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スーパーバイク世界選手権

round 13

SCHEDULE

October 18 2015, RACE FIM Superbike World Championship Qatar

カタールカタール

ファン・デル・マーク、ギュントーリともにトップ10フィニッシュで最終戦を終える

2015年10月18日(日)・決勝 会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット  天候:晴れ
気温:レース1/32℃、レース2/31℃  コースコンディション:ドライ

第13戦カタール大会が、10月16日(金)から18日(日)までの3日間、ドーハ郊外のロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。カタール大会は2005年に初めて開催されて09年まで続きました。その後、4年間はカレンダーから外れましたが、2014年にカレンダーに復帰し、MotoGPと同様にナイトセッション、ナイトレースとして行われてきました。

  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • マイケル・ファン・デル・マーク(#60)マイケル・ファン・デル・マーク(#60)
  • シルバン・ギュントーリシルバン・ギュントーリ
  • シルバン・ギュントーリ(#1)シルバン・ギュントーリ(#1)
  • カイル・スミスカイル・スミス
  • パトリック・ジェイコブセン(#99)、カイル・スミス(#111)パトリック・ジェイコブセン(#99)、カイル・スミス(#111)

Pata Honda World Superbike Teamは、最終戦を前に来季の体制が決まりました。ルーキーのマイケル・ファン・デル・マークの継続に加え、06年のMotoGPチャンピオンのニッキー・ヘイデンが来季からチームに加わります。シルバン・ギュントーリは、今回がチームとの最後のレースとなりますが、ともに今季ベストを目指し、初日から気合の入った走りをみせました。

ロサイルは、長いストレートと中高速コーナーを組み合わせたハイスピードコース。毎年、スリップストリームを使い合っての高速バトルで観客を魅了しますが、今年も激しい戦いとなりました。

ルーキーながら、今季3度の表彰台に登壇してきたファン・デル・マークは、第1レースではセカンドグループでの戦いとなりましたが、第2レースはトップグループに加わり、来季につながる走りをみせました。今大会は、ナイトレースながら両レースともに気温が30℃を超え、タイヤに厳しい戦いになりました。ファン・デル・マークは、第1レースでタイヤの消耗に苦しんで5位となりましたが、第2レースではタイヤのマネージメントに注意を払い、トップグループに加わって、4位でチェッカーを受けました。今大会のファン・デル・マークは初日から好調な走りをみせました。フリー走行では総合2番手につけて注目を集めました。しかし、予選では、QFタイヤのパフォーマンスを生かせず9番手。決勝でも表彰台に立つことはできませんでしたが、来季のブレイクを期待させる走りを披露してくれました。

チームメートのギュントーリは、初日14番手と厳しいスタートになり、2日目もいいセッティングを見い出せずに13番グリッド。そして、第1レースは10位と苦戦するも、第2レースでは5位までポジションをあげて、シーズンを締めくくりました。

最終戦を終え、ギュントーリは総合6位。ファン・デル・マークは総合7位でシーズンを終えました。

スーパースポーツ世界選手権は、ルーキーのカイル・スミス(Pata Honda World Supersport Team)が予選5番手からチャンピオンのケナン・ソフォーグル(カワサキ)、総合3位のロレンソ・ザネッティ(MVアグスタ)との厳しい戦いを制し、初優勝を達成しました。今年は、シーズン序盤に2度の3位表彰台に登壇しましたが、シーズン中盤戦は、なかなか表彰台に立てない苦しいシーズンを過ごしました。しかし、最終戦では見事初優勝を達成して、来季の活躍を期待させました。

前戦フランス大会までチャンピオン争いに加わったパトリック・ジェイコブセン(CORE" Motorsport Thailand)は、予選4番手からスミスとともにトップグループに加わるも、5位でフィニッシュ。総合2位でシーズンを終えました。ジェイコブセンも来季はCBR600RRで参戦することが決まっており、タイトル獲得が期待されます。

コメント

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパーバイク 5位/4位)
「金曜日にとてもいいスタートを切り、レースウイークはとてもうまくいきました。CBRの感触はよく、ペースも力強いもので、土曜日には2番手までポジションを上げて、大きく前進することができました。でも、スーパーポールはうまく行きませんでした。第1レースは序盤にグリップを見い出せず苦しい走りになりましたが、一生懸命プッシュしました。そのため、タイヤが消耗することになり、ますます厳しい走りとなりましたが、なんとか5位でフィニッシュすることができました。第2レースは少しセッティングを変えて挑み、トップグループのペースが第1レースほど速くなかったので、ついていくことができました。抜くことはできませんでしたが、最後までベストを尽くしました。終盤はタイヤが完全に終わってしまいましたが、4位でチェッカーを受けることができました。シーズンの最後をまずまずの結果で終えることができてうれしいです。来月のテストで2016年の仕事に入るのが楽しみです」

シルバン・ギュントーリ(スーパーバイク 10位/5位)
「レースウイークは厳しいものでしたが、ポジティブな面もありました。第2レースの中盤ではいいペースがあり、トップのライダーたちと同じようなペースで走ることができました。感触もとてもよかったです。しかし、金曜日と土曜日に少し問題があり、全体的には難しい週末でした。第2レースではあまりいいスタートは切れませんでしたが、第1レースからかなりマシンを変えて挑みました。ソフトタイヤを使い、ギアリングを変え、スイングアームの長さも変えました。レース中盤には、自己ベストで走ることができました。今週は、シーズンをまとめたような感じでした。いいときもあれば、苦戦したときもありました。最後はチーム一丸となって取り組むことができました」

カイル・スミス(スーパースポーツ 優勝)
「優勝できるなんで全く予想していませんでした。昨日はケナン(ソフォーグル)がとても速かったし、そのケナンについていければ、表彰台に上がることができるかもしれないとは思いました。しかし、勝てるとは思ってもいませんでした。スタートしてすぐにCBRのフィーリングのよさを感じました。いいペースがあるのがわかったので、最後までとにかくプッシュしようと思いました。ジェイコブセンをパスするのに苦労しました。今回のレースへ向けてマシンを大きく変えました。これはシーズンを通してやったことがないもので、でもそのおかげで大きく前進することができました。最後の数周はケナンが後ろにいるのはわかっていました。彼は後ろにはつかせたくないライダーです。でも集中して、ミスをしないように走り、優勝することができました。とにかくうれしいです。テン・ケイトやHondaのすべての人に感謝しています。来シーズンも戻ってこられることを願っています」

決勝リザルト

スーパーバイク(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
181J.トーレスアプリリア1733'40.883
265J.レイカワサキ17+0.726
366T.サイクスカワサキ17+6.579
47C.デイビスドゥカティ17+7.889
560マイケル・ファン・デル・マークHonda17+13.512
691L.ハスラムアプリリア17+17.755
 
101シルバン・ギュントーリHonda17+27.979
スーパーバイク(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
191L.ハスラムアプリリア1733'45.745
27C.デイビスドゥカティ17+0.110
366T.サイクスカワサキ17+0.388
460マイケル・ファン・デル・マークHonda17+7.653
51シルバン・ギュントーリHonda17+14.487
636L.メルカドドゥカティ17+19.363
スーパースポーツ
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1111カイル・スミスHonda1530'44.036
254K.ソフォーグルカワサキ15+0.971
387L.ザネッティMVアグスタ15+1.074
414L.マヒアス ヤマハ15+3.575
599パトリック・ジェイコブセンHonda15+6.271
618N.テロール MVアグスタ15+6.553
 
744ロベルト・ロルフォHonda15+19.988
1217セルジオ・ガデアHonda15+1'09.489
1310ナチョ・カレロHonda15+1'11.089
1543ケビン・マンフレディHonda15+1'31.901
16 35 ステファン・ヒル Honda 14 +1Lap
RT19ケビン・ヴァールHonda11+4Laps
RT4ジノ・レイHonda 6 +9Laps
RT41アイデン・ワグナーHonda 0 DNS

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.レイカワサキ548
2C.デイビスドゥカティ416
3T.サイクスカワサキ399
4L.ハスラムアプリリア332
5J.トーレスアプリリア247
6シルバン・ギュントーリHonda218
 
7マイケル・ファン・デル・マークHonda194
マニュファクチャラー(スーパーバイク)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1カワサキ599
2ドゥカティ471
3アプリリア395
4Honda273
5スズキ163
6BMW116
7MVアグスタ89
8EBR4
ライダー(スーパースポーツ)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1K.ソフォーグルカワサキ233
2パトリック・ジェイコブセンHonda196
3L.ザネッティMVアグスタ158
4J.クルーゼルMVアグスタ155
5カイル・スミスHonda116
6ジノ・レイHonda97
       
7ロベルト・ロルフォHonda88
11マーチン・カルデナスHonda55
13 ラタパーク・ウィライローHonda46
16リカルド・ルッソHonda31
17ケビン・ヴァールHonda30
20アイデン・ワグナーHonda13
21マルコス・ラミレスHonda12
22ラタポン・ウィライローHonda11
25グレン・スコットHonda8
27アンディ・リードHonda6
29セルジオ・ガデアHonda4
30ナチョ・カレロHonda3
33ルイジ・モルシアーノHonda2
34ケビン・マンフレディHonda1
35ザビエル・ピンサヒHonda1
36ヤーノシュ・クロバックHonda1
37ミゲル・プライアHonda1
38キーラン・クラークHonda1
マニュファクチャラー(スーパースポーツ)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1カワサキ237
2Honda222
3MVアグスタ218
4ヤマハ90
5トライアンフ10