最新情報

がまだせ熊本!Honda熊本従業員チームの挑戦

2 仲間との“絆”を胸に…、がまだせ熊本!

«第1回

第3回»

Honda ブルーヘルメット MSC熊本&朝霞

Honda ブルーヘルメット MSC熊本&朝霞

1978年の第1回鈴鹿8耐にも参加し、50年以上にわたる伝統の系譜を継ぐ「Honda ブルーヘルメット MSC熊本&朝霞」、通称“ブルヘル”。4月に起きた震災の影響で活動拠点を熊本から埼玉の朝霞研究所に移して参戦しています。チームの活動テーマは“絆”、その想いを背負って鈴鹿8耐に挑戦するライダー3人にインタビューしました。

◆現在の状況

鹿内新平「初めての8耐、なにがあっても最後まであきらめません」鹿内新平

鹿内新平:「私は8耐参戦が初めてで、わからないことだらけですが、森さん、大塚さんにアドバイスを受けながら練習を進めています」

森 健祐:「今年の目標は20位以内。地震があって大変な中でも、昨年を上回る順位を残したいです。そのために必要なことの一つは160cm・50kgの大塚と、186cm・70kgの私、そして初参加の鹿内が乗れるマシンを作ることです。大きなタンクに対してハンドルの位置を決めるのが大変。ピットワークでシートストッパーを取り変えるなど、ほかのチームより一工程増えるところも注意点です」

大塚卓也:「今年は参戦5度目。体が小さいので、ほかのライダーに迷惑をかけないようなセッティングで乗るようにしています。今年は比較的うまくいっています。体重が軽いのでストレートが速く、比較的安全にタイム出せるのは強みですね」


◆チームについて

森健祐「熊本や朝霞の仲間にがんばっている姿を見せる」森 健祐

鹿内:「ほかと違うのは、ライダーもメカニックもHondaの二輪研究所の従業員であること。バイクを作るのが仕事の人たちなので、タイヤ交換の機構一つ取っても、ほかのチームと違うモノを使っていたりします。中身もおもしろい構造を盛り込んでいます」

森:「同じチームの中で活動拠点が熊本と朝霞に分かれていたのですが、熊本地震の影響で活動拠点が朝霞に統一され、今まで以上に多くのコミュニケーションを取っています」


◆レースへの意気込み

大塚卓也「体格差をクリアしてチームプレイで走り切りたい」大塚卓也

大塚:「震災で被害を受けましたが、我々が大きな舞台で走ることで熊本が復興していることをアピールしたいです。ライダーとしては速く安定して走ることが第一。それを心がけながら皆さんに走りをみてもらいたいです。つらい準備を乗り越え、チームプレイでレースを走り切ってゴールしたらみんなで騒ぎたいです」

森:「今回の8耐はレースで参戦権を得られませんでしたが、嘆願書を出して推薦枠で参加が実現。震災だけじゃなく出場するにあたっても苦労がありました。だからがんばって完走する姿をみてもらい、熊本の人に元気を出してもらえればうれしいです。個人的には熊本や朝霞からも職場の仲間が大勢くるはずなので、自己ベストを更新し、がんばっているところをみせたいです。できるだけいい順位でゴールして、仲間と一緒に喜びを分かち合いたいです」

鹿内:「地震で研究所も隣の工場も被害を受けていました。直接被害受けた人もいます。でも熊本のチームががんばっているところをみてもらえれば、みんなのやる気にもつながるのではないかと考えます。8耐はライダーだけじゃなくメカニックも活躍する場がありますが、みんなゴールの瞬間まであきらめない気持ちでやっていきます。その一体感と達成感が8耐の魅力です」