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2013年9月28日(土)・決勝第1レース 会場:マツダ・レースウェイ・ラグナセカ 天候:晴れ 気温:27℃
コースコンディション:ドライ
スーパーバイク世界選手権(WSB)の第12戦アメリカ大会が、カリフォルニア州モントレーにあるマツダ・レースウェイ・ラグナセカで、9月27日(金)から29日(日)までの3日間で開催されます。ラグナセカでWSBが開催されるのは2004年以来、9年ぶり。今大会は、スーパーバイク世界選手権のみの開催で、27日(金)に予選が行われ、28日(土)にスーパーポールと決勝第1レース、29日(日)に決勝第2レースが行われる変則スケジュールとなりました。
アメリカ西海岸に位置するラグナセカは、27日、28日ともに青空が広がる絶好のコンディションとなりました。スーパーポールと決勝第1レースが開催された28日は、まぶしいほどの青空が広がり、最高気温が27℃を記録しました。今大会の予選には、ワイルドカードを含めて20台が参加。Pata Hondaは、シーズン終盤戦にかけて調子を上げているレオン・ハスラムと、第10戦ドイツ大会でケガをしたジョナサン・レイの代役としてミシェル・ファブリツィオが出場しました。
シーズン前半戦の左足のケガが順調に回復し、シーズン中盤戦以降は確実にシングルフィニッシュできるようになったハスラム。ラグナセカには2004年にも出場しています。今大会、ラグナセカを経験している数少ないライダーの一人ですが、「この年はケガをしてしまいましたが、ラグナセカはとてもおもしろいサーキット。スピードも速くリズミカル。いつもと違って、土曜日と日曜日に決勝があるのも興味深いです」と開幕を待ちきれない様子でした。
ラグナセカは、アップダウンに富んだサーキットで、コークスクリューは世界的に有名なコーナーです。9年ぶりに開催されるということで、ラグナセカを初めて走るライダーがほとんどでしたが、予選、スーパーポール、決勝と、厳しい接戦が繰り広げられました。
ハスラムは、トップから1秒差以内に11台という厳しい予選で9番手となり、スーパーポールに進出。スーパーポールでは、スーパーポール2まで進出し、12番グリッドを獲得しました。自身が期待していたようなグリッドを獲得できなかったハスラムですが、「レースタイヤでのアベレージは悪くないです。予選、スーパーポールのパフォーマンスには満足していませんが、決勝に向けて自信はあります」と今季初表彰台に闘志をみなぎらせていました。
チームメートで代役出場2戦目となるファブリツィオは、初めて経験するサーキットとなりましたが、予選では13番手、スーパーポールでも13番グリッドを獲得しました。レイの代役として、Honda CBR1000RRでの初出場となった前戦トルコ大会では、両レースで10位。今大会はシングルフィニッシュを目標に挑むことになりました。「ラグナセカは最高に楽しいコース。エンジンブレーキのセッティングにちょっと苦しみましたが、決勝に向けて確実に前進しています」と、上り調子をアピールしていました。
迎えた決勝第1レース。スーパーポールを終えて、2時間後に決勝が行われましたが、2度の赤旗中断となる波乱の展開となりました。1回目の中断は、ワイルドカードで出場した選手が転倒、マシンがエアーフェンスを破損し、修復作業のためでした。2度目は、多重クラッシュによる赤旗中断となりました。
そのため、26周のレースは、最初の中断で20周に短縮され、2度目の中断で12周へと、さらに短縮されました。その2度目の中断の原因となった多重クラッシュで、残念ながらハスラムはリタイアとなってしまいました。ファブリツィオは、10位争いのグループの中で、13位でフィニッシュ。ハスラムは、翌日の第2レースで、第1レースの雪辱を果たす意気込みです。ファブリツィオは、目標のシングルフィニッシュを目指します。
ミシェル・ファブリツィオ(スーパーバイク 13位)「午前中のフリープラクティスとスーパーポール1はとてもよく、マシンのフィーリングもとてもよかっただけに、残念な結果になりました。グリッドポジションは、それほど悪くなかったですし、レースを楽しみにしていました。決勝に向けては、セッティングの変更をしなかったのですが、フリー走行、スーパーポールのようなフィーリングがありませんでした。路面温度が少し高かったからかもしれません。フロントのグリップに大きな問題がありました。これからデータを見直して、問題を見つけなければなりません。明日にはよくなっていることを願っています」
レオン・ハスラム(スーパーバイク リタイア)「今日は電子制御に問題がありましたが、チームが全力で解決に取り組んでくれました。とても感謝しています。しかし、フロントのグリップに問題があり、すべてのコーナーで、フィーリングがよくありませんでした。転倒した原因は、オイルに乗ってしまったせいかもしれません。同じように転倒したほかのライダーは、オイルが原因だと言っていましたが、分かりません。いずれにせよ、今日は苦戦しました。昨日から今日にかけて、セットアップは順調に進んでいましたし、残念な結果でした。転倒した際に、ケガをしている左足を打ちましたが、骨折はありません。ちょっと痛みがありますが、明日は大丈夫だと思います」
順位 | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | T.サイクス | カワサキ | 12 | 16:55.703 |
2 | C.デイビス | BMW | 12 | +1.253 |
3 | E.ラバティ | アプリリア | 12 | +2.454 |
4 | M.メランドリ | BMW | 12 | +2.650 |
5 | S.ギュントーリ | アプリリア | 12 | +3.430 |
6 | D.ジュリアーノ | アプリリア | 12 | +3.584 |
13 | ミシェル・ファブリツィオ | Honda | 12 | +22.087 |
RT | レオン・ハスラム | Honda | 6 | 2Laps |