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Honda多気筒RCレーサーの起源
Honda RC160
(1959) Honda RC160 
 


Honda初の4気筒エンジン搭載車であるRC160は、マン島TT初挑戦となる1959年に、250ccクラス用として開発されたモデルである。 その機関部は、同時期に開発された125ccクラス用のRC141エンジンを2連装したような構成を持ち、カムシャフト・クランクシャフトはエンジンセンターで左右結合される方式で設計されていた。ベベルギヤによるカムシャフト駆動もRC141の方式を踏襲していたが、改良型4バルブエンジンのRC142がテストで好成績をあげたことを受けて、RC160も4バルブ化されて完成に至った。 結局諸般の事情により、マン島TT投入は見合わされることとなるが、同年8月の第3回浅間火山レース・耐久ライトウェイト(250cc)クラスでは、優勝の島崎貞夫以下上位を独占。過去浅間で開催されたレースで苦杯を舐め続けてきたHondaチームにとって、世界挑戦への弾みとなる快心の結果となった。

主要諸元
■エンジン 空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク44×41mm 総排気量249.4cc 圧縮比10.15 バルブサイズ吸気16mm径 排気14.5mm径 潤滑方式強制給油 オイルポンプ方式ギヤ 気化器形式京浜21mm径 点火方式バッテリー
■性能 最高出力35ps/14000rpm 最大トルク2.0kgm/12000rpm 最高速度200km/h以上
■変速機 5段 変速比(1)2.202 (2)1.538 (3)1.213 (4)1.000 (5)0.885 クラッチ形式乾式多板
■車体 フレーム型式ダイヤモンド 懸架装置前リーディングリンク 後スイングアーム タイヤサイズ前2.75-18 後3.25-18 車重124kg


Honda RC161

(1961) Honda RC161
 


マン島TT初挑戦を無事成功裏に終えた直後の1959年6月より、Hondaは1960年度世界GP本格参戦のため、250ccクラス用のRC161開発に着手した。RC161は初代4気筒RC160の仕様を引き継いで開発されたモデルだが、35度前傾シリンダー、そしてねじり剛性不足気味のベベルギヤに代わる、スパーギヤ使用のカムギヤトレインを採用するなど、後年のRCレーサーの「典型」となる仕様を取り入れていた。  1960年シーズン、RC161は当時世界GPを支配していた伊・MVアグスタを相手に善戦し、タイトルにこそ及ばなかったもののライダータイトル4、6、7位、そしてメーカータイトル2位の座を初年度ながら獲得した(レースにおける最高位はアルスター、モンザの2位2回)。またこのRC161は、Honda、そして日本人ライダーを、初めて世界GPの表彰台(3位・田中健二郎)に押し上げたマシンとしても、歴史に名を残している。

主要諸元 
■エンジン 空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク44×41mm 総排気量249.4cc 圧縮比10.0 バルブサイズ吸気17.5mm径 排気16.5mm径 潤滑方式ウエットサンプ オイルポンプ方式ギヤ 気化器形式京浜21mm径 点火方式マグネトー
■性能 最高出力38ps/14000rpm 最大トルク2.1kgm/12000rpm
■変速機 6段 クラッチ形式乾式多板
■車体 フレーム型式ダイヤモンド 懸架装置前テレスコピック 後スイングアーム タイヤサイズ前2.75-18 後3.00-18 車重128kg

 


Text by Koji Yano
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