MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaがトップタイムをマーク

「2016-2017 FIM世界耐久選手権シリーズ 最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会」(以下、鈴鹿8耐)に向けての公開テストの1回目が、7月5(水)、6日(木)の2日間(5日:メーカー合同テスト、6日:タイヤメーカーテスト)で行われます。その初日は、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから参戦が決まったジャック・ミラーと中上貴晶が参加しました。ロードレース世界選手権の、ミラーはMotoGPクラス、中上はMoto2クラスに参戦しているため、2人は7月2日に開催されたドイツGPを終えて駆けつけたかたち。高橋巧と合流し、チームは3人がそろって走り始めました。

MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - 中上貴晶
MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - 中上貴晶

F.C.C. TSR Honda - ランディ・ドゥ・プニエ
F.C.C. TSR Honda - ランディ・ドゥ・プニエ

また、F.C.C. TSR Hondaからは、3人目のライダーに選出されたランディ・ドゥ・プニエがテストに参加。MORIWAKI MOTUL RACINGからは清成龍一と高橋裕紀。Team SuP Dream Hondaは伊藤真一、ジョシュ・フック、グレッグ・ブラックが、Satu HATI. Honda Team Asiaはザクワン・ザイディ、ラタポン・ウイライローが参加しました。

Honda Dream Racingはオーディションでライダーを選出するため、山口辰也、アジアロードレース選手権の小山知良、全日本ロードレース選手権J-GP2クラスの榎戸育寛と岩戸亮介の4名が参加しました。au&テルル・Kohara RTは秋吉耕佑がケガのため不参加で、ロードレース世界選手権Moto2クラスの長島哲太と、スーパースポーツ世界選手権の大久保光の2人が走行。Honda DREAM RT 桜井ホンダから、全日本ロードレース選手権J-GP2クラスの水野涼が参加しました。

Team SuP Dream Honda - グレッグ・ブラック(左)、伊藤真一(右)
Team SuP Dream Honda - グレッグ・ブラック(左)、伊藤真一(右)

Honda DREAM RT 桜井ホンダ - 水野涼
Honda DREAM RT 桜井ホンダ - 水野涼

雨が降ったり止んだりの天候となる中、3回の走行が行われました。1回目は60分、2回目は60分の走行でウエットコンディションとなり、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaがトップタイムを記録します。3回目は120分間の走行で、コースコンディションはウエットでスタートしましたが、ラスト20分からはドライへと変化していきました。

MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - 高橋巧
MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - 高橋巧

総合トップタイムをマークしたのは高橋巧で、Honda勢のエースとしての貫禄を示しました。優勝候補に挙げられるチームのうち、3人のライダーが全員そろって今回のテストに参加したのは、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaのみ。鈴鹿8耐の決勝レースに向けて、順調に準備を進めることができました。

Honda Dream Racingの榎戸は転倒してマシンを損傷させてしまいました。ケガはなく、6日のテストには参加。参戦ライダーを決するオーディションは、持ち越しとなりました。天候が回復するのを待つチームもあり、晴れ予報の6日から、本格的な走行が始まります。

高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)
MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - 高橋巧 「コンディションがよくなかったため、3人ともがまともに走れていません。そのため現状ではなんとも言えませんが、6日には天候が回復する予報なので、そこからしっかりとテストを積み重ねていきたいです。中上選手とはチームメートだったこともあり、お互いをよく知っています。ジャック(ミラー)とは、MotoGPにワイルドカードで参戦させてもらった日本GPの際、一緒にトークショーに参加させてもらいました。そのときも気さくに話しかけてくれたのでいい印象があり、今回も同じように感じています。今日の走行で、3人が気になった部分も同じで、大きなずれはないです。3人で力を合わせて進めていけそうです」

中上貴晶(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)
MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - 中上貴晶 「2010年に鈴鹿8耐での優勝記録がありますが、あのときは第3ライダーで、本選を走っていません。それでも8耐の表彰台に立てたことはうれしく思っています。今回、勝つためにと声をかけてもらえたことをとても光栄に思っています。今回は汗をかいて、しっかり走って、また表彰台の真ん中に立ちたいです。8耐での裏方の苦労も見ているので、スタッフ一丸となって勝つことができたら、きっと、泣いてしまうと思います。3人は身長も体重もほぼ一緒なので、ポジションをほとんど変えることなく乗れます。高橋選手のセッティングに合わせて、しっかりタイムを上げていきたいです」

ジャック・ミラー(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)
MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - ジャック・ミラー 「鈴鹿8時間耐久は長い歴史があり、日本で重要なレースだということを知っています。ここを走ることは僕の夢でした。なので、夢がかなってとてもうれしく思っています。8耐の中で印象に残っているのは2014年。高橋巧選手が微妙な路面を攻めて勝ったレースです。その高橋選手と同じチームで、そして優勝を目指すトップチームで、8耐に挑めるなんて幸運だと感じています。初めて走る鈴鹿は難しいコースですが、レイアウトはおもしろく、とても攻めがいがあって好きなコースだと感じました。今日は12ラップしかできませんでしたが、6日には、もっとたくさん周回をして、しっかりテストがしたいです」

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