round 05

July 7 2013 FIM Trial World Championship Italy イタリア

SCHEDULE

トニー・ボウが優勝。藤波は3位表彰台を獲得

2013年7月7日(日)・決勝  会場:バルツィオ  天候:晴れ  気温:30℃  観客:9000人

2013年FIMトライアル世界選手権は、イタリアで第5戦が開催され、Repsol Montesa Hondaのトニー・ボウが優勝し、藤波貴久が3位と、そろって表彰台に立ちました。この会場で、モンテッサは2014年モデルの新しい市販車を発表しており、ニューモデルを多くのファンや取材陣にアピールできたという点でも、最高の結果となりました。

  • トニー・ボウ(中央)、藤波貴久(右)トニー・ボウ(中央)、藤波貴久(右)
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久

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ボウの総減点は43点。タイトル争いのライバル、アダム・ラガ(ガスガス)に24点差と、今回は大差の気持ちのいい勝利でした。これでボウは、タイトル争いでもラガに5点差をつけ、今回3位の藤波もランキング3位をキープし、4位に4点差となりました。

バルツィオでは4年ぶりの開催となった今回、全体のレイアウトは前回を踏襲していましたが、コースはやや短く設定されました。セクションは岩の多い川が中心で、多くはパドックの近くに設営されていました。

幸いにも、競技中には雨が降らずに済みました。おかげでセクションは少々ほこりっぽくなりましたが、競技が終わって表彰式が行われるころになって、雨が降り始めました。

今回のボウは、1ラップ目に信じられないほどのパフォーマンスをみせ、序盤にして試合を決定づけました。今回のセクションは、今シーズンの中でも難しいものでしたが、1ラップ目の12セクションで、ボウの残した減点はわずか8点でした。ラガの減点は18点で、その点差は10点。ダブルスコア以上の点差をつけ、2ラップ目以降、ボウは安心して、そして自信を持って試合を進めることができました。

トップ独走のボウに対して、ライバルのラガは、藤波と壮絶な2位争いを展開しました。2ラップ目終了時点で、2位はラガの減点39点。藤波は減点41点と、わずか2点差の攻防となりました。

3ラップ目、藤波は第6セクションでクラッシュ。この修復に若干の時間を費やすことになってしまいました。最終セクションまでは2位獲得のチャンスもありましたが、ここで藤波は5点を取り、ラガに4点差の3位で表彰台を獲得。ニューモデルのデビュー戦で、Repsol Montesa Hondaの2人がそろっていい結果を残すことができました。

次の戦いはチェコ共和国。東欧への遠征前のよい結果に、チームも2人のライダーも、意気は上がっています。

コメント

トニー・ボウ(優勝)「今日は大変な戦いでした。セクションは、世界選手権としてすばらしいレベルに仕上がっていました。走破するには困難なところもありましたが、不可能ではありませんでした。とてもいい設定だったと思います。ただし、新しいノンストップルールのもとでは、ミスをしないように細心の注意を払わなければなりませんでした。私のライディングはベストといってよいもので、ライバルには確固たるアドバンテージを持って競技を進められました。今回はHondaのVIPが多数観戦してくれていましたが、彼らの前でニューモデルを勝利に導けて、とてもいい戦いができました。次のチェコ大会に向けて、ライバルのラガ選手に選手権ポイントで5点のリードを奪えて、とてもうれしいです」

藤波貴久(3位)「1ラップ目と2ラップ目については、自分の走りにも満足がいくものだったと思います。そして、ラガ選手と2位を争えた事実にも満足しています。これは私の自信にもつながりました。しかし、3ラップ目の第6セクションで大きなクラッシュをしてしまい、左側のクランクケースカバーを損傷してしまいました。この修復に20分近くを費やしてしまい、最後のセクションは時間がない状態で、若干の焦りとともにトライをしなければいけなくなりました。これは大きなプレッシャーとなって、最後に2位を失うことになってしまいました。しかし、今回は、アメリカ大会以来の表彰台を獲得できて、うれしい結果となりました。そして、ニューマシンに乗った2人とも表彰台に立つことができました。Repsol Montesa Hondaのチームの皆と、その仕事に感謝しています」

決勝

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 ラップ3 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 8 20 15 43 24
2 2 A.ラガ ガスガス 18 21 28 67 19
3 5 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 22 19 30 71 19
4 3 J.ファハルド ベータ 28 22 23 73 16
5 4 A.カベスタニー シェルコ 31 23 32 86 13
6 6 J.ダビル ベータ 29 26 35 90 15

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 146
2 A.ラガ ガスガス 141
3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 109
4 A.カベスタニー シェルコ 105
5 J.ファハルド ベータ 102
6 J.ダビル ベータ 79
16 小川友幸 Honda 14