Round01オーストラリアオーストラリア

2018年2月24日(土)~25日(日)

会場:フィリップアイランド・サーキット

天候:24日/曇り、25日/晴れ

気温:24日/20℃、25日/20℃

コースコンディション:24日/ドライ、25日/ドライ

キャミア7位/6位、ガニェも12位/13位と、両選手が2レースともにポイントを獲得する

2018年のシーズン開幕戦となる開幕戦オーストラリア大会が、23日から25日までの3日間、メルボルン近郊のフィリップアイランドで開催されました。初日は不安定な天候で雲が多く、雨も降る一日となりましたが、決勝レースが行われた土曜日、日曜日は、次第に天候が回復、日曜日は青空が広がる絶好のコンディションとなりました。

昨年に続き、今年もレッドブルをメインスポンサーに「Red Bull Honda World Superbike Team」としてシーズンを戦います。ライダーは、昨年総合8位の成績を残した、新加入のレオン・キャミア。そして昨シーズン、代役で3戦に出場し、コンスタントにポイントを獲得したジェイク・ガニェの新体制で挑むことになりました。

1月下旬にはスペインのヘレスでテストを開始。ポルトガルのアルガルベで2回目のテストを実施し、オーストラリアへと向かいました。この2回のテストでキャミアは、CBR1000RR SP2に合ったライディングを模索しながら、着実にセットアップを進めました。

英国スーパーバイク選手権、そしてスーパーバイク世界選手権で実績のあるキャミアは、大会直前に行われたフィリップアイランドでの2日間の事前テストでは、コース攻略につとめ、さまざまなライン取りにトライするなど、データを蓄積。順調にテストメニューを消化したキャミアは「開幕が楽しみ」とHondaでのデビュー戦を待ちきれない様子でした。

その勢いは、本番になっても変わらず、初日のフリー走行では2番手発進。上位12位までの選手で競われる2日目土曜日のスーパーポール2(SP2)にダイレクトに進出しましたが、転倒を喫して力を発揮できず11番手。それでも決勝では十分、上位を狙える仕上がりとなりました。そして、土曜日の午後に行われた決勝レース1では、オープニングラップ10番手から確実にポジションを上げることに成功します。しかし、終盤、タイヤの消耗のためペースを抑えなければならず7位でフィニッシュしました。

このレース終了後に選手たちからタイヤの耐久性に問題があるとして、日曜日のレース2は、レース中にタイヤチェンジを義務づける”フラッグ・トゥ・フラッグ”で行われることになり、このレースでも着実にポジションを上げたキャミアは、レース1より1つポジションを上げて6位でフィニッシュしました。

事前テスト、そしてフリー走行で感じ取った自信を思うような結果にはつなげられませんでしたが、今季の活躍を感じさせるパフォーマンスにチームのムードも上々でした。

昨年、スポット参戦した際のパフォーマンスが認められてレギュラーライダーに抜てきされたガニェは、フィリップアイランドを走るのは初めての経験。しかし、ヘレス、そしてアルガルベのテストでチームとのコミュニケーションを順調に進めたガニェは、事前テストでも着実にメニューを消化。「ここまでのテストは順調。走るごとに多くのことを学んでいる。フィリップアイランドは、ずっと走ってみたいと思っていたサーキットなので、本番がすごく楽しみ」とキャミア同様、シーズン開幕を待ちきれない様子でした。

そして迎えた初日のフリー走行では11番手発進。惜しくもダイレクトでのSP2進出は逃します。そして、11番手以下の「SP1」でも3番手と初のSP2進出を逃しましたが、昨年から大きな成長を感じさせるフリー走行、予選となりました。

決勝でもレース1ではチームメートのキャミアから遅れること7秒差の12位。レース2では転倒、再スタートで大きくタイムをロスしましたが13位でフィニッシュ。キャミアとともに2レースともにポイントを獲得。これからの戦いに注目される結果でした。

その他、今年からスーパーバイク世界選手権にチャレンジするパトリック・ジェイコブセン(TripleM Honda World Superbike Team)は、16位/14位で初ポイントを獲得。ワイルドカードで出場のトロイ・ハーフォス(Penrite Honda)はトラブルでリタイア。レース2は出走をキャンセルしました。

コメント

レオン・キャミア(スーパーバイク 7位/6位)
レオン・キャミア レース1後のコメント
「予選ではプラン通りに進めることができませんでしたが、レースではいいスタートを切ることができました。でも序盤はバトルに巻き込まれてタイムを少しロスしてしまいました。そこを脱してからはいいペースを刻むことができ、ポジションも上げることができました。残り数周でリアタイヤが消耗したので自分のポジションをキープすることに集中しました。明日、もし4番グリッドからいいスタートを切ることができ、もう少しリアタイヤに注意を払えたら、レース2はいい結果を得ることができると思います」

レース2後のコメント
「全力を出しました。あるエリアではとても強かったのですが、ほかのエリアではそれほどでもありませんでした。しかし、全体的にとても戦闘的に走ることができました。ピットストップの前後ではトップグループについていくことができ、とてもいい感じでパスすることもできました。(アレックス)ローズ(ヤマハ)や(トム)サイクス(カワサキ)といいバトルができました。Red Bull Honda World Superbike Teamで初めてのレースウイークとなりましたが、とても満足しています。引き続き前進し、次のタイラウンドでどんなレースができるのか楽しみにしています」

ジェイク・ガニェ(スーパーバイク 12位/13位)
ジェイク・ガニェ レース1後のコメント
「最初のレースで優先したことはレースを完走し、ポイントを獲得することでした。それを達成できたのでうれしいです。マシンは快適でした。リアタイヤを温存するためにプラクティスセッションで取り組んだことを実践しました。その結果、レース後半では10番手争いができました。終盤はアグレッシブなアタックがありましたが、ペースを維持することができました。明日の目標はもう一度トップ10争いをすることです」

レース2後のコメント
「少し悔しいレースになりました。マシンに関しては大きく進展しましたが、転倒したことで、残せるはずだった結果を残せませんでした。ウォームアップではトップ10に入ることができました。レース2では感触がさらによくなっていました。でもほかのライダーにつかまってしまい苦戦しました。そして、パスをしようとしたときの4コーナーでスペースがなくなり転倒してしまいました。とても残念ですが、リスタートしてレースを完走したし、ポイントも獲得できました。レースウイークを通してペースをかなり上げることができたし、両レースでポイントを獲得できたことはよかったです。この先のレースでさらに結果をつみあげていきたいです。レースを終えて、タイに行くのが明日だといいのにと思いました」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
133M.メランドリドゥカティ2233'40.354
266T.サイクスカワサキ22+1.180
37C.デイビスドゥカティ22+9.265
412X.フォレスドゥカティ22+9.821
51J.レイカワサキ22+13.896
622A.ローズヤマハ22+17.028
72レオン・キャミアHonda22+21.514
 
1245ジェイク・ガニェHonda22+28.466
1699パトリック・ジェイコブセンHonda22+1'09.775
RT17トロイ・ハーフォスHonda19+3Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
133M.メランドリドゥカティ2234'42.633
21J.レイカワサキ22+0.021
312X.フォレスドゥカティ22+0.304
466T.サイクスカワサキ22+1.488
522A.ローズヤマハ22+2.474
62レオン・キャミアHonda22+2.745
 
1345ジェイク・ガニェHonda22+58.923
1499パトリック・ジェイコブセンHonda22+1'00.084

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1M.メランドリドゥカティ50
2T.サイクスカワサキ33
3J.レイカワサキ31
4X.フォレスドゥカティ29
5A.ローズヤマハ21
6レオン・キャミアHonda19
 
15ジェイク・ガニェHonda7
16パトリック・ジェイコブセンHonda2

マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ドゥカティ50
2カワサキ40
3ヤマハ21
4Honda19
5BMW12
6アプリリア9
7MVアグスタ8

ランキング詳細

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