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SUPER GT

round 06

SCHEDULE

September 19 2015, QUALIFYING SUPER GT Round 6

日本スポーツランドSUGO

#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)がフロントローを獲得
#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)も3番グリッドから優勝を狙う
GT300クラスでは、#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)がポールポジションを獲得

2015年9月19日(土)・予選  会場:スポーツランドSUGO(3.704km)  天候:晴れ  気温:26℃(13:30時点)  路面温度:33℃(13:30時点)  コースコンディション:ドライ

9月19日(土)、宮城県仙台市近郊のスポーツランドSUGOにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

  • #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • #64 Epson NSX CONCEPT-GT#64 Epson NSX CONCEPT-GT
  • #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • #8 ARTA NSX CONCEPT-GT#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
  • #55 ARTA CR-Z GT#55 ARTA CR-Z GT

長期間にわたって強い雨が降り続き、東日本に甚大な被害をもたらした豪雨もようやく収束し、この日の宮城県は晴れ間が広がりました。

午前9時に始まった公式練習では、明け方に降った雨の影響でコースの一部が湿っていたため、審査委員会はレインタイヤの使用を認めるウエット宣言を行いました。ただし、セッションが始まる頃にはほとんど走行に影響がない状態までコンディションが改善していたため、多くのチームはドライ用のスリックタイヤを装着してコースインしました。

ここでは#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が1分12秒295をマークしてトップに立ちました。また、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)は5番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)は7番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)は9番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)は11番手で、予選に向けて準備を整えました。

GT500クラスの公式予選は午後1時50分に始まりました。Q1を担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは野尻選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは越選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTはバゲット選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは山本選手となります。

セッション開始の時点ではすでにコースは乾いていましたが、各チームともコンディションの改善を待ち、セッションが始まってもすぐにはコースインしませんでした。

午後1時56分を過ぎるとアタックを始めるチームが現れます。Honda勢でも#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTや#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTなどがコースインし、ほどなく全車がタイムアタックを開始しました。

午後2時2分、山本選手が乗る#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはいち早く1分12秒を切る1分11秒927をマークし、トップに浮上します。間もなくライバルの1台がこれをわずか0.014秒上回るタイムでトップに立ったため、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは2番手となりました。ただし、これ以降はこの記録を破るチームが現れなかったため、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは2番手でQ1を突破することとなりました。

これに続いたのは#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの6番手で、さらに#64 Epson NSX CONCEPT-GTは8番手で、それぞれQ2進出を果たしました。一方、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは9番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは10番手で、この段階で決勝のスターティンググリッドが確定しました。

Q2は午後2時42分から12分間にわたって行われました。このセッションを担当するドライバーは、#15 ドラゴ モデューロ NSXはターベイ選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは中嶋選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは伊沢選手となります。

ここでは伊沢選手が1分11秒819を記録して2番グリッドを獲得。そして中嶋選手も1分12秒049で3番グリッドを手に入れました。また、ターベイ選手は8番手のタイムをマークしました。

一方のGT300クラスでは、Q1を3番手で通過した#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)がQ2で1分19秒107のベストタイムを記録。ポールポジションから明日の決勝に挑むことが確定しました。

300km、81周で繰り広げられる決勝レースは、明日の午後2時にスタートが切られます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「ポールポジションを狙っていたので、結果的にそれが果たせなかったのは残念でしたが、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTと#64 Epson NSX CONCEPT-GTが2、3番グリッドを獲得できたことはよかったと思います。特に、ハンディウエイトが100kgを越えて燃料リストリクターが絞られた#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは、これと引き替えに実際に搭載するハンディウエイトが減ったことで挙動が安定し、より積極的にアクセルを踏んでいけるようになりました。#64 Epson NSX CONCEPT-GTと#15 ドラゴ モデューロ NSXもマシンは好調です。期待していた通り、コースとNSX CONCEPT-GTのマッチングはいいので、明日の決勝レースでは優勝できる可能性が高いと考えています」

山本尚貴選手(2番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「フリー走行から順調にプログラムを消化できて、マシンの調子のよさを感じていました。担当した予選Q1もうまくアタックができたと思います。ポールポジションは取れませんでしたが、2番手は悪い位置ではないです。まだ今シーズンはHonda勢に優勝がないですし、何としてもHondaに1勝をもたらしたいと思っています」

伊沢拓也選手(2番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「今シーズンの予選ベストリザルトとなる2番手ではありますが、(ポールポジションを)取りきれませんでした。自分の力不足を素直に認めて、もっともっと努力しないといけないと改めて思いました。今日負けたトップのマシンに明日は勝ち、今シーズンではまだ果たせていない優勝を果たせるようにがんばりたいと思います。明日は自分たちのできることを100%やって、それで優勝できるかどうかはレースをやってみないと分からないですが、まずはこの難しいコースを攻め抜きたいです」

中嶋大祐選手(3番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「朝の練習走行では、きちんとしたマシンのバランスで確認ができていなかったので、予選は不安でした。しっかり準備はしていたものの、どきどきしながら走ったら、マシンの状態が朝よりもよくなっていました。まだ完ぺきではない部分もありますが、とても乗りやすくなっていて、力を出し切ることができました。しかし、予選3番手はうれしい結果ではありますが、100%喜べる結果ではありません。ただ、そのようなことが言える状態になってきたことはいいことですし、明日にもっといいことは取っておきます。チームやHonda、ダンロップなどがレースの時だけでなく、それ以外の日もずっとがんばって準備してくれたことで、状態が上がってきているのは結果で明らかなので、その一員として戦えているのがうれしいです」

ベルトラン・バゲット選手(3番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「今朝の公式練習では、アンダーステアが強くて苦しんでいましたが、セットアップを変更したところ、この症状は改善できました。大接戦となったQ1ではギリギリのところで8番手に滑り込み、Q2では中嶋選手の活躍により3番グリッドを手に入れられました。ダンロップタイヤは大きな進化を果たし、Hondaも好調なので、上位入賞できる実力を自分たちが持っていることを証明したいと思います。明日もこの調子でがんばります」

小暮卓史選手(8番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「自分が務めた予選Q1では6番手でしたが、タイムはトップとほとんど変わらなかったので、あともう少し乗りこなせればトップにいけたのではないかと思っています。ターベイ選手はQ2で8番手と残念な結果に終わりましたが、マシンのポテンシャルは高く、調子はいいので、明日は追い上げられると思います。表彰台には絶対に上がりたいです」

オリバー・ターベイ選手(8番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「接戦となったQ1で、小暮選手がとてもいい仕事をしてくれて、Q2進出を果たすことができました。スポーツランドSUGOでは事前にテストを行いましたが、そのときはアクシデントがありました。なので、ニュータイヤを履いて走るのは、今朝の公式練習が初めてでした。しかも、公式練習のときはソフトタイヤで、公式予選ではミディアムタイヤだったので、感触は少し異なっていました。さらにQ2では路面温度が下がった影響で、フロントタイヤのウォームアップに手こずりました。最初のアタックで満足のいくタイムが出なかったので、そのままアタックを続けましたが、最後はタイヤの状態がよくなくなり、記録を更新することができませんでした。8番手という結果は不満ですが、明日は長いレースなのでばん回のチャンスはあると思います。狭いコースなので、遅いマシンをどう処理するかがレースの鍵を握ることでしょうが、力強くレースを走りきって、いい結果を出したいと考えています」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 46 S Road MOLA GT-R 本山哲/柳田 真孝 1'11.607
2 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 1'11.819
3 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'12.049
4 37 KeePer TOM'S RC F A.カルダレッリ/平川亮 1'12.204
5 24 D'station ADVAN GT-R 佐々木大樹/M.クルム 1'12.218
6 6 ENEOS SUSTINA RC F 大嶋 和也/国本 雄資 1'12.231
 
8 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/オリバー・ターベイ 1'12.838
9 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 1'12.288
10 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀 1'12.314
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 1'19.107
2 25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允 1'19.408
3 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一 1'19.489
4 18 UPGARAGE BANDOH 86 中山 友貴/佐々木 孝太 1'19.739
5 88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸学/平峰一貴 1'19.873
6 77 ケーズフロンティア Direction 458 横溝 直輝/峰尾 恭輔 1'19.877