7月15日 ツインリンクもてぎ
ホームストレート上で開会式が行われました
皆さんおはようございます! 今週末は栃木県ツインリンクもてぎにて 「2012 もてぎEnjoy耐久レース(通称:Joy耐)」 が開催されています。
このイベントは「気軽にご家族お友達とともに、レースをお楽しみいただきたい」との願いを込めて開催されています。
Joy耐は、運転免許証とJAFの国内A級以上のライセンスを所持している方で、ツインリンクもてぎのコースを、3分00秒以内で走行した計測結果があれば参加できます。
Joy耐 公式サイト
ツインリンクもてぎで開催される4輪を代表する人気イベントです。JAF国内A級ライセンス以上を持つドライバーであれば誰でも参加可能で、カテゴリーの枠を越えてさまざまな車種が参加できます。
コチラちゃんとバットもJoy耐オリジナルポーズで応援しています!
Joy耐は、最低重量や給油をともなうピットインの滞在時間、給油量を制限するなどのルール調整を施し、いろいろなマシンが平等に競えるレギュレーションとなっています。
コース上はマシンで埋め尽くされています
午前9時50分、ペースカーが先導して、ローリングラップがスタートしました。ここで全車が2周以上走行し、「無事にスタートできる」と判断されると、シグナルがグリーンに変わり、レースがスタートします。
耐久レースらしく、各車安全なスタートを切りました
午前10時にシグナルがグリーンに! レースがスタートしました。レースは7時間後の午後5時まで行われます。
メインストレートに戻ってきた各車は、順調に周回を重ねていきます
今回のJoy耐は、ツインリンクもてぎ開業15周年記念大会として開催され、合計80台が参加しました。
Hondaのシビック、インテグラ、NSX、S2000、CR-X、シティといったおなじみの車種に加え、今回はハイブリッドカーであるCR-Zも参戦しています。
ドライバーに見やすいようにボードを掲げる各チームのスタッフ
Joy耐では、ピットからマシンへの伝達手段として無線を使用せず、すべてサインボードを介して行われます。
123号車が813号車をオーバーテイク
クラスの異なる速いマシンが後方に迫ったときは、レコードラインを譲り、先行させることで自分のペースを守ることができます。
最終コーナー立ち上がりからホームストレートへ向かう各マシン
レースも数時間が経過したものの、多くのマシンが白熱した競争をコース上で繰り広げています。
90度コーナーで待機中のマーシャルカー
Joy耐において、ドライバー以上に過酷ともいえるのがコースマーシャルのみなさんです。
自分の担当箇所からひとときも目を離さず、猛暑の中で参加車両の安全に気を配っていました。
Joy耐はマーシャルのみなさんの協力があって、成立するイベントです。
大接戦を繰り広げた87号車と3号車
レースは規定の7時間近くが経過し、残り数分というところで風雲急を告げる展開となりました。
これまでトップを快走していた3号車を87号車が猛追し、遂にトップの座を奪ったのです。
トップの座を奪回してホームストレートに戻ってきた3号車(オレンジ色)
87号車がトップに立ち7時間が経過。
「逆転優勝!」と多くの観客が思ったところ、インフィールドセクションで、再度3号車が87号車をオーバーテイクしたのです!
チェッカーフラッグが振られた直後の順位表示タワー
最終的に、わずか3.313秒差で3号車が優勝。
白熱した7時間の耐久レースは、終盤にスプリントレースと化して、その幕を閉じました。
ピットウォールによじ登り、喜びを爆発させる25号車のチームスタッフ
耐久レースの醍醐味は、そのフィナーレです。
完走を無事に果たしたマシン・ドライバーに対して、チームスタッフが最大級の賛辞を送ります。
緊張感から解き放たれ、ピットロードは和やかなムードに一変
ピットロードも多くのスタッフであふれかえり、お互いがねぎらいの言葉をかけていました。
スタート前と同じように、コース上はマシンで埋め尽くされます
コース上には7時間を走り抜いたマシンが停止します。
表彰セレモニー前に、撮影に応じていただきました
7時間の長丁場にも関わらず、表彰セレモニーではツインリンクもてぎエンジェルが笑顔で各選手を祝福してくれました。
お子様とともに登壇した3号車の原選手、小沼選手、高橋選手
総合優勝を果たした3号車は、ほかにクラス優勝とベスト国内ライセンス賞にも輝きました。
フォトセッションに応じていただいた87号車の大村選手、坂上選手、木村選手
惜しくも優勝を逃しましたが、終盤に見せ場を作った87号車の各選手には惜しみない拍手が送られていました。
充実した表情を浮かべる小暮選手、太田選手、村田選手
総合3位に輝いたのは59号車。
往年の車種シティを駆っての快挙でした。
このあと、各クラス優勝チームの表彰がありました。
フォトセッションでパネルを掲げる中島選手、浅野武夫選手、浅野美杉選手、浅野真吾選手
Joy耐には総合順位、クラス優勝のほかに、さまざまな特別賞が用意されています。
その一部をご紹介しましょう。
まずはポールポジション賞、決勝15周目ラップリーダー賞。
こちらは18号車が受賞しました。
最終コーナーを立ち上がる57号車
続いて最年長ドライバー賞です。
この賞は57号車の大澤選手(64歳)が受賞しました。
その走りは若々しく、精悍でした。
最後まで力強く走りきった100号車NSX
最大排気量賞は100号車のNSXが受賞しました。
会場で配布されていた公式プログラム
「誰もが気軽に参加できる」をコンセプトに開催されているJoy耐。
今年で15回目を迎えました伝統あるイベントは気温30℃を超える厳しい条件の中で行われましたが、無事に閉幕を迎えることができました。
「今日、すばらしい走りを見せてくれたドライバーと、素敵な笑顔を見せてくれたチームスタッフのみなさまに、来年もお会いするのが今から待ち遠しい」
今日一日で日焼けした肌が、そう語りかけてきた気がします。