最新情報

本番を思わせる暑さの中、決勝レースを見据えたテスト走行を敢行

真夏の祭典「2016 FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦 "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第39回大会」(以下、鈴鹿8耐)決勝レースに向けての最終テストとなる、タイヤメーカー合同テストが鈴鹿サーキット(三重県)にて行われました。このテストには総勢46チームから63台、Honda勢は13チーム16台が参加しました。

F.C.C. TSR HondaF.C.C. TSR Honda

この日の鈴鹿は晴れ。直射日光が強く、肌が焼けるような暑さとなりました。路面のところどころには、未明に降った雨によるウエットパッチが残っていたものの、9時から始まった90分間のセッション1では各車とも通常のドライ路面と変わらないラップタイムで走行。本番さながらの高温となりつつあるコンディションでの走行に臨みました。

セッションが始まってわずか約14分で、1台のマシンがヘアピンで転倒。その直後にヘアピン手前のコーナーに進入してきたマシンがバランスを崩し、高い速度のままコースアウト。グラベルを転がったマシンがコース上に飛び出してしまったことから赤旗が提示されました。流れ出たオイルの処理などに時間が割かれ、走行が再開されたのは約30分後。残り約45分の貴重な走行時間を有効活用すべく、多くのマシンがすぐにコースインしハイペースで周回を重ねていました。

Honda 浜松エスカルゴ&狭山レーシングHonda 浜松エスカルゴ&狭山レーシング

TEAM FRONTIERTEAM FRONTIER

石垣島 マグロレーシング・モトバム with 関塾石垣島 マグロレーシング・モトバム with 関塾

Honda DREAM RT WAKAYAMAHonda DREAM RT WAKAYAMA

セッション2が始まる30分ほど前には、突然大粒の雨が路面を濡らしました。再びウエット走行になるかと思われましたが、雨はすぐに止み、セッション開始までには強い日差しが差し込み、コンディションはドライに。90分間のセッション中では、各チームとも、雨雲レーダーを確認するなど天候の変化に気を使いながらテストプログラムを進めていました。

このセッションも開始後24分で赤旗が提示されて中断しましたが、オイルの流出などはなく、10分弱で走行再開。ラップタイムを徐々に更新するチームが出はじめる中、15時4分に再び赤旗が出ましたが、10分ほどで再開となりました。

残り時間10分を切ったところで最後のタイムアタックが始まりました。このタイミングで自己ベストを更新するチームも多く、各マシンがテストの集大成ともいえる走りをみせて走行時間が終了。直後にスコールのような豪雨に見舞われ、「テスト終了後でよかった」という関係者の安堵した声が聞かれました。

R.C. のりもの&motolab EJ&トライポイント&FB愛R.C. のりもの&motolab EJ&トライポイント&FB愛

TTS&テルル Kohara RTTTS&テルル Kohara RT

ミストレーサ with ATSミストレーサ with ATS

MuSASHi RT HARC-PRO.は、前日に引き続きニッキー・ヘイデン(アメリカ 34歳)、高橋 巧(埼玉県 26歳)、マイケル・ファン・デル・マーク(オランダ 23歳)が走行。異なるセッティングのマシン2台を乗り比べ、セットアップの方向性を見定めていました。ベストタイムは高橋がマークした2分8秒519とHonda勢でトップ、全体では5番手でテストを終了しました。

MuSASHi RT HARC-PRO.MuSASHi RT HARC-PRO.

ニッキー・ヘイデンニッキー・ヘイデン

F.C.C. TSR Hondaは、渡辺一馬(栃木県 26歳)とパトリック・ジェイコブセン(アメリカ 22歳)の2名が積極的にライディング。さまざまなセッティングにトライし、セッションの後半からはセットアップの方向性も定まり、ラップタイムは2人とも2分8秒台をマーク。レースウイークに向けて順調にマシン作りを進めていました。

F.C.C. TSR HondaF.C.C. TSR Honda

F.C.C. TSR HondaF.C.C. TSR Honda

Satu HATI. Honda Team Asiaのディマス・エッキー・プラタマ(インドネシア 23歳)、ラタポン・ウィライロー(タイ 23歳)、ザクゥアン・ザイディ(マレーシア 20歳)の3人は、ラップタイムの差が少なく、安定した走行を披露。マシンのセットアップも進み本番ではさらなるタイムアップが期待されます。

TOHO Racingは、山口辰也(埼玉県 39歳)が積極的に走り込み、2分8秒台(総合7番手)のタイムを記録。レースウイークでのさらなる飛躍に、期待が膨らみます。

Satu HATI. Honda Team AsiaSatu HATI. Honda Team Asia

TOHO RacingTOHO Racing

au&Teluru・ Kohara RTは、ドライコンディションを上手く使ってテストを行いました。感触は非常によく、レースウイークに向けての課題もクリア。秋吉耕佑(福岡県 41歳)、ダミアン・カドリン(オーストラリア 33歳)、大久保 光(東京都 22歳)のコンビネーションも良好で、好成績が期待されます。

Honda鈴鹿レーシングは、テスト走行に加えてスポーツ走行枠にも参加し、雨が降るまでの間で積極的にテストを繰り返しました。日浦大治朗(愛知県 21歳)がチームのトップタイムをマークしましたが、さらに向上できる手応えを感じているとコメント。チームメートの安田毅史(栃木県 39歳)と、亀井雄大(神奈川県 20歳)の精力的に取り組む前向きな姿勢からも、準備が順調に進んでいる様子が伺えました。

au&Teluru・ Kohara RTau&Teluru・ Kohara RT

Honda鈴鹿レーシングHonda鈴鹿レーシング

このテストでレースウイーク前の走行はすべて終了。各チームとも今回のテストで得たデータをもとに残りの2週間で最後の調整を行い、「鈴鹿8耐」の決勝ウイークに臨むことになります。

モータースポーツ > 2016 鈴鹿8時間耐久ロードレース > タイヤメーカー合同テスト