Round09イタリアイタリア

2018年7月7日(土)~8日(日)

会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:7日(晴れ)、8日(晴れ)
気温:7日(28℃)、8日(29℃)
コースコンディション:ドライ

イタリア

キャミアが9位/10位。ガニェは両レースで14位に入り、ポイントを獲得する

第9戦イタリア・リミニ大会が、7月6日(金)から8(日)までの3日間、イタリアのアドリア界に面したリミニ近郊に位置するミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催されました。同サーキットは、MotoGPの2011年シーズン第17戦マレーシアGPで、不慮の事故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手の栄誉を讃え、12年にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリに名称が変更されました。同サーキットでは、MotoGPとスーパーバイク世界選手権が開催されています。

ミサノ・サーキットは、07年に大幅なコース改修を行い、それまで左周りだったのを右回りに変更し、右コーナー6、左コーナー10の一周4.226kmのサーキットへと生まれ変わりました。最大のロングストレートは510mと比較的短く、バリエーション豊かなコーナーが連続するリズム感あふれるサーキットとなっています。

ミサノ・サーキットがスーパーバイク世界選手権のカレンダーに加わったのは1991年で、以来、シーズン中盤戦の大会として定着しました。

イタリア大会は毎年、好天に恵まれてきましたが、今年も絶好のコンディションが3日間続きました。金曜日のFP3は夕立のためウエットコンディションでが行われましたが、土曜日、日曜日は青空が広がる中、予選、決勝レースが行われました。

Honda勢は、ケガから復帰して4戦目を迎えるレオン・キャミア(Red Bull Honda World Superbike Team)が予選10番手から挑み、決勝レース1で9位、レース2で10位と、30℃近い気温、そして50℃近い路面温度の中で着実に走って、両レースでポイントを獲得しました。
開幕を前にキャミアは「ミサノでレースができることを楽しみにしています。ここは好きなサーキットの一つです。前戦アメリカ大会でいいセッティングの方向性を見つけたので、楽しみです。いいパフォーマンスができることを願っています」とコメント。その言葉通り、フリー走行ではトップから1秒差以内に11台がひしめく接戦の中で6番手タイムで予選SP1に進出しており、決勝に向けては「ユーズドタイヤでいいアベレージが刻めました。最近ではいちばんいい内容」と期待を膨らせました。

迎えた決勝レース1では、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず厳しい戦いとなりました。9番グリッドからオープニングラップ10番手につけると、シャビ・フォレス(ドゥカティ)、マルコ・メランドリ(ドゥカティ)、ロレンソ・サバドーリ(アプリリア)らと6位争いのグループを形成します。しかし、そのグループから抜け出すだけの速さがなく、最終的に9位でフィニッシュ。レース2も中盤まではトップグループを視野に入れる走りでしたが、終盤はロリス・バズ(BMW)とし烈な9位争いを繰り広げて10位という結果でした。

チームメートのジェイク・ガニェは、ミサノ・サーキットではレッドブル・ルーキーズ・カップで走行を経験していますが、スーパーバイクでは初めて経験するコース。金曜日のフリー走行では、夕方に降った雨の影響でタイムを更新するチャンスを逃し、21番手。予選では19番手までポジションを上げますが、タイトなコーナーが連続するミサノ・サーキットでは厳しいグリッドからのレースとなりました。そのため、後方からの追い上げのレースとなり、両レースを14位でフィニッシュしました。

パトリック・ジェイコブセン(TripleM Honda World Superbike Team)は、予選17番手から挑みレース1は16位、レース2はラスト2周でリタイアとなりました。

今大会を終え、キャミアとジェイコブセンは、鈴鹿8時間耐久ロードレースの合同テストに参加するため、鈴鹿サーキットに向かいました。

コメント

レオン・キャミア(スーパーバイク 9位/10位)
レオン・キャミアレース1後のコメント
「トップ10でフィニッシュしようと思っていましたが、今日のレースではもっと上を期待していました。レース後半、消耗したタイヤでとてもいいペースでしたが、タイヤが新品だった前半にその力を最大限引き出すことができなかったことが結果に影響しました。チームとこれからデータを見直し、なにが起き、どうやってそれをレース2へ向けて改善できるのか、ということに取り組みたいです。その解決法を見つけることができたら、明日は2列目からスタートし、僕たちがここで示してきたポテンシャルを達成できるのではないかと思っています」

レース2後のコメント
「今日のレースも昨日と同じような感じになりました。後半は力強い走りができましたが、新品タイヤの序盤にタイムをかなり落としてしまいました。レースが進むごとに徐々に前にいる(ロリス)バズ(BMW)に追いつくことができました。でも全体的には、今週末のパッケージは思ったほど戦闘的ではありませんでした。マシンのどこを改善すべきか考えがあるので、来月のテストがとても重要になってきます」

ジェイク・ガニェ(スーパーバイク 14位/14位)
ジェイク・ガニェレース1後のコメント
「ここまでのところ厳しいレースウイークとなっています。今日の予選がうまくいかなかったのですが、レースでポジションを上げ、ポイントを獲得できたことがうれしかったです。いいスタートを切ることができましたが、序盤、いくつかのコーナーでシャットアウトされてしまいました。でもそれが落ち着くといいペースを刻み、14位でフィニッシュしました。このサーキットで21周のレースで、周回数が多いことが僕を助けてくれました。また、チームも明日へ向けて仕事に取り組んでくれます。またポイント圏内に入れることを願っています」

レース2後のコメント
「今回も難しいレースでしたが、ウォームアップで施した変更のおかげで今日はもっと戦うことができました。序盤は遅いライダーの後ろでとても厳しいレースとなりましたが、前がクリーンになってからはいいペースを刻み、何人かパスもできました。予選でかなり後方だったことを考えれば、レースでいいパフォーマンスができたし、ポイントも獲得できたのでうれしいです」

パトリック・ジェイコブセン(スーパーバイク 16位/リタイア)
「ミサノは大好きなサーキットなのでさらにポジティブな週末になるだろうと思いましたが、厳しい結果に終わりました。これから長い夏休みに入りますが、鈴鹿8耐があります。そのあと、残りの4戦に向けてポルティマオでテストがあります。ポルティマオのテストでは大きな変化が必要です。それができればうれしいです。今日はうまくいきませんでしたが、気持ちはポジティブです。次のレースのことを考えたいと思います」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2133'31.846
27C.デイビスドゥカティ21+2.791
350E.ラバティアプリリア21+3.700
460M.ファン・デル・マークヤマハ21+4.921
566T.サイクスカワサキ21+6.713
612X.フォレスドゥカティ21+11.065
 
92レオン・キャミアHonda21+13.840
1445ジェイク・ガニェHonda21+39.896
1699パトリック・ジェイコブセンHonda21+54.364

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2133'34.637
260M.ファン・デル・マークヤマハ21+0.334
333M.メランドリドゥカティ21+0.595
47C.デイビスドゥカティ21+2.382
566T.サイクスカワサキ21+4.535
622A.ローズヤマハ21+6.559
 
102レオン・キャミアHonda21+14.047
1445ジェイク・ガニェHonda21+34.751
RT99パトリック・ジェイコブセンHonda19+2Laps

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.レイカワサキ370
2C.デイビスドゥカティ278
3M.ファン・デル・マークヤマハ248
4T.サイクスカワサキ218
5M.メランドリドゥカティ193
6A.ローズヤマハ193
 
11レオン・キャミアHonda88
17ジェイク・ガニェHonda41
19パトリック・ジェイコブセンHonda21

マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ395
2ドゥカティ336
3ヤマハ282
4アプリリア153
5Honda113
6BMW86
7MVアグスタ80
8スズキ3

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