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鈴鹿8耐 スポーツ走行 レポート

2度のスポーツ走行で#11 F.C.C. TSR Hondaがトップタイムをマーク。#634 MuSASHi RT HARC-PROが2番手となり、Honda勢が好発進

2014年7月24日(木)  会場:三重県・鈴鹿サーキット  天候:薄曇り  気温:33.6℃  観客:9000人

7月24日(木)、同月27日(日)に決勝が行われる真夏の祭典「2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会」のスポーツ走行が行われました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 秋吉耕佑秋吉耕佑
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • 高橋巧高橋巧
  • レオン・ハスラムレオン・ハスラム
  • ジョシュ・ホックジョシュ・ホック
  • 玉田誠玉田誠

各チームは23日(水)にピットを設営。24日(木)は午前中に公式車検、午後は1時30分からと3時40分からの各1時間で、スポーツ走行が予定されていました。梅雨明けで暑さが厳しいドライコンディションの中、1回目の走行がスタートし、各チームが一斉にコースイン。予選に向けてのマシンの確認に追われました。

優勝候補の#11 F.C.C. TSR Honda(秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/ロレンツォ・ザネッティ)は、これまでのテスト走行に参加できなかったレイが加わり、秋吉とともに走行に参加。昨年の覇者である#634 MuSASHi RT HARC-PRO(高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク)も、テスト走行不参加のハスラムが加わり、3人がそろって走行しました。どちらのチームも、テスト走行に参加できなかったライダーの走行時間を多く確保。彼らが中心となる走行スケジュールを組んでいました。

玉田誠が監督を務め、事前のテスト走行から順調に調子を上げている#22 Honda Team Asia(ザムリ・ババ/ディマス・エッキー・プラタマ/ジョシュ・ホック)は3人ともが走行しました。そのほか、#090 au&テルル・Kohara RT(渡辺一馬/長島哲太/伊藤真一)、#104 TOHO Racing with MORIWAKI(山口辰也/國川浩道/小林龍太)、#71 Honda DREAM RT 桜井ホンダ(ジェイミー・スタファー/トロイ・ハーフォス/亀谷長純)、#25 Honda鈴鹿レーシングチーム(安田毅史/日浦大治朗/森井威綱)、#33 Honda 熊本レーシング(吉田光弘/小島一浩/徳留和樹)など、有力チームが参加しました。

1回目の走行では、赤旗による中断が2度ありました。走行終了間際、#090 長島が2コーナーのクラッシュパッドに衝突、マシンを顔にぶつけて首を痛めてしまいました。本人は元気に「大丈夫」と語っていたものの、出場するかどうかは、明日の検査の結果次第となります。1回目の走行における赤旗中断などにより、2回目の走行は予定時間を遅れてスタート。ここでも3度の赤旗中断があり、ライダーたちは走行を断念しなければなりませんでした。

そんな中、テスト走行不参加だった#11 レイが、2分8秒215でトップタイムをマーク。また、計時はされませんでしたが、チームメートの秋吉も走行直後に2分8秒台を叩き出しており、2人の速さが高いレベルにあることを示しました。2番手タイムは#634 ファン・デル・マークが記録。チームメートの高橋は2分9秒台、タイム短縮を狙った2度目の走行時に赤旗となったことで、その機会を逃してしまいましたが、2分8秒台を狙える可能性を感じさせました。#634 ハスラムも2分10台までタイムアップし、順調な滑り出しとなりました。#22 Honda Team Asiaは22番手で、ババがチーム内のトップタイムをマーク、5番手には#111 HONDA ENDURANCE RACING(ジュリアン・ダ・コスタ/セバスティアン・ジンバート/フレディ・フォレイ)がつけました。以下、#104 TOHO Racing with MORIWAKIが8番手、#25 Honda鈴鹿レーシングチームが9番手、#090 au&テルル・Kohara RTが11番手、#71 Honda DREAM RT 桜井ホンダが16番手、#33 Honda 熊本レーシングが26番手となりました。

コメント

藤井正和|#11 F.C.C. TSR Honda 監督
「昨年の鈴鹿8耐から、戦う日を待っていました。一年間、悔しい気持ちを持ち続けていたわけです。昨年の8耐の次の日に、レースをやってほしいと思っていたくらいですから。レイはスーパーバイク世界選手権に参戦しているため、本番まで参加できませんでしたが、すぐに2分8秒台を記録。秋吉も非公式ですが、8秒台を記録しているので、ほかのチームと比べてもトップレベルの2人だと思います。ここまで順調ではありますが、完ぺきとは言えず、不満は残ります。毎年常にトップタイムを記録していても負けるレースもある。満足できるレベルというのは、難しいわけです。我々は219ラップを目指しています。そこまでいく自信を持てるまで準備をしたいです。そこに近づけるように、決勝までの時間を有意義に使っていきたいと思います」

本田重樹|#634 MuSASHi RT HARC-PRO 監督
「ハスラムがチームに合流して、スポーツ走行を行いました。思っていたより赤旗が多く、考えていた走行スケジュールをこなせませんでしたが、7割方は仕上がったと思います。ここから決勝まで8割、9割と仕上げていきたいです。昨年優勝しているとはいえ、気を緩めることはできません。また新たな気持ちで、これまでの経験を強みとして生かしていくだけです。昨年は思わぬアクシデントがあった中で、変更を加えながら戦いました。今年は3人の体調が万全で、それを最大限生かしてチェッカーを受けたいです。217ラップから218ラップを目指します。それを確実にこなせることが我々の強みです。それ以上の周回をするチームがいれば敗れることになりますが、それでも、計算外のことはしない。自分たちの戦い方を貫くだけです」

玉田誠|#22 Honda Team Asia 監督
「前回のテストに引き続き、2種類のセットアップのマシンを比較、確認して走行をこなしました。ブリヂストンさんがコンパウンドの異なるタイヤを持ってきてくれたので、それの確認をして絞り込むことができました。テストでは、3人ともが2分10秒台を記録していますが、今回は11秒台。タイムの短縮ではなく、確認走行に徹したからです。監督業の難しさを感じながら、そのやりがいを感じています。ライダーと一緒に、人間的にも、このウイークで成長していきたいです。確実に走行をこなし、力を合わせて進んでいこうと思っています」

リザルト

1回目
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
1634MuSASHi RT HARC-PRO
高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク
Honda2'09.678
211F.C.C. TSR Honda
秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/ロレンツォ・ザネッティ
Honda2'10.022
307MONSTER ENERGY YAMAHA with YSP
中須賀克行/B.パークス/J.ブルックス
ヤマハ2'10.441
417Team KAGAYAMA & Verity
加賀山就臣/芳賀紀行/D.エージャーター
スズキ2'10.476
598PATLABOR TEAMJP DOGFIGHTRACING YAMAHA
藤田拓哉/D.クルーガー/及川誠人
ヤマハ2'10.559
634ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシング チーム
津田拓也/J.ウォーターズ/R.デ・ピュニエ
スズキ2'10.665
7090au&テルル・Kohara RT
渡辺一馬/長島哲太/伊藤真一
Honda2'10.689
822Honda Team Asia
ザムリ・ババ/ディマス・エッキー・プラタマ/ジョシュ・ホック
Honda2'11.161
994Yamaha Racing GMT94 Michelin
D.チェカ/K.フォレイ/M.ジネス
ヤマハ2'11.214
10111HONDA ENDURANCE RACING
ジュリアン・ダ・コスタ/セバスティアン・ジンバート/フレディ・フォレイ
Honda2'11.222
 
1271Honda DREAM RT 桜井ホンダ
ジェイミー・スタファー/トロイ・ハーフォス/亀谷長純
Honda2'11.461
13104TOHO Racing with MORIWAKI
山口辰也/國川浩道/小林龍太
Honda2'11.466
1525Honda鈴鹿レーシングチーム
安田毅史/日浦大治朗/森井威綱
Honda2'11.933
2267Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/岸田尊陽/新庄雅浩
Honda2'14.084
2640Honda 浜松エスカルゴ&PGR&H-TEC関東
久保山正朗/中津原尚宏
Honda2'14.827
2828Team ホンダ学園
古澤基樹/児玉勇太/北口浩二
Honda2'15.375
3166DOGFISH オーテック・スズカ
大内田実/吉道竜也/和多瀬邦治
Honda2'15.934
3333Honda 熊本レーシング
吉田光弘/小島一浩/徳留和樹
Honda2'16.408
4088石垣島マグロレーシング・モトバム
大木崇行/松川泰宏/五十嵐明弘
Honda2'17.891
489全国HondaDREAM会 中部ブロックRT
鈴木慎吾/中井直道/高橋孝臣
Honda2'18.981
4941Honda 狭山レーシング&浜松エスカルゴ&H-TEC(E)
石塚尚志/川口篤史/遠藤恵太
Honda2'19.244
52112Honda EG Racing
栗林剛/本田恵一
Honda2'19.562
5878HondaブルーヘルメットMSC熊本
大橋靖洋/森健祐/大塚卓也
Honda 2'20.902
5985Honda QCT明和レーシング
小原岳/山中正之/安藤元之
Honda2'21.539
6659B'WISE レーシングチーム
櫻井賢一/中村豊/澤村俊紀
Honda2'22.510
6977Honda向陽会ドリーム レーシングチーム
倉山寿生/海老沼孝志/中村浩
Honda2'24.381
2回目
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
111F.C.C. TSR Honda
秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/ロレンツォ・ザネッティ
Honda2'08.215
2634MuSASHi RT HARC-PRO
高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク
Honda2'08.335
307MONSTER ENERGY YAMAHA with YSP
中須賀克行/B.パークス/J.ブルックス
ヤマハ2'09.306
417Team KAGAYAMA & Verity
加賀山就臣/芳賀紀行/D.エージャーター
スズキ2'09.638
5111HONDA ENDURANCE RACING
ジュリアン・ダ・コスタ/セバスティアン・ジンバート/フレディ・フォレイ
Honda2'09.695
687Team GREEN
柳川明/渡辺一樹/藤原克昭
カワサキ2'09.718
734ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシング チーム
津田拓也/J.ウォーターズ/R.デ・ピュニエ
スズキ2'09.721
8104TOHO Racing with MORIWAKI
山口辰也/國川浩道/小林龍太
Honda2'10.213
925Honda鈴鹿レーシングチーム
安田毅史/日浦大治朗/森井威綱
Honda2'10.294
1012レジェンド オブ ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシング チーム
K.シュワンツ/辻本聡/青木宣篤
スズキ2'10.625
 
11090au&テルル・Kohara RT
渡辺一馬/長島哲太/伊藤真一
Honda2'10.654
1671Honda DREAM RT 桜井ホンダ
ジェイミー・スタファー/トロイ・ハーフォス/亀谷長純
Honda2'10.979
1722Honda Team Asia
ザムリ・ババ/ディマス・エッキー・プラタマ/ジョシュ・ホック
Honda2'11.067
2633Honda 熊本レーシング
吉田光弘/小島一浩/徳留和樹
Honda2'14.078
2767Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/岸田尊陽/新庄雅浩
Honda2'14.214
2940Honda 浜松エスカルゴ&PGR&H-TEC関東
久保山正朗/中津原尚宏
Honda2'14.361
3288石垣島マグロレーシング・モトバム
大木崇行/松川泰宏/五十嵐明弘
Honda2'14.715
3328Team ホンダ学園
古澤基樹/児玉勇太/北口浩二
Honda2'14.801
3466DOGFISH オーテック・スズカ
大内田実/吉道竜也/和多瀬邦治
Honda2'15.291
3885Honda QCT明和レーシング
小原岳/山中正之/安藤元之
Honda2'15.832
5059B'WISE レーシングチーム
櫻井賢一/中村豊/澤村俊紀
Honda2'17.357
5841Honda 狭山レーシング&浜松エスカルゴ&H-TEC(E)
石塚尚志/川口篤史/遠藤恵太
Honda 2'20.902
6078HondaブルーヘルメットMSC熊本
大橋靖洋/森健祐/大塚卓也
Honda2'18.978
6177Honda向陽会ドリーム レーシングチーム
倉山寿生/海老沼孝志/中村浩
Honda2'18.978
629全国HondaDREAM会 中部ブロックRT
鈴木慎吾/中井直道/高橋孝臣
Honda2'19.122
64112Honda EG Racing
栗林剛/本田恵一
Honda2'19.647