鈴鹿8時間耐久ロードレース

鈴鹿8耐 公式予選 レポート

2013年7月26日(金)  会場:三重県・鈴鹿サーキット  天候:晴れ  気温:29.9℃  観客:1万1000人

#11 F.C.C.TSR Honda(レイ/清成組)は3番手
#634 MuSASHi RT ハルク・プロ(高橋巧/ハスラム/ファン・デル・マーク組)は4番手
#104 TOHO Racing with MORIWAKI(山口/伊藤/渡辺組)が9番手
#22 Honda Team Asiaは玉田誠がケガで8耐欠場となるも、10番手となりTOP10トライアルに挑む

真夏の祭典「2013 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第36回大会」(以下、鈴鹿8耐)の決勝に向けてのフリー走行と公式予選が行われました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 清成龍一清成龍一
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • レオン・ハスラムレオン・ハスラム
  • 山口辰也山口辰也
  • 伊藤真一伊藤真一
  • 玉田誠玉田誠
  • 安田毅史安田毅史

午前9時から1時間のフリー走行が行われたあと、第1ライダー、第2ライダー、第3ライダーによる30分間の予選が、それぞれ2回ずつ行われました。ここでの総合タイムで10番手以内に入ったチームまでが、土曜日のTOP10トライアルに進出。そのあと、午後6時15分からは75分間のフリー走行が組まれ、夜間走行が行われました。

フリー走行でトップに立ったのは#11 F.C.C.TSR Honda(ジョナサン・レイ/清成龍一組)で、順調なスタートを切りました。

公式予選の第1ライダーによる1回目走行では、津田拓也(スズキ)が2分7秒688のトップタイムを記録。2番手には2分7秒857を記録したレイがつけ、7秒台に入れたのはこの2名のみ。高橋巧(#634 MuSASHi RT ハルク・プロ)は2分8秒197とタイムアップし3番手に入りました。以下、9番手に#104 TOHO Racing with MORIWAKIの山口辰也、10番手には2分9秒台と速さを示した#11 Honda Team Asiaの玉田誠がつけました。この1回目のタイムが基準タイムとなり、第2ライダー、第3ライダーが次々とアタックへと飛び出しました。第2ライダーの1回目トップは、#634 MuSASHi RT ハルク・プロのレオン・ハスラムで、2分8秒540のタイムを記録。第3ライダーの1回目トップは2分8秒363を記録したチームメートのマイケル・ファン・デル・マークでした。

午後から行われた予選2回目では、第1ライダーの走行開始直後の2ラップ目にS字コーナーでアクシデントが起きました。玉田がアウトからライダーをパスしようとしたときに接触し、その衝撃で2台が転倒。玉田は救急車でメディカルセンターに運ばれ、検査を受けると、そのまま市内の病院に運ばれました。再開された走行では、中須賀克行(ヤマハ)が2分7秒629でトップタイム。第2ライダーのトップも中須賀のチームメートであるブロック・パークスで、2分8秒109を記録しました。第3ライダーの走行では、ファン・デル・マークが2分7秒879でトップに立ちました。

すべての走行のタイムを集計した総合トップタイムは中須賀となり、2番手に津田、3番手はレイ、4番手ファン・デル・マーク、5番手に芳賀紀之(スズキ)と続き、山口が9番手、玉田が10番手。ここまでの10チームが、上位の10グリッドを決めるTOP10トライアルに進出しました。

11番手には#25 Honda 鈴鹿レーシングチーム(日浦大治朗/北口浩二/安田毅史組)がつけ、TOP10トライアルまであと一歩と健闘。12番手には#16 Honda DREAM RT 桜井ホンダ(ジェイミー・スタファー/ジョシュ・フック組)が躍進しました。耐久チームのHONDA TT LEGENDS(サイモン・アンドリュース/マイケル・ルター/ジョン・マクギネス組)は、29番手から決勝を迎えます。

コメント

ジョナサン・レイ(3番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「予選1回目の走行はフィーリングがよかったです。しかし、2回目はハードタイヤを試したのですが、それがあまり合っていなかったようで、スピニングがあったり、グリップ感がなかったりして、うまくいきませんでした。ただ、夜間走行では気持ちよく走ることができましたし、悪くないと思います。TOP10トライアルでは、予選用タイヤで2分5秒台を狙いたい気持ちもありますが、チーム方針ではないので我慢します。2分7秒台が記録できればと思います」

清成龍一(3番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「まだBSB(英国スーパーバイク選手権)からの乗り換えがうまくいっていないと感じていますので、まずは、そこを8耐マシンに合わせていこうとしています。少しずつですが前進していますし、タイムも上がっていっています。フィーリングがよくなっているので、調子を上げていきたいと思っています。決勝で力を発揮できるようにジョニー(レイ)とがんばります」

武田将雄監督| #11 F.C.C.TSR Honda 「2人で1台のマシンに乗るというのが耐久の難しさです。それをレースウイークに入って感じています。本当は、もっとタイムアップしてもらいたいのですが、チームとしても、もうひとがんばりです。2人にとって力が発揮できるような落としどころを見つけたいと思います。予選用タイヤは使用しない方針なので、決勝に向けて準備を重ねていきます」

高橋巧(4番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「少しずつですが調子が上がってきていますので、ここからです。TOP10トライアルでは、自分の力を出せるようにがんばりたいと思います。アベレージをしっかり上げていく走りを心がけて、限られた走行を大事にしたいです」

レオン・ハスラム(4番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「決勝に向けて、いいレースウイークを過ごしていると思います。予選でも、中古タイヤで2分8秒5までタイムを詰めることができました。僕は安定した走りを目指していて、目標通りの走りができていると思います。すごく気持ちよく走れていますので、決勝も今の調子で挑みたいです」

マイケル・ファン・デル・マーク(4番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「2分7秒台を記録できるなんて思ってもいませんでしたから、すごくうれしいです。初めての鈴鹿8耐で、初めての1000cc、初めての鈴鹿サーキットですから、こんなふうに走れるなんて思ってもいませんでした。TOP10トライアルは走ることができるか分かりませんが、もし出ることができれば、タイムアップできるようにがんばりたいと思います」

松山弘之監督| #22 Honda Team Asia 「玉田(誠)が2回目の予選開始早々に転倒しました。鈴鹿サーキットのメディカルセンターで撮ったレントゲンの結果、左肩甲骨と左足首の骨折、左中指欠損の診断で、鈴鹿市内の病院に運ばれました。今後の走行は欠場します。チーム体制に関しては、これからほかに選択肢があるか考えますが、アズラン(シャー・カマルザマン)と(高橋)裕紀の2名で戦うことになると思います。玉田が記録したタイムで、TOP10トライアルに参加します」

リザルト

公式予選
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
17MONSTER ENERGY YAMAHA -YART
中須賀克行/B.パークス/J.ウォーターズ
ヤマハ2:07.629
212ヨシムラスズキ レーシングチーム
津田拓也/青木宣篤/J.ブルックス
スズキ2:07.688
311F.C.C. TSR Honda
ジョナサン・レイ/清成龍一
Honda2:07.857
4634MuSASHi RT ハルク・プロ
高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク
Honda2:07.879
5071Team KAGAYAMA
加賀山就臣/K.シュワンツ/芳賀紀行
スズキ2:08.438
694YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBE
D.チェカ/K.フォレイ/M.ラグリブ
ヤマハ2:09.039
799BMW MOTORRAD FRANCE TEAM THEVENT
E.ニゴン/J.プリドモア
BMW2:09.066
81SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM
V.フィリップ/A.デラール/J.ダ・コスタ
スズキ2:09.114
9104TOHO Racing with MORIWAKI
山口辰也/伊藤真一/渡辺一馬
Honda2:09.132
1022Honda Team Asia
玉田誠/アズラン・シャー・カマルザマン/高橋裕紀
Honda2:09.321
     
1125Honda 鈴鹿レーシングチーム
日浦大治朗/北口浩二/安田毅史
Honda2:09.403
1671Honda DREAM RT 桜井ホンダ
ジェイミー・スタファー/ジョシュ・フック
Honda2:10.814
18888石垣牛&マグロレーシング・モトバム
大木崇之/國川浩道/松川泰宏
Honda2:11.031
2333Honda 熊本レーシング
吉田光弘/小島一浩/徳留和樹
Honda2:11.770
2540Honda 浜松エスカルゴ&PGR&ホンダ学園関東
久保山正朗/中津原尚宏
Honda2:12.173
2650Honda DREAM高崎 B'WISE R.T
清水郁巳/櫻井賢一/小林龍太
Honda2:12.393
2775Team EBATA
五十嵐明弘/里実/古川透
Honda2:12.497
2828Team ホンダ学園
古澤基樹/児玉勇太
Honda2:12.516
2977HONDA TT LEGENDS
サイモン・アンドリュース/マイケル・ルター/ジョン・マクギネス
Honda2:12.604
3567Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/三木章宏/権随廉
Honda2:13.699
4466DOGFISH オーテック・スズカ
大内田実/秋元翼/和多瀬邦治
Honda2:14.705
48112Honda EG レーシング
栗林剛/本田恵一
Honda2:16.043
5334Honda 緑陽会 熊本レーシング
北折淳/大橋靖洋/森健祐
Honda2:16.822
5441Honda 狭山レーシング&浜松エスカルゴ&ホンダ学園関東
山下広/石塚尚志/大山翼
Honda2:17.118
59111Honda向陽会ドリーム レーシングチーム
倉山寿生/中村浩
Honda2:18.515