Round05イタリアイタリア

2018年5月12日(土)~13日(日)

会場:イモラ・サーキット

天候:12日(晴れ/一時雨)、13日(晴れ)

気温:12日(27℃)、13日(25℃)

コースコンディション:12日(ドライ/ウエット)/22日(ドライ)

 

ガニェ、ポイント獲得できず。キャミアはフリー走行を終えて欠場。代役のオハローランはレース2を欠場

第5戦イタリア・イモラ大会が、5月11日(金)から13日(日)までの3日間、イモラ・サーキットで開催されました。イモラ大会は2001年に初めて開催され、今年で16回目を迎えました。

前戦オランダ大会は、Red Bull Honda World Superbike Teamにとっては残念なレースとなりました。今季、好調なスタートを切ったレオン・キャミアが、第3戦スペイン・アラゴン大会のレース1で多重クラッシュに巻き込まれリタイア。その際にろっ骨を痛めたことから、アラゴン大会のレース2、そしてオランダ大会と2戦連続で欠場。加えて、チームメートのジェイク・ガニェもオランダ大会のフリー走行で転倒し、背中を痛めたことから欠場しました。

両選手ともに欠場となったオランダ大会から2週間。Red Bull Honda World Superbike Teamは、キャミアが2戦ぶりの復帰を果たしました。しかし、体調が万全ではないことから、初日のフリー走行を走って復帰するかどうかを決断することになりました。結果、FP1、FP2を走行して総合16番手につけましたが、レースを走ることは不可能との判断となり、代役として、オーストラリア人で英国スーパーバイク世界選手権(BSB)にHondaのオフィシャルチームから出場しているジェイソン・オハローランが初日のFP3から出場することになりました。

オハローランはBSBで3戦を戦い、2回の表彰台に立ち総合4位につけています。世界戦に出場するのは初めての経験となりますが、ぶっつけ本番で挑んだ金曜日のFP3では18番手タイムをマーク。土曜日の予選Q1でも12台中8番手につけて18番グリッドを獲得しました。そして迎えた決勝レースでは、2周目の5コーナーで転倒してリタイア。その際、右足を負傷したことから、残念ながらレース2を欠場することになりました。

前戦オランダ大会のフリー走行で転倒、決勝レースを欠場したガニェは、「イモラは初めて走るサーキット。下見をした印象は個性的で楽しそうなコース。開幕が楽しみ」と復帰戦に闘志を燃やしました。しかし、難しいレイアウトにやや苦戦し、初日のフリー走行では転倒を喫し19番手。土曜日の予選Q1でもセッション9番手となり、19番グリッドから決勝に挑みました。厳しい後方グリッドからのレース。パッシングポイントが少ないイモラで、ガニェはレース1では快適にラップを刻むも、なかなか追い上げることができず16位。レース2では、スタートでクラッチミートに失敗、その影響でクラッチの調子が悪くなり、4周を終えてピットに戻り、リタイアを決断。今大会はポイントを獲得できませんでした。

予選17番手から決勝に挑んだパトリック・ジェイコブセン(TripleM Honda World Superbike Team)は、レース1ではリタイアとなるもレース2では14位でフィニッシュ。開幕から5戦連続でポイントを獲得しました。

コメント

ジェイク・ガニェ(スーパーバイク 16位/リタイア)
レース1後のコメント
ジェイク・ガニェ「午前中の予選は思ったようにうまくいきませんでした。昨日、FP3で転倒してセッションを無駄にしてしまったことが影響しました。そのため、レース1は思っていたより後ろからのスタートになりました。でもレース自体はかなりうまくいきました。いいスタートを切ることができ、レース中盤では力強いペースをつかみました。快適だったしポイント圏争いの集団にいました。しかし、最後の数周でペースが落ちてしまいました。16位というのは思っていたような結果ではないことは明らかですが、初めて経験するイモラで19周のレースを戦い、多くのことを学ぶことができました。明日はウォームアップでいくつかのセッティングを試します。明日はもっといいレースができると思います」

レース2後のコメント
ジェイク・ガニェ「今日はとてもいいかたちでスタートしました。ウォームアップでは、マシンの状態もライディングスタイルもよくなり、本当に力強いペースとなりました。昨日よりも上位のライダーたちにかなり近づき、いい結果が出せる気がしました。でも残念ながらスタートでクラッチを滑らせてしまったことから、出遅れ、タイムも落としてしまいました。そのあとクラッチがおかしくなり、数周で直ると思ったのですが、ひどくなってしまい、リタイアせざるを得ませんでした。ウォームアップでとても力強い走りができたので、本当に残念です。それでも、今週末もまた多くのことを学ぶことができました。ドニントンで状況が好転することを願っています」

パトリック・ジェイコブセン(スーパーバイク リタイア/14位)
「イモラは僕が得意とするサーキットで、とても好きなところです。でも今週末は少し難しかったです。予選ではHonda勢のトップ17番手と、ポジティブでした。ただ、レース1ではスタートすることができませんでした。このチームはまだ新しいですが、Hondaと一緒にみんなが一生懸命取り組んでいます。リザルトはよくありませんでしたが、物事はポジティブに考えなければなりません。最後には到達できると確信しているし、引き続き一生懸命取り組む必要があります。レース2でポイントを獲得できたのは、とてもポジティブなことでした。引き続きがんばります」

レオン・キャミア(スーパーバイク フリー走行を終えて欠場)
「かなり回復したのですが、初日のフリー走行を走ってみて、どんな感じか見てみようと思っていました。最初のセッションは注意深くスタートしました。痛みはまだかなりありましたが、まずまずのラップタイムを出すことができました。しかし、ケガの影響はまだあることは明らかでした。2回目のフリー走行ではロングランの感じを見極めるために走りましたが、8周走ってみて今週末のイモラでレースディスタンスを完走することは不可能だということがすぐに分かりました。今週末のレースに参戦しないという決断はつらいことでしたが、正しい決断だということは明らかです。数週間後のホームレースのドニントンに向けて準備を整えることに集中したいと思います」

ジェイソン・オハローラン(スーパーバイク リタイア/欠場)
ジェイソン・オハローラン「初めてのSBKです。FP3からの走行となりましたが、新しいチームで走れることは本当にやりがいのあることでした。チームはすばらしく、バイクとの相性も本当によかったです。途中から代役として出場するということで、レオンの走っていた状態を引き継ぐことになり、タイヤの選択も一つしかなく、慣れるしかありませんでした。それでも順調にタイムを更新して、セッション終盤にベストを出すことができました。いまは、今日学んだことを踏まえて、明日、自分使用にマシンをセットアップしたいです。僕の目標は、各セッションで前進し続けることでした」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ1933'58.989
266T.サイクスカワサキ19+3.755
333M.メランドリドゥカティ19+6.906
47C.デイビスドゥカティ19+8.191
512X.フォレスドゥカティ19+15.550
660M.ファン・デル・マークヤマハ19+19.339
1645ジェイク・ガニェHonda19+41.312
RT20ジェイソン・オハローランHonda1+18Laps
RT99パトリック・ジェイコブセンHonda0

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ1934'03.420
27C.デイビスドゥカティ19+4.019
366T.サイクスカワサキ19+9.530
412X.フォレスドゥカティ19+14.159
581J.トーレス MVアグスタ 19+15.479
622A.ローズヤマハ19+16.162
1499パトリック・ジェイコブセンHonda19+55.268
RT45ジェイク・ガニェHonda4+15Laps

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.レイカワサキ209
2C.デイビスドゥカティ162
3T.サイクスカワサキ137
4M.メランドリドゥカティ131
5X.フォレスドゥカティ 124
6M.ファン・デル・マークヤマハ113
11レオン・キャミアHonda42
17パトリック・ジェイコブセンHonda17
18ジェイク・ガニェHonda17

マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ223
2ドゥカティ205
3ヤマハ132
4Honda57
5アプリリア56
6MVアグスタ52
7BMW52

ランキング詳細

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