした段階では、藤波の順位が4位ではないかとささやかれていました。

ところがその後、ラガが11セクションで5点を取ったという情報が入り、これで藤波は3位に浮上。さらにその後、ファハルドと同点ではないかという情報が入り、藤波陣営はパドックで最終結果を待ちました。

そうしてもたらされたのは、藤波が51点、ファハルドが53点で藤波が2位であるという吉報でした。開幕2戦目、そしてケガから復帰後の2戦目にして2位表彰台を獲得。Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュともなり、最後の最後に、喜びが2倍にも3倍にもなった一日でした。また、ブストは前日に続いて6位入賞。しかも、前日よりも5位との減点差を縮めての金星でした。

全日本選手権からの参戦組としては、小川友幸がブストに3点差で7位となったのが最上位でした。

次の戦いは5月30(土)〜31日(日)、チェコで開催されます。

コメント

トニー・ボウ(優勝)
「昨日に引き続き、今日はいい一日になりました。Hondaの母国である日本で連覇、そして今日は藤波選手の2位で、チームとして上位独占という、これ以上ない結果となりました。私の走りは、1ラップ目と3ラップ目がよかったです。2ラップ目はいくつかミスがあり、スコアを落としてしまいましたが、すぐに修正できていたと思います。とにかくチームにとっては、信じられないほどいい日となりました」

藤波貴久(2位)
「昨日の4位は、復帰後の初戦としては悪くないものでしたが、3位との点差が離れすぎていたため、内容的に不満が大きかったです。今日は、出だしで大きなミスをしてしまいました。3ラップ目にようやく集中することができ、悪くない走りでなんとか4位に入れたと思っていたところで3位に。そして2位にアップということになり、本当にうれしい結末になりました。今日の3ラップ目のように、今シーズンを戦っていきたいです。サポートしてくれたお医者さんやトレーナーさん、チームや家族に、そして私を2位表彰台に押し上げてくれた日本のファンの皆さんに、本当に感謝です」

ハイメ・ブスト(6位)
「なにもかもがとてもうまくいき、すばらしい日本GPになりました。序盤の調子はよくなかったのですが、次第にいい方向に進み始めました。今日は昨日よりも全体的に調子がよく、レベルアップを果たせた気がしています」

決勝2日目リザルト

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 ラップ3 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 7 17 10 34 24
2 5藤波貴久モンテッサ(Honda) 24 17 10 51 20
3 4 J.ファハルド ベータ 21 13 19 53 20
4 2A.ラガガスガス 27 13 19 59 18
5 3 A.カベスタニー シェルコ 25 22 14 61 17
6 15ハイメ・ブストモンテッサ(Honda) 32 24 27 83 15
 
7 18 小川友幸Honda 25 29 32 86 13
15 25佐藤優樹Honda 60 58 58 176 0
16 26砂田真彦Honda 58 58 60 176 0
RT 23 柴田暁Honda - - - - -
RT 24 斉藤晶夫Honda - - - - -

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 40
2 J.ファハルド ベータ 32
3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 30
4 A.ラガ ガスガス 28
5 A.カベスタニー シェルコ 22
6 ハイメ・ブスト モンテッサ(Honda) 20
 
7 小川友幸 Honda 16
17 佐藤優樹 Honda 1