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2015年7月15日(水)
2015年7月15日(水)・タイヤメーカーテスト
会場：鈴鹿サーキット 天候：晴れ 気温：30℃
7月26日(日)に決勝が行われる「2015FIM世界耐久選手権第2戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第38回大会(以降：鈴鹿8耐)」を来週に控え、最終テストの2日目が、三重県・鈴鹿サーキットで開催されました。タイヤメーカーテストとして行われた今日の走行に、Honda勢は24チーム30台が参加しました。
前日に続く晴天となり、気温は30℃まで上昇。路面温度も58℃を超え、例年猛暑の中で進む鈴鹿8耐ウイークを思わせる条件となりました。今回は、午前・午後に90分間の走行が1回ずつ設定されたほか、その合間に60分間のスポーツ走行が3回組み込まれており、チームによっては、スポーツ走行枠でもテストを行い、鈴鹿8耐本番に向けて最後の調整を行いました。
MuSASHi RT HARC-PRO.は、前日同様に元MotoGPチャンピオンのケーシー・ストーナー選手(オーストラリア 29歳)と全日本ロードレースに参戦中の高橋 巧選手(埼玉県 25歳)がテスト参加。ストーナー選手はすっかりチームに溶け込み、決められたテスト項目を根気よくこなしていきました。高橋選手も黙々と走行を繰り返し、2人とも貴重なデータをチームに残しました。ストーナー選手は前日同様の総合3番手、高橋選手は6番手タイムでこの日の走行を終えています。2人ともベストタイムは2分8秒台。コンスタントにこのラップタイムを記録できるチームは少なく、優勝候補としての力を十分に示して、最終調整を終えました。
F.C.C TSR Hondaは、3人そろってのテスト参加ですが、ジョシュ・フック選手(オーストラリア 22歳)とドミニク・エガーター選手(スイス 24歳)が中心となって走行を繰り返しました。カイル・スミス選手(イギリス 23歳)は最後のスポーツ走行に参加し、マシンの感触を確かめてテストを終えました。前日のテストではマシンセットがうまくいかずに苦悩していましたが、最終的にはタイム更新にこぎつけ、エガーター選手が2分8秒831で総合4番手、フック選手が2分9秒822で11番手。しっかりとテスト項目をこなし、本番への準備を整えました。
TOHO Racing with MORIWAKIもライダー3名全員が参加しましたが、この日は山口辰也選手(京都府 39歳)がサポート役に回り、チームメートのラタパー・ウィライロー選手(タイ 27歳)とトニ・エリアス選手(スペイン 32歳)に多くの走行時間を割きながら、マシンのセットアップを進めました。この結果、ウィライロー選手が2分9秒台を記録し、ベストタイムを更新。エリアス選手も順調に周回を重ねました。
Honda鈴鹿レーシングは、テスト走行に加え、最後に行われた午後4時～5時までのスポーツ走行にも参加し、テストを繰り返しました。午後の走行では、日浦大治朗選手(愛知県 20歳)が転倒してしまうアクシデントがあったものの、2分9秒837を記録して総合12番手。チームメートの安田毅史選手(栃木県 38歳)と亀井雄大選手(神奈川県 19歳)は2分14秒台にとどまりました。メインカーのセットアップが思うように進まず、昨年のマシンであるTカーが安定したタイムを記録できているという状況もあり、試行錯誤しながら準備を進めています。
au & テルル・Kohara RTもスポーツ走行枠を活用。前日に転倒で2台のマシンが壊れてしまい、できなかったテストをこなすために走り続けました。秋吉耕佑選手(静岡県 40歳)が記録した2分9秒895がチームベストタイムとなり、総合13番手。秋吉選手と長島哲太選手(神奈川県 23歳)が転倒を喫するも、幸いライダー、マシンに大きなダメージはありませんでした。秋吉選手と、伸び盛りの若手有望株である長島選手、渡辺一馬選手(栃木県 25歳)という組み合わせで臨むチームは、本番での本領発揮が期待されます。
Honda DREAM RT 桜井ホンダは、トロイ・ハーフォス選手(オーストラリア 28歳)と浦本修充(東京都 20歳)が前日に続いて参加。午前の走行でハーフォス選手が転倒し、マシンのダメージが大きかったため、Tカーでの走行となりました。Satu HATI. Honda Team Asiaは、Moto2ライダーのアズラン・シャー・カマルザマン選手(マレーシア 30歳)が合流。スポーツ走行枠をすべて使い、入念な乗り込みを重ねるなど、玉田誠監督の下で懸命にマシンの仕上げに取り組みました。
これで、レースウイーク前のテストはすべて終了。各チームともに残り1週間で最後の調整を行い、来週の鈴鹿8耐ウイークに備えています。