Honda | モータースポーツ

こんにちは。Honda Racing リレーメールの2番手、トライアル世界選手権の藤波貴久です。
　
松浦選手、メールありがとうございました。トライアルはスピードを競うレースではないけれど、松浦選手のインディは平均速度が時速300kmを超える超高速バトルと聞きました。同じモータースポーツでも四輪と二輪そしてスピードに関して、まったく両極端のレースで僕たちは戦っているんですね。
　
> これからアタックするという時、崖から落ちる恐怖心が頭をよぎることはないですか？
　
うーん、あります（笑）。でも、落ちたら痛いなとは思うけど、落ちることは考えないです。アクセル全開が信条ですから！
　
> 恐怖心って、レースやトレーニングの間隔が開いてしまうと増大しないですか？
　
恐怖心というのはないです、トライアルは、自転車の頃から合わせるとかれこれ20年以上やっていますからね。ちなみに僕が恐いものは　ヘビ　です。
　
> トライアルはバランス感覚が命と思うんですけど、そのバランス感覚を鍛えるのはバイクに乗る以外に何かトレーニングする方法はあるんですか？
　
これといってしていませんが、ボールの上に立ったりしてトレーニングしています。
　
去年は一戦一戦を大事に、優勝はもちろんですが、表彰台に上がるという目標を立てて臨んだ結果、世界の頂点に立てたと思います。世界チャンピオンになって、文部科学大臣賞（スポーツ功労賞）というすごい賞を頂きました！！やはり世界チャンピオンはすごいんだという認識を持ちました。
　

今年の僕の目標は、もちろん、2年連続の世界チャンピオンです。そして今年は、新しい4ストロークマシンでの挑戦となります。RTLは、HRCが新開発した環境に優しいマシンです。2006年からの4スト化に対し、Hondaのチャレンジで、1年前倒しで投入されました。昨年までの2ストマシンとは、エンジンパワー特性の違いから、トライアル特有の瞬発力の出し方が違うので、今まで以上に練習が必要です。エキゾーストサウンドは、4スト特有の力強い響きがありますね。一日も早くマシンに慣れて、今年も表彰台の真ん中に立てるようにがんばっていきたいと思っています。
　
さて、今度僕がメールを送るのは、F1の佐藤琢磨選手です。今年のF1はトップグループの顔ぶれがずいぶん違いますよね。レギュレーションが変わって戦う環境が変わっても好調を維持するのは、とても大変なことだと思います。でもまだシーズンは始まったばかりだし、佐藤選手のアグレッシブな走りを楽しみにしているので、がんばってください。
　
僕から佐藤選手への質問は、
・様々なプレッシャーを感じると思いますが、どのようにこのプレッシャーをはね除けていますか？
・レース前、集中力を高めるために何かしてる事はありますか？
・F1のドライバー以外になにかしてみたい職業はありますか？
　

トライアル世界選手権は4月17日のポルトガルからスタートします。佐藤選手、ぜひ一度レースを見に来てください！とは言ってもとても忙しいと思いますけど･･･自転車好きの佐藤選手ならきっとトライアルは楽しんでもらえると思います。そして、ホームページをご覧のみなさんとは、5月21・22日にツインリンクもてぎでお会いしましょう。



	藤波貴久選手 1980年生まれ、25歳。三重県出身。 11才でトライアルレースにデビューし、15才最年少で全日本選手権チャンピオンに。世界選手権では1999年から5年連続で2位。そして昨年、もてぎ戦と続くアメリカ戦で2日連続優勝を果たすと、そのまま好調を維持し、悲願の世界チャンピオンを獲得した。トライアル世界選手権の日本人チャンピオンは藤波選手が初めて。今年のトライアル世界選手権第3戦もてぎは、5月21～22日開催です。みんなでワールドチャンピオン・フジガスの凱旋レースを応援に行こう！

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