round 01

April 18 2010
FIM Trial Championship Spain
第1戦 スペイン

ボウ、タイトル争いに向け幸先いいスタート

トライアル世界選手権がスペインで開幕し、REPSOL MONTESA HONDAのトニー・ボウが、ライバルを圧倒して見事勝利した。

今シーズンより採用された、成績のいいライダーから順にスタートする新しいスタートオーダーでの初めての試合。ボウは真っ先にセクションにトライすることになったのだが、そのハンディもまったく感じさせず、すぐさまレースをリードし始めた。ボウは、1ラップを終えた時点で減点15点。この時点で他のライダーと大きく差をつける好調ぶりだった。

チームメートの藤波は思うようなレース展開に発展できず、最終的には4位となった。2位はガスガスのアダム・ラガ、3位はベータのジェロニ・ファハルドで、それぞれ表彰台を獲得している。

スペインの北西端、大西洋に面した小さなリゾート地・バイヨーナ。ここが、新しい世界選手権のはじまりの会場となった。今回からスタート順が変更となっただけでなく、各セクションの持ち時間が1分半から1分に短縮されている。

15のセクションは、すべて街に近い浜辺の岩場に設けられた。日中に降った激しい雨で、岩は非常に滑りやすいコンディションとなり、路面コンディションも徐々に厳しさを増していった。

ボウは、4ストロークサウンドを響かせ、最初の2セクションをクリーン。第3セクションでは最初の減点を喫したものの、この難関をたった1点で切り抜けた。この時点で、多くのライダーがオール5点となったため、藤波とファハルド以外は、すでにボウのライバルではなくなりつつあった。

ボウは、カベスタニーが1点で通過した第10セクションで初めて失敗。次の第11セクションでも、ボウは5点に甘んじた。しかし、ここは結局、誰も走破できなかったセクションだ。ここまでで、ボウの減点は14点。ボウは第15セクションでは、安全確保のために1点をついて、小計15点で試合の半分となる1ラップをまとめあげた。

2ラップ目、ボウは2010年の最初の勝利に向け、迷うことなくトライを続けた。1ラップ目と同じように走れば、もはや勝利は揺るぎない。しかし、コンディションがどんどん変化したため、ボウにとっても、それはかなり困難を伴う作業となった。2ラップ目の33点は、1ラップ目の15点と比べると、かなり減点を増やしてしまったが、それでも勝利は安泰だった。2ラップ目に2位に浮上してきたラガは、減点32。2ラップ目に限ればボウより1点だけ好結果でトップの成績だったが、1ラップ目でのボウとの24点差はいかんともし難かった。また、カベスタニーも、2ラップ目に藤波を1点上回るスコアをマークしたが、1ラップ目の結果がきいて藤波が4位を得た。

  • トニー・ボウ(中央)トニー・ボウ(中央)
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
コメント

トニー・ボウ(優勝)「開幕戦で勝利できて、本当にうれしい。インドア世界選手権での勝利に続いて、アウトドアでもいいスタートが切れた。ただ、ルールが変わって、勝利者は最初にスタートしなければならなくなったから、以前に増して厳しい戦いになっている。オーガナイザーは、我々の意見を取り入れてセクションを手直しするなど、歓迎すべきところは多い。そうでなければ、到底走れなかったところもあった。会場のロケーションはすばらしかった。主催者は、この場所を見つけるのは大変だったと思う。観戦も容易だったし、全セクションを追うのも難しくなかった。他の大会でも、こんな会場になっているといいと思う。マシンについては、いつものようにとても満足している。チームもいい仕事をしてくれた。それがなければ、今回の勝利も実現していたかどうか分からない」

藤波貴久(4位)「今回は昨年のランキングが3位ということで、3番目のスタートだった。このためとても難しい戦いとなった。トニーはもっと難しかっただろう。しかし、スタートの早さは、最終的にはいくらかのアドバンテージとなっていた。1ラップ目はよくやったと思う。しかし2ラップ目がよくなかった。しょうがないミスが多かったし、第5セクションでは、1ラップ目に続いて大きなクラッシュもしてしまった。足も痛めてしまったので、2ラップ目はひどい痛みと戦いながら苦しい戦いを強いられた。今日は、ほとんど2位の位置で試合を進めていたにも関わらず、終わってみたら4位にしかなれなかった。セクションはよく設定されていたと思う。トライ前にセクションを下見できないという新ルールと、セクションの持ち時間が短かったため、開幕戦ということもあり難しいレースでもあった。今回の4位は残念だったが、しかし次の大会では、4番手スタートだからボウやラガ、ファハルドの走りを見ることができる。これは大きなアドバンテージになるに違いない。マシンとチームは、とてもいい働きをしてくれた。あとはライダーがもう少しがんばるだけだ」

ライア・サンツ(ヨーロッパ選手権、ジュニアカップ参戦)「土曜日は、あまりよくないスタートだったが、その後少しずつよくなっていった。日曜日も、あんまりいい気分ではなく、マシンも仕上げられなかった。次戦のポルトガルでは、いろんなことがもっとよくなるようにしていかないといけない。私は昨年まで、多くのライダーの前を走っていた。しかし今年は、彼らが私よりいい成績を残しているので、ちょっと残念という気もする。セクションでの1分のルールによって結果が決まってしまうところがいくつかあった。セクションが1分半用に作られているのが原因だと思う。全体的には、今日はとてもよくなかったが、セクション自体がとても難しかった。トップライダーがたくさん減点しているのを見ても、それは明らかだと思う」

決勝
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 15 33 48 13
2 2 A.ラガ ガスガス 39 32 71 9
3 4 J.ファハルド ベータ 31 43 74 9
4 3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 30 46 76 11
5 5 A.カベスタニー シェルコ 44 45 89 5
6 71 J.ダビル ガスガス 59 53 112 3

 

 

ポイントスタンディング
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 20
2 A.ラガ ガスガス 17
3 J.ファハルド ベータ 15
4 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 13
5 A.カベスタニー シェルコ 11
6 J.ダビル ガスガス 10