雨交じりの大混戦のレースで#8 ARTA NSX-GT(野尻/小林)が5位入賞
4台のNSX-GTがポイントを獲得
2017 オートバックス SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが7月23日(日)、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOで行われました。
ときおり小雨が降るあいにくの空模様の下、81周のレースは午後2時30分にスタート。雨はその後も降ったり止んだりを繰り返したため、タイヤチョイスやピットストップを行うタイミングの判断が難しいレースとなりました。
こうした中、スタートから15周目まではNSX-GTがトップ4を独占していましたが、その後は続発したアクシデントや都合3回出動したセーフティーカーでレースの流れが大きく変わり、NSX-GTは各車順位を落としてしまいました。
苦しい展開の末、ポールポジションからスタートした#8 ARTA NSX-GT(野尻/小林)がHonda勢では最上位となる5位でフィニッシュ。そのほかにも3台のNSX-GTがポイント圏内に滑り込む健闘を見せました。
第5戦は8月5日(土)・6日(日)に富士スピードウェイで開催されます。
野尻智紀選手
♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ
今日は全81ラップを周回したのが上位2台だけという荒れた展開になりました。そうした中、レース序盤に周回遅れのGT300クラスの車両とラインが交錯してスピンを喫し、順位を大きく落としてしまいました。自分が犯したミスについては深く反省しています。その後はセーフティーカーが導入されるタイミングの影響で大きく順位が変動し、自分たちの力ではどうにもできないレース展開となりました。ただし、今週末はロングランを含めて僕たちの速さを示すことができたので、次戦以降は今日のミスを取り返すような走りで上位入賞を目指します。
小林崇志選手
♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ
序盤に野尻選手のスピンがありましたが、その後はミスを取り返そうとして懸命に走ってくれたと思います。また、ピットストップでドライバー交代を行ってからは僕も必死でプッシュしました。その結果、レース終盤は3位も狙える展開となりましたが、運悪くトップの2台が追い付いてきて青旗を提示されたためにペースを落とさざるを得ず、その直後に後方から迫ってきたライバルに攻略されて5位となりました。ただし、序盤の展開を考えれば悪くない結果です。チームもマシンも調子が上がってきているので、次こそは表彰台を目標に頑張ります。
佐伯昌浩
株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー
NSX-GTがトップ4を独占したレース序盤は、このままコンディションが変わることなくレースが進行してくれればと期待しましたが、雨が降ったり止んだりの天候となり、この影響で3回もセーフティーカーが出動するなど今回も荒れた展開となりました。また、セーフティーカーの出るタイミングがいずれもHonda勢にとって不利に働いたようにも思います。ただし、この週末のNSX-GTはドライでもウェットでも速く、結果的に#8 ARTA(野尻/小林)が5位入賞を果たしてくれました。この速さを生かし、次の富士と鈴鹿1000kmでは是非、栄冠を手にしたいと思います。
順位 | No. | マシン | ドライバー | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 1 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | H.コバライネン/平手晃平 | 81 | 2:09'13.878 |
2 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山哲/千代勝正 | 81 | 1.022 |
3 | 6 | WAKO'S 4CR LC500 | 大嶋和也/A.カルダレッリ | 80 | 1Lap |
4 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/R.クインタレッリ | 80 | 1Lap |
5 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/小林崇志 | 80 | 1Lap |
6 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀/中嶋大祐 | 80 | 1Lap |
8 | 64 | Epson Modulo NSX-GT | ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 | 80 | 1Lap |
9 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本尚貴/伊沢拓也 | 79 | 2Laps |
- | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大/小暮卓史 | 2 | 79Laps |