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SUPER GT

round 01

SCHEDULE

April 4 2015, QUALIFYING SUPER GT Round 1

日本岡山国際サーキット

今シーズンからSUPER GTに参戦の#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)が6番グリッドを獲得。GT300クラスは、#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が3番グリッドを手にする

2015年4月4日(土)・予選  会場:岡山国際サーキット(3.703km)  天候:曇り  気温:22℃(14:50時点)
路面温度:27℃(14:50時点)  コースコンディション:ウエットのちドライ

4月4日(土)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

  • ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • RAYBRIG NSX CONCEPT-GTRAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • KEIHIN NSX CONCEPT-GTKEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • ARTA NSX CONCEPT-GTARTA NSX CONCEPT-GT
  • Epson NSX CONCEPT-GTEpson NSX CONCEPT-GT
  • ARTA CR-Z GTARTA CR-Z GT

2014年シーズンはGT500クラスの車両規則が全面的に見直されたことにともない、Hondaは環境に優しいダウンサイジングコンセプトとハイブリッドシステムを搭載した新世代のGTマシン、NSX CONCEPT-GTを開発してSUPER GTに投入しました。2015年シーズンを戦うNSX CONCEPT-GTは基本的にその熟成版で、4気筒2.0L直噴ターボエンジンは効率の向上と高性能化を目指して、燃焼室周りが改良されるとともに、エアロダイナミクスは扱いやすさとセッティングのしやすさに主眼を置いて手直しが図られました。

これらの成果はシーズンオフの間に行われたテストでも確認されており、Hondaは2010年以来となるドライバーズタイトルとチームタイトルの獲得を目指してシリーズに挑みます。

チーム体制は昨年と同じく5チーム5台体制ですが、今シーズンよりドラゴ・モデューロ・ホンダ レーシングが新たに参戦し、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを走らせることとなりました。ドライバーは小暮卓史選手と、イギリス出身でSUPER GTは初参戦となるオリバー・ターベイ選手が務めます。そのほかの4台は昨年からの継続参戦ですが、GT300クラスからステップアップした野尻智紀選手が#8 ARTA NSX CONCEPT-GTで松浦孝亮選手とコンビを組むほか、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTでは武藤英紀選手が塚越広大選手のチームメートに起用されました。また、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTを走らせるのは、昨年の最終戦と同じ、山本尚貴選手と伊沢拓也選手のコンビとなります。#64 Epson NSX CONCEPT-GTのドライバーは昨年と引き続き中嶋大祐選手とベルトラン・バゲット選手が務めます。

各マシンが使用するタイヤは、#64 Epson NSX CONCEPT-GTのみダンロップで、残る4台はいずれもブリヂストンです。

公式予選が行われる土曜日、午前9時から1時間45分にわたる公式練習が行われました。セッションが始まったとき、昨夜からの雨はすでに止んでいましたが、路面は湿ったままでした。このためセッションに先立ってウエット宣言がされ、ウエットタイヤを装着しての走行が認められました。

この影響もあって、セッション序盤は上位陣ですら1分30秒前後の比較的ゆっくりとしたペースで走行を開始しました。やがて#8 ARTA NSX CONCEPT-GTに乗る野尻選手が1分27秒237をマークしてトップに立ちます。ただし、路面が次第に乾いていったためにラップタイムはどんどん速くなっていき、開始から1時間が経過すると1分21秒台のタイムが記録されるようになりました。

午前10時45分にセッションが終了した段階では、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが1分20秒418までタイムを上げて6番手につけ、Honda勢のトップに立ちました。また、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは1分20秒712で8番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは1分20秒776で9番手につけました。そして#64 Epson NSX CONCEPT-GTは11番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは12番手で公式練習を終えました。

公式予選は午後2時50分に始まりました。GT500クラスに参戦する15台すべてが出走するQ1でトップ8のタイムを残したチームがQ2に進出。続くQ2で記録したラップタイム順に上位8台のスターティンググリッドが決まります。一方、9番手から15番手までのグリッドはQ1で記録されたタイムによって決定します。

予定通り午後3時10分に始まったGT500クラスのQ1では、公式練習で火災に見舞われたライバル陣営の1台がチェック走行したことを除けば、セッションの序盤にコースインしたマシンはありませんでした。セッション開始から5分50秒が経過したところで、ようやくライバル陣営の別の1台がコースイン。それから1分20秒が経過すると、残るマシンが次々と走行を開始しました。

徐々にタイヤをウォームアップさせながら走行する1周目、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTに乗る塚越選手は1分26秒941をマークし、5番手につけます。引き続き2周目もタイヤのウォームアップを行うことになりますが、ここでは#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに乗る伊沢選手が速く、1分22秒939で3番手につけました。続く3周目でウォームラップが終了し、いよいよ本格的なタイムアタックが始まりました。

ここでHonda陣営のトップに立ったのは、小暮選手が1分19秒965の8番手タイムをマークした#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTでした。このタイムとわずか0.021秒差の1分19秒986をマークして9番手となったのは#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢選手で、以下、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越選手は1分20秒235で11番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTの松浦選手は1分20秒416で13番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTの中嶋選手は1分20秒946で15番手となりました。

この結果、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのみがQ2に進出することが決まりました。

午後3時55分にスタートしたQ2では、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTはセッションが開始して4分30秒ほどが経過したところでコースイン。ターベイ選手は1周目に1分51秒612、2周目に1分27秒181、3周目に1分19秒841を記録し、この段階で6番手につけていました。その後、ライバル陣営の1台に追い越されて7番手に後退したものの、4番手のライバルにペナルティーが科せられたため、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは6番グリッドから明日の決勝レースに臨むことが決まりました。

一方のGT300クラスに参戦する#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は、Q1で高木選手が1分27秒403を記録し、6番手でQ2進出を決めると、小林選手が1分26秒837の好タイムをマークし、3番グリッドを手にしました。

82周で競われる決勝レースは、4月5日(日)の午後2時30分にスタート予定です。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「公式練習が始まったときはウエットコンディションだったので、レインタイヤを装着して走行しました。ただ、タイヤを傷めてしまうだけで得るものが少なかったので、スリックタイヤで走れるようになるまで待ちました。その後、スリックタイヤで走行したところ、ややアンダーステア気味であることが判明しましたが、それを調整しきれないまま公式予選を迎える形となりました。ところが、予選でニュータイヤを装着すると、アンダーステア傾向はさらに強まってしまい、期待するような成績を得られませんでした。時間内にセッティングを詰めきれなかったチームと私たちの責任です。ただし、明日は雨が降る見込みなので、全く異なるストーリーになるかもしれません。コンディションが目まぐるしく変化するはずですので、そうした変化にしっかり対応していきたいです」

オリバー・ターベイ(6番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「私にとってはSUPER GTで初めての予選となりました。しかも、ニュータイヤを装着したのも今回が初めてでした。マシンのバランスは、最初のコーナー2つ分くらいまではあまりよくありませんでしたが、コースの中盤から終盤にかけては満足のいくものでした。予選6番手という結果は、おそらく今日実現できた最高の成績だと思います。いずれにしても、ニュータイヤで初めて走った自分の周回に満足しています。ここからさらに状況が改善できればと思っています」

小暮卓史(6番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「Q1を無事突破できたので、マシンのバランスとセッティングを変えてQ2に挑みました。ターベイ選手もいい仕事をしてくれました。6番手は期待が持てるポジションなので、明日は粘り強く、最後までいいレースをしたいです」

山本尚貴(9番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「朝の時点ではQ2に進出できるだけの手応えを感じていました。ただ、コンディションが上がるにつれて、それにしっかりと対応できず、マシンのパフォーマンスを出しきれませんでした。明日は天候次第のところはありますが、出せる力をしっかりと出すことに集中します」

伊沢拓也(9番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「ベストは尽くしたのですが、結果的にQ1で敗退してしまい申し訳ない気持ちです。朝の公式練習から、予選は厳しい戦いになると思っていました。ただ、Q1を突破した8番手のマシンとはタイム差が少なかったので、どうにか自分の力で突破したかったな、というのが正直なところです。明日は天候がどうなるか分からないですが、最後までしっかりと走りきればおのずと結果はついてくると思います」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 37 KeePer TOM'S RC F A.カルダレッリ/平川亮 1'19.008
2 6 ENEOS SUSTINA RC F 大嶋和也/国本雄資 1'19.106
3 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明 1'19.370
4 1 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/R.クインタレッリ 1'19.522
5 36 PETRONAS TOM'S RC F 伊藤大輔/J.ロシター 1'19.658
6 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/オリバー・ターベイ 1'19.841
 
9 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 1'19.986
11 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 1'20.235
13 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀 1'20.416
15 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'20.946
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 10 GAINER TANAX GT-R A.クート/千代勝正 1'26.532
2 11GAINER TANAX SLS 平中克幸/B.ビルドハイム 1'26.828
3 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 1'26.837
4 25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允 1'26.909
5 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一 1'27.006
6 3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹/高星明誠 1'27.259