鈴鹿8時間耐久ロードレース

鈴鹿8耐 フリー走行 レポート

2013年7月25日(木)  会場:三重県・鈴鹿サーキット  天候:晴れ  気温:29.7℃

#11 F.C.C.TSR Honda(レイ/清成組)が総合トップタイム
#634 MuSASHi RT ハルク・プロ(高橋巧/ハスラム/ファン・デル・マーク組)は4番手、高橋裕紀が加入した#22 Honda Team Asiaは6番手

真夏の祭典「2013 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第36回大会」(以下、鈴鹿8耐)に向けて、フリー走行が始まりました。チームスタッフやライダーは7月24日(水)に移動し、ピットの設営やチームハウスを整えるなど、準備に追われました。鈴鹿8耐では、通常のレースでは使うことのないプールや洗濯機、ツナギやヘルメットを乾かす装置などがあり、スタッフの数が何倍にも増えるため、テントやホスピタリティーも増え、パドックがにぎわうことになります。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 清成龍一清成龍一
  • 高橋巧高橋巧
  • レオン・ハスラム(左)、マイケル・ファン・デル・マーク(右)レオン・ハスラム(左)、マイケル・ファン・デル・マーク(右)
  • 伊藤真一(左)、渡辺一馬(右)伊藤真一(左)、渡辺一馬(右)
  • 玉田誠玉田誠
  • 高橋裕紀(左)、アズラン・シャー・カマルザマン(右)高橋裕紀(左)、アズラン・シャー・カマルザマン(右)

そして、25日(木)からフリー走行が行われました。午後に2度にわたって1時間ずつ設定されたフリー走行で、各チームは1台のマシンを乗って走行を重ね、本格的な8耐ウイークのスタートが切られました。

スタート後、大量にオイルを吹いたマシンがあり、赤旗中断のアクシデントもありましたが、間もなく走行は再開されました。

#11 F.C.C.TSR Hondaのジョナサン・レイは、1回目の走行で2分8秒台を記録して、早速トップに立ちます。ここで記録したタイムは2回目のフリー走行が行われても変わらずのトップタイムで、この日の総合トップとなりました。ペアライダーの清成龍一は、マシンを確認しながら周回を重ねて走行を終えました。また、ケガが心配されていた秋吉耕佑もサーキット入りしてチームに合流、2人の走行を見守り、「なにも心配ないですね」と語りました。

#634 MuSASHi RT ハルク・プロは、高橋巧、レオン・ハスラム、マイケル・ファン・デル・マークがマシンを確認。ハスラムもファン・デル・マークも、前回の合同テストとは異なり、チームのカラーリングのツナギを着用しての走行となり、高橋巧を中心にマシンを仕上げていきました。チームのトップタイムを記録したのはファン・デル・マークで、2分9秒432。4番手へと浮上し、非凡さを示しました。

#22 Honda Team Asiaは、玉田誠、アズラン・シャー・カマルザマンに、高橋裕紀が加入することになり、合流しました。高橋裕紀は、今季はMotoGPのMoto2クラスに専念すると決め、鈴鹿8耐参戦は予定に入っていませんでしたが、昨年TOHO Racing with MORIWAKIから参戦し、2位表彰台を獲得した力量が評価されて参戦を求められました。MotoGPを戦うスターライダー高橋裕紀の加入で、#22 Honda Team Asiaの注目度はグッと上がりました。その中で、玉田が2分9秒525を記録し、6番手となりました。

#104 TOHO Racing with MORIWAKIは、山口辰也、伊藤真一、渡辺一馬での参戦。3人の好みのマシンを作り上げるための大事なフリー走行では、山口が中心となってマシンを見直し、ミーティングを重ねて、予選への方向性を探ることになりました。

コメント

ジョナサン・レイ(1番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「清成と一緒にマシンを乗り比べましたが、マシンもタイヤも問題なく順調に走行を重ねることができました。トップタイムはうれしいですが、レースウイークは始まったばかりだから気を引き締めていきたい」

清成龍一(1番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「トータルで2時間の走行枠でしたが、その中で20ラップぐらい走ることができました。ここまできたので、あとはマシンに慣れてポテンシャルを引き出せるようにがんばりたいと思います」

武田将雄監督| #11 F.C.C.TSR Honda 「テストのときと同じようにというのはコンディションも変わりますので、なかなか難しいですね。でも、走行で出た問題点を見極めていこうとしています。TSR藤井正和さんの方針で、予選用タイヤは履かない方針ですから、決勝のために走行を重ねていきたいと思います」

高橋巧(4番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「ずっと気になっていたマシンのセッティングで、改良の方向性が見つかったので、本当によかった。きっと、3人でタイムを上げていけると思います。これからの走行を見ていてください」

レオン・ハスラム(4番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「順調にフリー走行をこなせたと思います。マシンの状況も改善されていっているのが分かるので、これからが楽しみです。足の状況も問題なく、走行後にちゃんと冷やしてケアすれば大丈夫です」

マイケル・ファン・デル・マーク(4番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「いいタイムが記録できたのでよかったです。これからもっとよくしていきたいと思います。ハスラムも高橋もすばらしいライダーで、速いのが分かりますから、協力してもっともっと速く走りたいと思います」

本田重樹監督| #634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「3人がマシンに乗り込みあわせてみましたが、方向は同じですので、出来としては75%くらいです。明日から80%と上げていきたい」

玉田誠(6番手)|#22 Honda Team Asia 「裕紀は速いし、8耐の経験もあって頼もしいです。3人での走行は、ここからだけど心配はしていない」

アズラン・シャー・カマルザマン(6番手)|#22 Honda Team Asia 「裕紀は有名なライダーで、とても速いです。一緒に8耐を走れるのがうれしい。ちゃんと自分のパートをこなせるようにがんばりたいと思います」

高橋裕紀(6番手)|#22 Honda Team Asia 「突然のオファーでびっくりしました。家族で8耐観戦のためのチケットを購入しようと考えていたときに連絡が来ました。昨年は8耐で表彰台に上ることができました。今年も、そうできるように力を尽くしたいと思っています」

松山弘之監督| #22 Honda Team Asia 「今回は(高橋)裕紀が来てくれましたので、裕紀を中心に走行をこなしました。(2分)11秒にすぐ入れてくれましたので、問題ないですね。3人で十分に戦えると思います。セットアップは玉田が中心で、今日もベストを出してくれました。アズランは、前回のテストで転倒して以来の走行なので、テスト項目も多いのですが、前回(2分)10秒を記録しているので大丈夫でしょう。力を合わせて、しっかり進んでいきたいと思います」

リザルト

フリー走行 1回目
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
111F.C.C. TSR Honda
ジョナサン・レイ/清成龍一
Honda2:08.812
212ヨシムラスズキ レーシングチーム
津田拓也/青木宣篤/J.ブルックス
スズキ 2:09.448
399BMW MOTORRAD FRANCE TEAM THEVENT
D.カドリン/E.ニゴン/J.プリドモア
BMW2:10.168
4071Team KAGAYAMA
加賀山就臣/K.シュワンツ/芳賀紀行
スズキ2:10.658
5634MuSASHi RT ハルク・プロ
高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク
Honda2:10.664
67MONSTER ENERGY YAMAHA -YART
中須賀克行/B.パーカー/J.ウォーターズ
ヤマハ 2:10.854
794YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBE
D.チェカ/K.フォレイ/M.ラグリブ
ヤマハ2:11.285
81SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM
V.フィリップ/A.デラール/J.ダ・コスタ
スズキ2:11.369
901エヴァRT初号機 シナジーフォース TRICK☆STAR
芹沢太麻樹/出口修/井筒仁康
カワサキ 2:11.716
1039Sweets Labo Motorrad39 with 北海道サベダー
酒井大作/辻村猛/武石伸也
BMW2:11.794
     
1122Honda Team Asia
玉田誠/アズラン・シャー・カマルザマン/高橋裕紀
Honda2:12.631
1425Honda 鈴鹿レーシングチーム
安田毅史/日浦大治朗/北口浩二
Honda2:13.332
15104TOHO Racing with MORIWAKI
山口辰也/伊藤真一/渡辺一馬
Honda2:13.709
1633Honda 熊本レーシング
吉田光弘/小島一浩/徳留和樹
Honda2:14.256
1871Honda DREAM RT 桜井ホンダ
ジェイミー・スタファー/ジョシュ・フック
Honda2:14.944
21888石垣牛&マグロレーシング・モトバム
大木崇之/國川浩道/松川泰宏
Honda2:15.130
2340Honda 浜松エスカルゴ&PGR&ホンダ学園関東
久保山正朗/中津原尚宏
Honda2:15.492
24 75Team EBATA
五十嵐明弘/里実/古川透
Honda2:15.600
2528Team ホンダ学園
古澤基樹/児玉勇太
Honda2:15.684
3267Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/三木章宏/権随廉
Honda2:17.086
3666DOGFISH オーテック・スズカ
大内田実/秋元翼/和多瀬邦治
Honda2:17.320
39112Honda EG レーシング
栗林剛/本田恵一
Honda2:17.855
4050Honda DREAM高崎 B'WISE R.T
清水郁巳/櫻井賢一/吉広敦
Honda2:17.898
4177HONDA TT LEGENDS
サイモン・アンドリュース/マイケル・ルター/ジョン・マクギネス
Honda 2:18.033
4934Honda 緑陽会 熊本レーシング
北折淳/大橋靖洋/森健祐
Honda2:19.606
5241Honda 狭山レーシング&浜松エスカルゴ&ホンダ学園関東
山下広/石塚尚志/大山翼
Honda2:20.762
58111Honda向陽会ドリーム レーシングチーム
倉山寿生/海老沼孝志/中村浩
Honda2:20.609
フリー走行 2回目
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
199BMW MOTORRAD FRANCE TEAM THEVENT
D.カドリン/E.ニゴン/J.プリドモア
BMW 2:08.833
27MONSTER ENERGY YAMAHA -YART
中須賀克行/B.パーカー/J.ウォーターズ
ヤマハ 2:08.972
311F.C.C. TSR Honda
ジョナサン・レイ/清成龍一
Honda 2:09.141
4634MuSASHi RT ハルク・プロ
高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク
Honda 2:09.432
522Honda Team Asia
玉田誠/アズラン・シャー・カマルザマン/高橋裕紀
Honda 2:09.525
612ヨシムラスズキ レーシングチーム
津田拓也/青木宣篤/J.ブルックス
スズキ 2:09.530
739Sweets Labo Motorrad39 with 北海道サベダー
酒井大作/辻村猛/武石伸也
BMW2:10.218
894YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBE
D.チェカ/K.フォレイ/M.ラグリブ
ヤマハ2:10.350
91SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM
V.フィリップ/A.デラール/J.ダ・コスタ
スズキ2:10.679
10071Team KAGAYAMA
加賀山就臣/K.シュワンツ/芳賀紀行
スズキ2:10.697
     
1125Honda 鈴鹿レーシングチーム
安田毅史/日浦大治朗/北口浩二
Honda2:10.712
15104TOHO Racing with MORIWAKI
山口辰也/伊藤真一/渡辺一馬
Honda2:11.739
1833Honda 熊本レーシング
吉田光弘/小島一浩/徳留和樹
Honda2:12.465
1971Honda DREAM RT 桜井ホンダ
ジェイミー・スタファー/ジョシュ・フック
Honda2:12.630
22888石垣牛&マグロレーシング・モトバム
大木崇之/國川浩道/松川泰宏
Honda2:13.024
2475Team EBATA
五十嵐明弘/里実/古川透
Honda2:13.914
2740Honda 浜松エスカルゴ&PGR&ホンダ学園関東
久保山正朗/中津原尚宏
Honda2:14.137
2867Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/三木章宏/権随廉
Honda2:14.294
3277HONDA TT LEGENDS
サイモン・アンドリュース/マイケル・ルター/ジョン・マクギネス
Honda2:14.618
3328Team ホンダ学園
古澤基樹/児玉勇太
Honda2:14.807
3550Honda DREAM高崎 B'WISE R.T
清水郁巳/櫻井賢一/吉広敦
Honda2:15.438
4066DOGFISH オーテック・スズカ
大内田実/秋元翼/和多瀬邦治
Honda2:15.958
44112Honda EG レーシング
栗林剛/本田恵一
Honda2:17.345
4734Honda 緑陽会 熊本レーシング
北折淳/大橋靖洋/森健祐
Honda2:17.760
5241Honda 狭山レーシング&浜松エスカルゴ&ホンダ学園関東
山下広/石塚尚志/大山翼
Honda2:19.136
58111Honda向陽会ドリーム レーシングチーム
倉山寿生/海老沼孝志/中村浩
Honda2:20.733