#40 野尻智紀選手がルーキーイヤーで優勝の快挙達成
2014年の全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズでは、シャシーとエンジンに関するレギュレーションなどが変更されたことで、Hondaは2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-414E」を開発。4チーム8台に供給してシリーズに臨みました。
鈴鹿サーキットで行われた開幕戦では、新加入した元F1ドライバーの#11 ヴィタントニオ・リウッツィ選手(HP REAL RACING)が魅せます。15番グリッドからスタートした#11 リウッツィ選手は、8周目に13番手、17周目に10番手と、どんどんポジションをアップ。最終的に8位でフィニッシュし、シリーズデビュー戦でポイントを獲得しました。
#11 リウッツィ選手は、続く第2戦のレース1を8位で、またもポイントを奪取。また、レース2と次の第3戦では、ディフェンディングチャンピオンの#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)が5位に入りました。
スーパーフォーミュラ シリーズでは、一人のドライバーにつき、年間2基のエンジン使用が認められていました。そこでHondaは、第4戦で、燃焼の改善を目指して改良を施した新仕様のエンジンを投入。するとここでは、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が予選で2番手タイムをマーク、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が5位入賞など、表彰台への兆しをみせました。
第5戦では、#1 山本選手が23年ぶりにオートポリスのコースレコードを塗り替えて、シーズン初のポールポジション(PP)を獲得。レースは7位でしたが、表彰台への期待はますます高まりました。
そうして迎えた第6戦で、いよいよHR-414Eが本領を発揮します。予選では#1 山本選手が2戦連続のPPとなり、決勝では2番手スタートの#40 野尻選手が躍動。1周目をトップで通過すると、ピットインで一時はその座を明け渡すものの、65周目には再びトップに立ち、68周のレースを真っ先にフィニッシュしました。野尻選手は、ルーキーながらHondaにシーズン初優勝をもたらす大仕事をやってのけました。
今季2度目の2レース制となった最終戦では、#1 山本選手が7位/6位となり、ランキング9位でシーズンは終了。Honda勢は、2基目のエンジンを投入した第4戦以降特に、印象的な走りをするとともに、成績を飛躍させるほどの開発力をみせました。