Round01日本岡山国際サーキット

決勝

2018年4月8日(日)

岡山県 美作市

開幕戦 岡山国際サーキット 決勝

#17 KEIHIN NSX-GTがポール・トゥ・ウイン、#100 RAYBRIG NSX-GTが2位に入り、Honda勢が開幕戦を1-2フィニッシュで飾る

4月7日(土)~8日(日)岡山国際サーキット(岡山県)で2018年SUPER GTシリーズ第1戦が開催され、NSX-GTが1-2フィニッシュを飾りました。

レースウイークを迎えた岡山国際サーキットは冬を思わせるほど気温が低下し、土曜日午後3時5分からの公式予選Q1はドライコンディションだったものの、午後3時48分からのQ2はウエットコンディションとなりました。荒れ模様の公式予選の結果、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大選手/小暮卓史選手)がポールポジションを獲得。また、2番手には#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀選手/伊沢拓也選手)が続き、NSX-GTがフロントローを独占しました。

決勝を迎えた日曜日の岡山国際サーキットは薄曇りのドライコンディションとなり、気温はスタート前になってようやく12℃まで上がってきましたが、タイヤのウォームアップに厳しい条件ということには変わりがありませんでした。午後2時40分、82周の決勝レースがスタートしました。ポールポジションの#17 KEIHIN NSX-GTは小暮選手がスタートを担当。後方からスタートしたタイヤの暖まりやすいライバル車から激しい追撃を受けながら力走し、首位の座を守りました。

レーススタート

レース半ばまで首位を守った小暮選手は、塚越選手への交代直前に1号車に抜かれ2番手へ順位を落としましたが、マシンを引き継いだ塚越選手は素早いピット作業の結果、1号車の前でコース復帰に成功しました。その段階で、タイヤ無交換作戦を実施した#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴選手/ジェンソン・バトン選手)が前方を走っていましたが、塚越選手は猛然とペースを上げて#100 RAYBRIG NSX-GTをオーバーテイク。事実上の首位の座を奪回しました。レース後半は#17 KEIHIN NSX-GTと#100 RAYBRIG NSX-GTが3番手以下の後続を振り切って82周を走り抜き、シリーズ開幕戦を1-2フィニッシュで飾りました。

コメント

佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
「予選では、午前中に一部のクルマでトラブルが出たり、途中から雨が降ってきたりして慌てましたが、そんな状況の中で1-2グリッドを獲れたのが最大の勝因です。スタートで小暮選手が後続を押さえ込んでくれた段階で、これは行けるかなと思いました。ただ、後続車にペナルティーが出て後退してくれたおかげで助けられた面もあるので、まだまだ我々は上を目指してがんばらないといけません。今年は速い道具は準備できたので、それをどう使えばもっと速くできるかという点が課題です。それでも、開幕1-2フィニッシュは非常にうれしい結果でした」

塚越広大選手(優勝)
塚越広大、小暮卓史「今回は気温が想定より低かったのですが、それを味方につけられたのが勝因です。タイヤをウォームアップしにくい状況で小暮さんがトップを守ってくれたのがよかったです。ピットを出たら(タイヤ無交換の)100号車に抜かれたので、とにかく抜こうとして前へ出ました。クルマのレベルアップは確実ですが、暑くなってからが課題です」

小暮卓史選手(優勝)
塚越広大、金石勝智監督、小暮卓史(予選時)「昨年の後半からクルマのポテンシャルが上がってきました。まだセッティングが仕上がっている状態ではありませんが、それをうまく走らせることができたチーム力が今回の勝因だと思います。スタート直後はなんとか首位を守ろうとしてしのぎました。レース後半は塚越選手ががんばってくれて、僕はドキドキしながら見ていましたが、優勝できて心からうれしいです」

GT500決勝リザルト

順位 No. マシン ドライバー 周回数 タイム/差
1 17 KEIHIN NSX-GT 塚越広大/小暮卓史 82 1:55'14.381
2 100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴/ジェンソン・バトン 82 +1.610
3 1 KeePer TOM'S LC500 平川亮/N.キャシディ 82 +5.582
4 6 WAKO'S 4CR LC500 大嶋和也/F.ローゼンクヴィスト 82 +5.759
5 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/R.クインタレッリ 82 +36.99
6 24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R J.P.デ・オリベイラ/高星明誠 82 +48.375
           
10 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 82 +1'06.532
11 8 ARTA NSX-GT 野尻智紀/伊沢拓也 82 +1'07.199
15 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 81 +1 Lap

GT300決勝リザルト

順位 No. マシン ドライバー 周回数 タイム
1 18 UPGARAGE 86 MC 中山友貴/小林崇志 77 1:56'23.935
2 7 D'station Porsche 藤井誠暢/S.ミューラー 77 +5.476
3 25 HOPPY 86 MC 松井孝允/坪井翔 77 +10.283
4 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹/蒲生尚弥 77 +10.571
5 11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信 76 +1 Lap
6 55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/S.ウォーキンショー 76 +1 Lap
           
15 777 CARGUY ADA NSX GT3 横溝直輝/木村武史 76 +1 Lap
  34 Modulo KENWOOD NSX GT3 道上龍/大津弘樹 18 +59 Laps

ポイントランキング

GT500

順位 No. マシン ドライバー 総合ポイント
1 17 KEIHIN NSX-GT 塚越広大/小暮卓史 21
2 100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴/ジェンソン・バトン 15
3 1 KeePer TOM'S LC500 平川亮/N.キャシディ 11
4 6 WAKO'S 4CR LC500 大嶋和也/F.ローゼンクヴィスト 8
5 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/R.クインタレッリ 6
6 24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R J.P.デ・オリベイラ/高星明誠 5
         
10 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 1

GT300

順位 No. マシン ドライバー 総合ポイント
1 18 UPGARAGE 86 MC 中山友貴/小林崇志 20
2 7 D'station Porsche 藤井誠暢/S.ミューラー 15
3 25 HOPPY 86 MC 松井孝允/坪井翔 11
4 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹/蒲生尚弥 8
5 11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信 6
6 55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/S.ウォーキンショー 5

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