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SUPER GT

round 03

SCHEDULE

June 20 2015, QUALIFYING SUPER GT Round 3

タイタイ

灼熱のタイで#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が5番グリッド、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)が7番グリッドを獲得
#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は予選12番手

2015年6月20日(土)・予選  会場:チャーン・インターナショナル・サーキット(4.554km)  天候:晴れ
気温:34℃(15:00時点)  路面温度:52℃(15:00時点)  コースコンディション:ドライ

6月20日(土)、タイのブリーラムに昨年オープンしたチャーン・インターナショナル・サーキットにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」の公式予選が行われました。

  • Epson NSX CONCEPT-GTEpson NSX CONCEPT-GT
  • Epson NSX CONCEPT-GTEpson NSX CONCEPT-GT
  • KEIHIN NSX CONCEPT-GTKEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • RAYBRIG NSX CONCEPT-GTRAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • ARTA NSX CONCEPT-GTARTA NSX CONCEPT-GT
  • ARTA CR-Z GTARTA CR-Z GT

ブリーラムは、タイの首都であるバンコクから北東へおよそ400kmに位置する地方都市。この街の郊外に建設されたチャーン・インターナショナル・サーキットは、F1グランプリの開催に必要なグレード1のサーキットライセンスが発給されており、コースアウトしたマシンを減速させるランオフエリアが十分に広いなど高い安全性が確保されています。

本日は午前10時から1時間45分にわたって公式練習を行ったのち、午後3時からGT300クラスとGT500クラスの公式予選をそれぞれ2段階のノックアウト形式で行います。

午前中の公式練習は、午前10時の段階ですでに気温32℃、路面温度45℃に達する厳しいコンディションのもとで始まりました。Honda勢では#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が開始10分に1分28秒467を記録して2番手につけ、好調であることを印象づけました。

その後、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)や#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)がトップに迫るスピードを示したものの、最終的には1分26秒490までタイムを詰めた#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの7番手がHonda勢のトップとなりました。以下、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは8番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)は10番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは14番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)は15番手という結果でした。

今回も2段階のノックアウト方式で行われる公式予選は、まずGT500クラスに参戦する15台すべてがQ1に出走。ここでトップ8に残ったチームがQ2に進出し、このQ2で記録されたラップタイム順に上位8台のスターティンググリッドを決定。9番手から15番手までのグリッドは、Q1で記録されたタイムによって決めることになります。

Q1を担当するのは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは松浦選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは塚越選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは中嶋選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは山本選手です。

午後3時20分から15分間にわたって行われたGT500クラスのQ1は、セッション開始の4分後にライバルの1台が出走。その2分後に#8 ARTA NSX CONCEPT-GTがコースインしたのに続き、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが続々と予選アタックを開始。しかし、#64 Epson NSX CONCEPT-GTはトラブルのため、なかなか出走できません。セッションが始まっておよそ10分が経過すると、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが1分26秒459を記録して暫定のトップに立ちました。

その直後には#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが、1分26秒090で松浦選手の記録を上回ります。その後も、続々とタイムは更新されていきましたが、開始14分後に#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTに乗る塚越選手が1分25秒549で首位に立つと、これがQ1でのトップタイムとなりました。トラブルのため出走が遅れた#64 Epson NSX CONCEPT-GTは、セッション終了直前にスタートし、2周のみの走行ながら1分25秒998のタイムを記録し、8番手に食い込みました。#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは1分26秒009で9番手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは1分26秒090で12番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは1分26秒442で15番手となりました。

この結果、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTと#64 Epson NSX CONCEPT-GTの2台がQ2への進出を決めました。Q2を担当するドライバーは#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが武藤選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTがバゲット選手となります。

午後4時5分から12分間にわたって行われたQ2では、最初の8分間は誰も出走しませんでしたが、9分が過ぎると続々とコースイン。同じころ、#64 Epson NSX CONCEPT-GTと#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTも予選アタックを開始しました。バゲット選手はコースインして5分後に1分25秒873を記録して暫定のトップに浮上。その後、4台のライバルがこのタイムを上回ったため、最終的に#64 Epson NSX CONCEPT-GTは5番手となりました。一方、17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTに乗る武藤選手はセッション終了間際に1分26秒215を記録し、7番手となりました。

この結果、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは5番グリッド、17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは7番グリッド、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは9番グリッド、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは12番グリッド、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは15番グリッドから明日の決勝に挑むことが決まりました。

またGT300クラスでは、#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)の小林選手が13番手にあたる1分35秒679をマークしてQ1を突破。続くQ2では高木選手が1分36秒072を記録し、明日の決勝レースには12番グリッドからスタートします。

66ラップで繰り広げられる21日(日)の決勝レースは、現地時間の午後3時(日本時間:午後5時)にスタートが切られます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「午前中の公式練習では#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTに燃料系、#64 Epson NSX CONCEPT-GTに排気系のトラブルが発生したため、どちらも十分に走り込むことができませんでした。さらに#64 Epson NSX CONCEPT-GTは電気系にトラブルが起きてQ1のコースインが遅れましたが、それでも2台揃ってQ2進出を果たしたことは、NSX CONCEPT-GTが優れたポテンシャルを有している証拠だと思います。この2台とは対照的に、公式練習で好調だった#8 ARTA NSX CONCEPT-GT、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの3台がQ2に進出できなかったのは、午前中から午後に向けて気温や路面温度が大きく上がった影響だと推測されます。これについては残念に思っていますが、明日の決勝レースでは#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTと#64 Epson NSX CONCEPT-GTの2台が表彰台獲得を目指して戦ってくれると期待しているので、引き続き5台のNSX CONCEPT-GTにご声援をお送りくださいますよう、お願い申し上げます」

中嶋大祐(5番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「練習走行では排気系にトラブルがあり、その原因がすぐには分からなかったため、大掛かりな作業で確認することになりました。その影響で、僕は多少ラップできたのですが、バゲット選手はいっさい走ることができませんでした。そのトラブルも解決し、Q1に向けて準備万端だったのですが、電気系にトラブルが出てしまい、残り2分くらいになるまで出走することができなくなってしまいました。一生懸命走り、マシンもタイヤも調子がよかったので、なんとかQ1突破が果たせました。チームのみんなが喜んでくれたので、僕もうれしかったです。Q2では、バゲット選手は本来の実力から考えたらもっと上を狙えたのですが、1周も走っていない中で5番手を獲得できました。決勝に向けてよい位置だと思っています。去年の決勝は残念ながら自分が走る前にリタイヤとなってしまい、悔しい思いをしましたが、今年は調子がよい中で楽しんで走れると思います。明日は表彰台が狙える戦いができると思います」

ベルトラン・バゲット(5番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「今日の予選は、私のキャリアを通じてもっとも厳しいものの一つでした。Q1では電気系のトラブルがあり、1周しかできなかったのに、中嶋選手がQ2進出を果たしてくれました。これはすばらしい仕事ぶりでした。私は午前中の公式プラクティスで1周もできなかったので、Q2は手探りの状態で走り始めました。マシンはとてもいい状態だったのですが、もしかすると私が少し抑え気味で走ったために、本格的なタイムアタックに入ったときに本来のポテンシャルが発揮できなかったのかもしれません。とはいえ、今日起きた様々なことを考えると、予選5番手はすばらしい結果だと思います。明日の決勝レースでも、この好調を維持できると期待しています」

塚越広大(7番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「公式練習ではマシントラブルでしっかり走ることができず、少し不安を残しながらの予選となりました。Q1に向けて数少ないデータをもとにセットを変えましたが、それが奏を功しました。マシンはとても素直でしっかりプッシュできたので、よい予選になったと思います。ここはオーバーテイクできるサーキットですし、明日は昨年同様に現地KEIHINの大応援団が来てくれるので、かっこいいところを見せて優勝を目指します」

武藤英紀(7番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「公式練習はトラブルの影響でほとんど走れず、予選はぶっつけ本番のような状況でしたが、Q1で塚越選手がタイムを出していて、マシンの調子がよいことは分かっていました。Q2では、もうちょっと上位にいけると思っていましたが、まとめきれませんでした。マシンの調子はよく、今日の公式予選でもしっかり走れているので、決勝は追い上げられると思っています」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明 1'25.295
2 36 PETRONAS TOM'S RC F 伊藤大輔/J.ロシター 1'25.303
3 46 S Road MOLA GT-R 本山哲/柳田真孝 1'25.322
4 6 ENEOS SUSTINA RC F 大嶋和也/国本雄資 1'25.872
5 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'25.873
 
7 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 1'26.215
9 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 1'26.009
12 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/オリバー・ターベイ 1'26.090
15 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀 1'26.442
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允 1'33.915
2 3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹/高星明誠 1'33.988
3 10 GAINER TANAX GT-R A.クート/富田竜一郎 1'34.507
4 65 LEON SLS 黒澤治樹/蒲生尚弥 1'34.524
5 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一 1'34.710
 
12 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 1'36.072