ストフェル・バンドーン選手

♯41 ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング

終わってみれば、良いレースでした。好スタートを切って順位を上げたほか、レース前半にソフトタイヤで多くの周回数をこなす戦略もうまくいきました。それでもレース終盤はタイヤの性能が低下し、コントロールに苦労しました。予選では、タイヤのグリップが上がったときにベストラップをマークできるようにマシンを調整できていなかったため9位に終わりましたし、今日の状況では6位以上の成績は望めなかったと思います。新しいエンジンに悪いところは見当たらないので、この問題を解消できればトップ3を狙えるようになるでしょう。

山本尚貴選手

♯16 チーム・無限

スタートはものすごく良かったのですが、集団に混じって1コーナーに進入したところ、ダウンフォースが急激に抜けてオーバーランをしてしまいました。このため最後尾まで後退しましたが、チームが素晴らしい戦略を立ててくれたほか、ピット作業もとても速かったので、8位でフィニッシュできました。その意味では、チームに助けられて手に入れた1ポイントだと思います。チャンピオンになった2013年シーズンも、もてぎで獲得した1ポイントが最後に大きな意味を持ったので、今年も最終戦まで絶対に諦めることなく、チームの皆と力をあわせて戦っていきます。

佐伯昌浩

Honda スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー

野尻選手のリタイヤ原因は、駆動系のトラブルでした。前回の富士ラウンドに続き、予選上位のドライバーにマシントラブルが発生したことはとても残念です。ただ、山本選手が最後尾から8位まで挽回し、マシンのポテンシャルが高いことを示してくれましたから、次戦以降も予選を含めてきっちりと戦えば、今後もチャンピオン争いを演じられるはずです。エンジンにはさらに攻めたセッティングを施すマージンが残されているので、今後もタイトル獲得を目標に開発を続けます。