鈴鹿8時間耐久ロードレース

2012年7月27日(金)公式予選

会場:三重県・鈴鹿サーキット 天候:晴れ 気温:33.5℃ 観客:1万1000人

レイ/秋吉/岡田組が2番手
清成/青山/高橋巧組は5番手
注目のアジアチーム亀谷/アズラン/玉田組が10番手で3チームとも、TOP10トライアル進出決定!

三重県・鈴鹿サーキットで開催される真夏の祭典「2012 FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦"コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第35回大会」(以下、鈴鹿8耐)の予選が行われました。前日同様、晴天となり午前中から気温が上がりました。午前9時から1時間のフリー走行後、第1ライダー、第2ライダー、第3ライダーが、それぞれ30分の予選を午前、午後に行い、上位10チームが土曜日のTOP10トライアルに進み、最終グリッドを決めます。11番手から最後尾は予選の順位が適用されます。

秋吉耕佑

#634 MuSASHi RT ハルク・プロは第1ライダーを高橋巧から清成龍一へ、第2ライダーを青山博一、第3ライダーに高橋巧と変更。#11 F.C.C. TSR Hondaは第1ライダーにジョナサン・レイ、第2ライダー秋吉耕佑、第3ライダー岡田忠之のラインナップ。#22 Honda Team Asiaは第1ライダー亀谷長純、第2ライダーにアズラン・シャー・カマルザマン、第3ライダー玉田誠。#104 TOHO Racing with MORIWAKIは第1ライダー山口辰也、第2ライダー高橋裕紀、第3ライダー手島雄介。#090 テルル&イー・モバイル★Kohara RTは第1ライダー辻村猛、第2ライダー野田弘樹、第3ライダー渡辺一馬。#25 Honda鈴鹿レーシングチームは第1ライダー徳留和樹、第2ライダー安田毅史、第3ライダー北口浩二。#71 Honda DREAM RT 桜井ホンダは第1ライダーにジェイミー・スタファー、第2ライダーにウェイン・マックスウェル。#28 Team ホンダ学園は第1ライダー古澤基樹、第2ライダー児玉勇太のラインナップとなりました。

第1ライダーの予選開始直後に転倒が相次ぎ、赤旗中断の波乱となりましたが、再開されると清成が早々にトップタイムを記録し、自らのタイムを更新していきます。しかし、最後に中須賀克行(ヤマハ)が2分8秒352を記録し、トップに躍り出て終了。レイが6番手に入り、第2ライダートップには青山がつけ、トミー・ヒル(ヤマハ)を抑えて1番手、マシンの調整を続ける秋吉は4番手で終えました。第3ライダーは高橋が4番手、7番手に岡田、8番手に玉田が入りました。

ピットウォークを挟んでの予選2回目、さらなるタイムアップを狙っての走行が再開されました。第1ライダーは清成がトップに立ちますが、終了間際にマシンストップ。燃費テストのためでトラブルではありませんが、ファンがやきもきするシーンとなりました。また、2番手にはレイがつけました。

第2ライダーでは秋吉がトップに浮上して2分8秒169を記録。青山が3番手、9番手に亀谷、アズランが15番手につけます。第3ライダーのジョシュ・ウォーターズ(スズキ)が2分7秒台に入りトップに立ち、加賀山が2番手。渡辺が2分8秒台に入り、3番手タイムを記録しました。高橋は4番手、玉田が2分9秒台で5番手に浮上し、TOP10トライアルの権利を得ました。

予選トップはウォーターズ、2番手に秋吉、3番手に中須賀、4番手に加賀山、5番手に清成、6番手に出口、7番手に渡辺、8番手にマックスウェル、9番手に山口、10番手に玉田となり、TOP10トライアルの進出を決めました。清成はマシンに合わせる走りを貫き、チーム1番のタイムを記録。高橋裕紀も事前テストなしながら、2分9秒台を記録しました。玉田も意地を見せる走りでファンを沸かせるなど、世界を知るライダーたちの底力が予選を興味深いものにしてくれました。渡辺の渾身のアタックも期待のルーキー誕生を感じさせ、酷暑の中でライダーたちの懸命の走りがTOP10トライアルへの大きな期待となりました。

予選後には夜間走行も行われ、ピットワークの練習も各チームで確認されました。清成、青山は、黒いサングラスをかけ夜間走行に目を慣らしてのコースイン、夜のコースを確認しました。TOP10トライアルは1チーム2名の参加となり、どの選手が選出されるのかについても注目を集めています。

明日のTOP10トライアルは1チーム2名の参加となり、各チームどの選手が出走するのかにも注目が集まっています。

  • 秋吉耕佑
  • ジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイ
  • 岡田忠之
  • 清成龍一
  • 青山博一
  • 高橋巧
  • キャメロン・ドナルド
  • ジョン・マクギネス

コメント

ジョナサン・レイ(総合2番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「まだ、マシンを完ぺきに自分のものとしているとは言い切れないので、自分のフィーリングを確かめながら進みたいと思っています。チームとのコミュケーションも問題ないので大丈夫。TOP10トライアルではトップタイムを狙って走ります」

秋吉耕佑(総合2番手)│#11 F.C.C. TSR Honda 「TOP10トライアルもマシンのテストを考えながら走ろうと思っています。昨年も使える時間のすべてを使ってギリギリまで調整を続けました。それでも7秒台は狙います。そのタイムがトップだといいと思っています。自分としては、まだ余裕があると感じているのでいい走りがしたいです」

岡田忠之(総合2番手)│#11 F.C.C. TSR Honda 「僕にとっての8耐は、今日から第3ライダー枠での走行です。ライダーの話だけでセッティングを考えるよりも、自分が実際に乗っての感触や感想は大事ですし、説得力もあると思います。秋吉は順調ですが、レイはまだポテンシャルを発揮できていないので、それを引き出せるように協力したいです」

清成龍一(総合5番手)│#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「TOP10トライアルに僕たちのチームが出られるのでホッとしています。事前テストに比べればマシンもだいぶまとまってきたと思います。もっと、もっと、とやりたいことはありますが、現状でしっかりと確認してポテンシャルを発揮できるようにと思っています。TOP10トライアルに出るライダーはまだ決まっていないので、参加できるようであれば、もちろんポールポジションを狙って行きます」

青山博一(総合5番手)│#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「僕の願うライディングのイメージとは程遠いのですが、それでも2分8秒台を記録できたので、いい方向に向かっていると思います。僕だけでなくチームのポテンシャルが上がってきていることを感じられます。TOP10トライアルを走ることができたら、僕もしっかりとパフォーマンスを発揮したいと思います」

高橋巧(総合5番手)│#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「予選はマシンセッティングに使いました。理想に近くなったと思うので予選をうまく使うことができたと思っています。タイム的に見れば心配する人もいると思いますが、いい方向に向かっています。TOP10トライアルに出られたら、僕もいいところを見せられるようにがんばります」

亀谷長純(総合10番手)│#22 Honda Team Asia 「8耐直前に酷暑の中で3日間の集中トレーニングをこなしてきたので暑さは問題ありません。事前テストのような感触で走れていないのですが、そこが8耐のおもしろいところで難しいところなので、そこを改善して前を向いて解決したいと思っています。TOP10トライアルを走りたいですが、アズランが8耐で学ぶことが一番大切なことなので、力を出せるようにサポートしたいと思っています」

アズラン・シャー・カマルザマン(総合10番手)│#22 Honda Team Asia 「僕の国マレーシアは暑い国ですが、鈴鹿はそれ以上だと感じます。水分補給に気をつけて乗りきりたいと思っています。体力的には心配していません。TOP10トライアルは初めての経験なので、落ち着いて走れるようにしたいです」

玉田誠(総合10番手)│#22 Honda Team Asia 「TOP10トライアルには絶対に出なければとリスクを覚悟で攻めました。だから、ギリギリでも残れてよかったです。8耐に向けて、さまざまなテストができたからこそ、いろいろなアイディアが出ます。試したいことがいくつかあるので最後まで調整を続けていきたいと思っています。アズランもタイムを更新できていて、明るい材料もあります。TOP10トライアルではいい走りができるようにがんばります」

リザルト

公式予選総合
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
1 12 ヨシムラスズキレーシングチーム
青木宣篤/L.キャミア/J.ウォーターズ
スズキ 2:07.704
2 11 F.C.C. TSR Honda
ジョナサン・レイ/秋吉耕佑/岡田忠之
Honda 2:08.169
3 7 MONSTER ENERGY YAMAHA-YART
中須賀克行/T.ヒル/芳賀紀行
ヤマハ 2:08.352
4 1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM
V.フィリップ/A.デラール/加賀山就臣
スズキ 2:08.429
5 634 MuSASHi RT ハルク・プロ
清成龍一/青山博一/高橋巧
Honda 2:08.680
6 01 エヴァRT初号機トリックスター
芹沢太麻樹/出口修/ 井筒仁康
カワサキ 2:08.806
7 090 テルル&イー・モバイル★Kohara RT
辻村 猛/ 野田弘樹 /渡辺一馬
Honda 2:08.901
8 71 Honda DREAM RT 桜井ホンダ
ジェイミー・スタファー/ウェイン・マックスウェル
Honda 2:09.278
9 104 TOHO Racing with MORIWAKI
山口辰也/高橋裕紀/手島雄介
Honda 2:09.318
10 22 Honda Team Asia
亀谷長純/アズラン・シャー・カマルザマン/玉田誠
Honda 2:09.433
         
13 25 Honda鈴鹿レーシングチーム
徳留和樹/安田毅史/北口浩二
Honda 2:09.551
17 77 HONDA TT LEGENDS
キャメロン・ドナルド/ジョン・マクギネス/ジェイソン・オハローラン
Honda 2:10.940
21 28 Team ホンダ学園
古澤基樹/児玉勇太
Honda 2:12.540
22 73 Honda DREAM高崎 B'WISE R.T & CLUB NEXT
清水郁巳/櫻井賢一/吉広敦/
Honda 2:12.920
23 40 Honda 浜松エスカルゴ&PGR&ホンダ学園関東
久保山正朗/中津原尚宏/野寄真二
Honda 2:13.088
26 34 Honda 緑陽会 熊本レーシング
吉田光弘/北折淳/飯田将人
Honda 2:13.318
32 67 Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/権随廉/三木章宏
Honda 2:13.937
34 66 DOGFISH オーテック・スズカ&プリージング
大内田実/斎木一樹
Honda 2:14.457
37 85 Honda QCT 明和レーシング
山中正之/安藤元之/西山尚吾
Honda 2:14.884
38 75 Team EBATA
五十嵐明弘/里実/古川透
Honda 2:15.153
41 112 Honda EG レーシング
栗林剛/本田恵一
Honda 2:15.670
46 60 HondaブルーヘルメットMSC
泉名英男/栗田伸一
Honda 2:16.683
47 41 Honda 狭山レーシング&オールホンダ合同チーム
山下広/大山翼
Honda 2:18.770
54 111 Honda向陽会ドリーム レーシングチーム
中村浩/海老沼孝志/倉山寿生
Honda 2:18.204