Round04タイタイ

決勝

2018年7月1日(日)

タイ・ブリーラム県

第4戦 チャーン・インターナショナルサーキット 決勝

#16 MOTUL MUGEN NSX-GTがポール発進も決勝5位

6月30日(土)~7月1日(日)、チャーン・インターナショナル・サーキット(タイ・ブリーラム県)で2018年度SUPER GTシリーズ第4戦が開催されました。タイでのSUPER GT公式戦は2014年の初開催以来、今年で5回目。

土曜日は朝から太陽が照りつけ、気温・路面温度とも急上昇する中で練習走行が行われ、トップ5にNSX-GTが2台食い込む結果となりましたが、午後の公式予選が始まる直前に雷を伴ったスコールがやってきて、コースは一気にフルウエットへ。予選タイムアタックにはタイヤ選択と交換タイミングが非常に難しいコンディションとなりました。

Q2進出の8台に4台のNSX-GTが食い込み、ポールポジションを目指して争った結果、#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)がポールポジションを獲得。2番手には#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が続き、5番手に#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)、8番手に#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が並んで、予選トップ8に4台のNSX-GTが並ぶ結果となりました。

決勝レースは日曜日、快晴の空の下で始まりました。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの武藤が先頭に立ってレースをリードしましたが、2番手につけた#39 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンが2秒弱の差で続き、振りきれないまま緊迫した走行が続きました。序盤3番手につけていた#17 KEIHIN NSX-GT(塚越)もライバルの追撃を受けて徐々に順位を落としていきました。

#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤)は19周目に#39 DENSO KOBELCO、27周目に#6 WAKO’S CR LC500のオーバーテイクを許し、3番手となって29周を走り終えてピットイン、タイヤ交換と給油を行って中嶋にマシンを引き継ぎました。しかしピット作業でタイヤ交換に手間取り、コースに戻ったときには大きく順位を落としてしまいました。

その後、中嶋は追い上げにかかりましたが、後方からも追撃を受ける苦しい状況でレース終盤を戦うことになり、結局5番手でレースを走りきり、チェッカーフラッグを受けました。#17 KEIHIN NSX-GT(小暮)は7位、#64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮)は9位でフィニッシュして、シリーズポイントを獲得しました。

レースは#39 DENSO KOBELCの小林可夢偉がトップチェッカーを受け、GT300クラスは#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が優勝しました。#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)がGT300クラス9位となり今季2度目の入賞を記録しました。

また、ランキング首位でこの一戦に臨み、最も重いウエイトハンデと燃料リストリクターで戦った#100 RAYBRIG NSX-GTは厳しいレースを11位で終え無得点でしたが、ランキング上位のライバルもまた得点を伸ばせませんでした。

コメント

佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
「予選は雨からドライに変わるタイミングでタイヤ選択がうまくいき、Honda勢が上位に並びましたが、レースではウエイトハンデもあり、軽いクルマが順位を上げてくるだろうと予想はしていました。その中で、TEAM MUGENはウエイトハンデも少ないのでなんとかがんばって5位でまとめきってくれました。シリーズ後半に向けて仕切り直すような形になりましたが、チャンピオンを目指してがんばります。エンジンは、今回のレースが終わった時点でチェックを行い、それ次第で早ければ次の富士で2基目を投入することになります」

武藤英紀選手(5位)
「予選でポールポジションを取り、スピードを示すことができた週末だったと思います。ただ、決勝はライバルが非常に速く、スタートから全力で飛ばしましたがあれが限界で、GT300を処理する過程で順位を落としてしまいました。そんな中で自分たちのポテンシャルはすべて引き出せたので、シーズン後半に向けて可能性が見えました。課題も残ってはいますが、予選で速さをみせる自信がつきました」

中嶋大祐選手(5位)
「予選では、クルマもタイヤも高いパフォーマンスを発揮してくれて、自分たちが昨年から目指していたものを達成できたなとうれしく思います。決勝では、ピット作業で少しトラブルがあって順位を落としましたが、自力で2台オーバーテイクもできました。ただ、いろんなことをして38号車(ZENT CERUMO LC500)を押さえていたんですが、最後はさすがに力尽きてポジションを落としてしまったのは残念です。でも今回は、昨年の僕たちにはできなかったことができ、敵を見て戦うことができたので、結果をポジティブに受け止めてシリーズ後半に臨みます」

決勝リザルト

GT500

順位 No. マシン ドライバー 周回数 タイム/差
139DENSO KOBELCO SARD LC500 H.コバライネン/小林可夢偉661:36'42.825
2 6 WAKO'S 4CR LC500 大嶋 和也/F.ローゼンクヴィスト 66 +2.860
319WedsSport ADVAN LC500国本雄資/山下健太66+12.969
438ZENT CERUMO LC500立川祐路/石浦宏明66+38.836
516MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀/中嶋大祐66+42.813
612カルソニック IMPUL GT-R佐々木大樹/J.マーデンボロー66+43.449
 
717KEIHIN NSX-GT塚越広大/小暮卓史66+1'05.798
964Epson Modulo NSX-GTベルトラン・バゲット/松浦孝亮66+1'10.271
11100RAYBRIG NSX-GT山本尚貴/ジェンソン・バトン65+1Lap
RT8ARTA NSX-GT野尻智紀/伊沢拓也35+31Laps

GT300

順位 No. マシン ドライバー 周回数 タイム/差
111GAINER TANAX GT-R平中克幸/安田裕信611:38'01.838
231TOYOTA PRIUS apr GT嵯峨宏紀/平手晃平61+3.569
360SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本大樹/宮田莉朋61+8.712
465LEON CVSTOS AMG黒澤治樹/蒲生尚弥61+9.078
587リーガルフロンティア ランボルギーニGT3 佐藤公哉/元嶋佑弥60+1 Lap
 
934Modulo KENWOOD NSX GT3道上龍/大津弘樹60+1 Lap

ポイントランキング

GT500

ドライバー

順位 No. ドライバー 総合ポイント
1 39 H.コバライネン 35
2 100 山本尚貴/ジェンソン・バトン 32
3 23 松田次生/R.クインタレッリ 31
4 6 大嶋 和也/F.ローゼンクヴィスト 29
5 1 平川亮/N.キャシディ 29
6 38 立川祐路/石浦宏明 26
7 17 塚越広大/小暮卓史 25
8 8 野尻智紀/伊沢拓也 24
       
16 16 武藤英紀/中嶋大祐 8
19 64 ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 3

チーム

順位 No. チーム 総合ポイント
1 39 LEXUS TEAM SARD 44
2 100 TEAM KUNIMITSU 43
3 23 NISMO 42
4 6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 41
5 1 LEXUS TEAM KeePer TOM'S 41
6 38 LEXUS TEAM ZENT CERUMO 37
7 17 KEIHIN REAL RACING 34
8 8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 32
       
13 16 TEAM MUGEN 14
15 64 Epson Nakajima Racing 11

GT300

ドライバー

順位 No. ドライバー 総合ポイント
1 11 平中克幸/安田裕信 37
2 31 嵯峨宏紀/平手晃平 32
3 65 黒澤治樹/蒲生尚弥 29
4 55 高木真一/S.ウォーキンショー 26
5 25 松井孝允/坪井翔 26
6 18 中山友貴/小林崇志 25
       
16 34 道上龍/大津弘樹 5

チーム

順位 No. チーム 総合ポイント
1 11 GAINER 49
2 31 apr 41
3 65 K2 R&D LEON RACING 40
4 55 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 37
5 18 TEAM UPGARAGE 35
6 7 D'station Racing 35
       
14 34 Modulo Drago CORSE 12
22 777 CARGUY Racing 7

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