モータースポーツ > トライアル世界選手権 > 2013総集編
2013年のFIMトライアル世界選手権は、新たにノンストップルールが採用されましたが、Repsol Montesa Hondaのトニー・ボウの強さは揺るぎなく、歴代記録に並ぶ7連覇を達成しました。また、チームメートの藤波貴久は、HondaのホームGPとなった日本で勝利を挙げるなど総合5位に入り、Repsol Montesa Hondaの2選手が全8大会13戦を大いに盛り上げました。
2013年、4ストロークマシンの「Montesa COTA 4RT」に新型エンジン搭載し、シーズンに臨んだHonda。新型マシンを駆る2選手は、開幕戦もてぎ大会で最高の走りをみせます。
1日目は、ボウが全3ラップのすべてでほかの選手を圧倒する走りで完勝。続く2日目は、前日にわずか6点差で表彰台を逃した藤波が頂点に立ちました。藤波は2ラップ目を終えた段階で2位につけると、最後の3ラップ目の最終セクションで首位を逆転。2010年のイギリス大会以来、約3年ぶりの優勝を手にするとともに、2005年以来となる日本での勝利を飾りました。ボウはノンストップルールに翻ろうされて3位でしたが、Repsol Montesa Hondaはダブル表彰台を獲得しました。
約1カ月のインターバルを挟んだ第2戦、2日間ともに2位だったボウは、第3戦の2日目にシーズン2勝目を飾ると、そこから第4戦、第5戦と3連勝を達成。また、藤波は第2戦の2日目と第5戦で3位に入り、ボウとのダブル表彰台を重ねます。
ボウが総合首位、藤波が総合4位で迎えた第7戦イギリス大会の初日は、ライバル勢が次々と減点を喫する中、ボウと藤波は終始安定したライディングをみせて、Repsol Montesa Hondaの2人が今季初の1-2を達成。3位に入ったライバルが減点45だったのに対し、優勝したボウは減点14、2位の藤波は減点21でした。続く日曜日もボウはライバルを圧倒してダブルウイン。ランキング2位に10点差をつけて最終戦に挑みました。
タイトルのかかった最終戦、ボウは1日目を3位と無難にまとめると、2日目には貫禄の走りをみせて優勝し、7度目のアウトドア・トライアルの世界タイトルを獲得するとともに、ジョルディ・タレスとドギー・ランプキンが持つ歴代記録に並びました。藤波は総合5位ながらも、4位と1点差、3位とは2点差でシーズンを締めくくりました。
順位 | ライダー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |||||
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D1 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | |||||||
1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 238 | 20 | 15 | 17 | 17 | 17 | 20 | 20 | 20 | 17 | 20 | 20 | 15 | 20 |
2 | A.ラガ | ガスガス | 228 | 17 | 13 | 20 | 20 | 20 | 17 | 17 | 17 | 20 | 15 | 17 | 20 | 15 |
3 | J.ファハルド | ベータ | 171 | 11 | 17 | 15 | 13 | 13 | 10 | 10 | 13 | 11 | 13 | 15 | 17 | 13 |
4 | A.カベスタニー | シェルコ | 170 | 15 | 10 | 13 | 11 | 15 | 15 | 15 | 11 | 15 | 11 | 11 | 11 | 17 |
5 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 169 | 13 | 20 | 11 | 15 | 11 | 11 | 13 | 15 | 10 | 17 | 13 | 10 | 10 |
6 | J.ダビル | ベータ | 135 | 10 | 11 | 10 | 10 | 9 | 13 | 6 | 10 | 13 | 10 | 9 | 13 | 11 |
16 | 小川友幸 | Honda | 14 | 9 | 5 |