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鈴鹿8耐 プレビュー

Honda CBR1000RR勢が5連覇に挑み、27度目となる優勝を目指す

7月27日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで決勝レースが行われる「2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会」(以下、鈴鹿8耐)に参戦するチームの体制が固まってきました。これまで、鈴鹿8耐を4連覇中のHonda CBR1000RR勢は、今季5連覇に挑み、27度目の優勝を目指します。

2013年鈴鹿8耐の勝者である#634 MuSASHi RT HARC-PROは、全日本ロードレース選手権(JRR)JSB1000で2連勝を飾り、現在ランキングトップ、初タイトルに向けてまい進中の高橋巧を擁します。さらに、スーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦中で3度目の鈴鹿8耐挑戦となるレオン・ハスラム、スーパースポーツ世界選手権(WSS)で現在ランキングトップと絶好調のマイケル・ファン・デル・マークと、昨年と同じライダー構成で参戦し、2連覇を狙います。高橋は、鈴鹿8耐に初参戦した2009年に3位、10年には優勝、11年は3位と、3年連続で表彰台に登壇。昨年は、チームのエースとして優勝をもたらしました。鈴鹿8耐表彰台の常連である高橋が、2連覇の偉業に挑みます。

Hondaのエースナンバー11を駆るF.C.C. TSR Hondaは、昨年は左大たい骨骨折のため参戦を断念した秋吉耕祐が復帰します。今季はMotoGPテストがメインの活動となり、レース参戦はJRR開幕戦のJSB1000参戦のみで鈴鹿8耐を迎えます。ペアはWSBに参戦中のジョナサン・レイ。2012年の鈴鹿8耐優勝(秋吉、レイ、岡田忠之)を経験している2人です。そこへ、WSSで戦うロレンツォ・ザネッティが第3ライダーとして参加することが決定しました。

Honda Team Asiaは、アジアロードレース選手権(ARRC)スーパースポーツ(SS)600ccに参戦しているザムリ・ババ 、ディマス・エッキー・プラタマ、オーストラリア選手権スーパーバイクに参戦中のジョシュ・ホックが参戦します。監督は、ARRCのSS600ccに参戦中の玉田誠が務めます。ホックは、昨年桜井ホンダから鈴鹿8耐参戦の経験があるほか、アジア・ドリーム・カップ初年度の卒業生でもあり、玉田がその才能を高く評価しているライダーです。ほかのライダーは、初の鈴鹿8耐参戦となります。

そのほか、au&テルル・Kohara RTは伊藤真一、渡辺一馬、長島哲太、TOHO Racing with MORIWAKIは山口辰也、國川浩道、小林龍太、Honda DREAM RT桜井ホンダはジェイミー・スタファー、トロイ・ハーフォス、亀谷長純、Honda 鈴鹿レーシングチームは安田毅史、日浦大治朗、森井威綱。Honda熊本レーシングは吉田光弘、小島一浩、徳留和樹など、有力チームが多数参戦します。

コメント

高橋巧|#634 MuSASHi RT HARC-PRO
「昨年は初顔合わせのメンバーで、ハスラムはケガがあってつらそうでした。マイケル(ファン・デル・マーク)も初めての鈴鹿8耐に戸惑っていたと思います。しかし、今年のハスラムはケガもなく、マイケルも昨年以上に走ってくれそうです。鈴鹿8耐参戦チームの中でもバランスが取れていると思いますし、勝負できる自信があります。昨年は、スタートから積極的なレースをできたことが勝利につながったと思います。ですから、今年も前半からしっかりとペースを作り、ライダーが成長していることを見せたいと思っています」

秋吉耕祐|#11 F.C.C. TSR Honda
「今回の鈴鹿8耐は、レイのレーススケジュールと鈴鹿8耐テストのスケジュールが合わず、レイはテストに参加できませんでした。『すべてを任せる』と言われたことはプレッシャーでもありますが、信頼してくれていることだとうれしく思います。できる限りの準備をしましたので、レースウイークにレイに乗ってもらって、感想を楽しみにしています。レースウイークのスケジュールの中で、さらにいいマシンに仕上げて勝利を目指します。ゼッケン11はHondaのエースナンバーです。その名に恥じない走りをしたいと誓っています」

ザムリ・ババ|#22 Honda Team Asia
「鈴鹿8耐は昨年、アズランが参戦したことで意識するようになりました。アズランに負けないようにがんばりたいと思っています。ARRCでは優勝することもでき、鈴鹿8耐参戦のチャンスをもらえたことを、とてもうれしく思っています。自分にとっては大きな挑戦になると思いますが、精一杯がんばりたいと思っています」

ディマス・エッキー・プラタマ|#22 Honda Team Asia
「昨年の鈴鹿4耐に参戦して優勝できたことは、僕にとっては大事な思い出です。そのときに、いつか鈴鹿8耐を走ることができたらと思いました。それがこんなに早く願いが叶うなんて、信じられないくらいうれしいことです。鈴鹿8耐のメンバーを見ただけでも、トップライダーばかりで、学ぶことがたくさんあると思っています。参戦することにドキドキしています。玉田監督の言うことを聞いて、しっかり走ります」

ジョシュ・ホック|#22 Honda Team Asia
「Honda Team Asiaに呼んでもらえて、うれしく思っています。チームはよくまとまっていて、マシンの感触もよく、テストでは気持ちよく走ることができました。鈴鹿8耐の経験があるのは僕だけなので、チームの助けになれるよう、しっかりしたいと思っています」

玉田誠|#22 Honda Team Asia 監督
「ジョシュは、鈴鹿8耐経験もあり大きなマシンに慣れていますが、ほかのライダーは初めてのことばかりだったので、乗り込みの時間を割いて準備をしてきました。短い期間ですが、みんなのやる気と情熱で、大きな手応えを感じるまでにチームはまとまってきています。鈴鹿8耐が甘くないことは十分に承知していますが、トップ10を狙いたいと思います。監督業は初めての経験ですが、とてもやりがいを感じています。ライダーの気持ちを一番に考えて、精一杯務めます」