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鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)の前哨戦として、全日本選手権を離れて独自のレギュレーションで行われる鈴鹿300qレースは今年で2回目を迎える。HondaはMotoGPテストライダー宇川徹選手とイギリススーパーバイク選手権に参戦している清成龍一選手を呼び寄せ、スーパーバイク仕様のHonda CBR1000RRWで参戦。第3ライダーには2003年鈴鹿8耐の覇者鎌田学選手という最強の布陣で挑んだ。ワークス参戦はHondaだけで、セブンスターのチームウエアに身を包んだスタッフ、ライダーは特別の存在感でライバルを圧倒した。ライバルの渡辺篤選手/加賀山就臣選手組(スズキ)、藤原儀彦選手/大崎誠之選手組(ヤマハ)もSB参戦で戦う。
他の多くはJSB1000のマシンで参戦する。主なチームは山口辰也選手/徳留和樹選手組(Team HMJ)、浜口俊之選手/森脇尚護選手組(ウイダーホンダ学園DDBOYS)がペアで参戦。伊藤真一選手が海外テストのため、F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Teamは辻村猛選手のみの参戦となった。辻村選手、安田毅史選手(プレクサス TEAM HARC-PRO.)、亀谷長純選手(Team桜井ホンダ)、2003年鈴鹿8耐勝者の生見友希雄(Team桜井ホンダ)らが、ひとりで300q、52ラップ、約2時間を走りきる過酷な戦いに挑んだ。
金曜日は特別フリー走行が行われ、宇川選手/清成選手組は、夕方にはピットワークの最終調整をするなど練習を繰り返し、万全の態勢を作り上げていた。土曜日の午前中に行われたフリー走行は、台風の影響もあり強い雨が降り続いた。雲の動きで時折小雨となるが、相変わらず路面はウエットだった。午後の公式予選も雨のスタートとなる。鈴鹿8耐を睨み74台がエントリー、A、B組に分かれてタイムアタックが行われた。1回目は両組とも雨だったが、2回目には雨が上がった。A組は路面が濡れていたものの、B組の終盤には路面が乾き始めるというコンデションとなった。B組で走行した山口選手はカットスリックでアタックしてタイムアップ、路面を確認するとペアの徳留選手はリアにスリックを装着しアタックに飛び出してトップタイムを記録。見事ポールポジションを獲得した。グリッドはA、B組の頭取りとなりA組トップの宇川選手/清成選手組は2番グリッドからのスタート。3番手には安田選手、4番手辻村選手、12番手松戸直樹(モリワキMOTULタイガーレーシング)選手、17番手亀谷選手、22番手浜口選手/森脇選手組、30番手生見選手となった。
決勝日は晴れ、気温も28℃を超える蒸し暑い天候となり、過酷な戦いが予想された。ウオームアップでは渡辺選手/加賀山選手組がトップ。2番手に宇川選手/清成選手組、3番手に松戸選手がつけた。伝統的なル・マン式スタートが切られ、スタートダッシュで飛び出した辻村選手はデグナーでトップを奪うとレースをリードする。3ラップ目には辻村選手、松戸選手、山口選手、清成選手が数珠つなぎとなりトップ集団を形成する。
5ラップ目に清成選手は2位に浮上、トップ辻村選手の背後に迫り、6ラップ目にはついに首位を奪う。トップとなった清成選手はハイペースで飛ばし、2位以下を引き離す。2位辻村選手、3位山口選手、4位松戸選手のオーダーで周回を重ねた。作戦通りレース折り返しで続々とピットインし、主要チームはライダー交代を行った。清成選手は2位以下に10秒近いアドバンテージを築き、宇川選手にチェンジ。トップでコースインした宇川選手は勝利だけを目指した。だが、その直後に130Rでアクシデント発生、セーフティカーが入り、トップ集団の差は一気に詰まることになった。宇川選手、辻村選手、徳留選手、加賀山選手、松戸選手が僅差で続いた。
約20分後にレース再開となり、宇川選手はトップを死守、リードを広げつつあった。だが、その宇川選手に果敢に挑んだのが徳留選手で、宇川選手とテールトゥノーズのトップ争いを展開し観客の大声援を浴びた。だが、またしてもセーフティカーが入り、再びトップ争いが振り出しに戻る。セーフティカーが解除された時には残り周回数が11ラップとなり、そこから再び激しい争いが繰り広げられることになった。
逃げる宇川選手、追う徳留選手。辻村選手、加賀山選手、松戸選手と続く。勢いを増したのは加賀山選手で4番手から一気にトップ宇川選手の背後に迫ると、44ラップ目にはトップに浮上し、逃げ切り優勝を決めた。宇川選手は首位に出るチャンスをうかがいながら加賀山選手の背後につけていたが届かず、2位に宇川選手/清成選手組、3位松戸選手となり表彰台に上った。4位辻村選手、8位亀谷選手。9位には終盤にトラブルのためピットインするアクシデントでポジションを落とした山口選手/徳留選手組。11位に生見選手が入った。安田選手は転倒し、義務周回数を満たすことができなかった。
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2位 セブンスター ホンダ ■宇川徹選手 「ペースカーが入ったことで、自分の走りのリズムが崩れてしまいました。加賀山選手を先に行かせて、自分のペースを取り戻し、きっちりと勝負をしようと思ったのですが、自分の走りを取り戻したときにはチェッカーで挽回できませんでした。この悔しさは8耐で晴らします。8耐では絶対に勝ちます」
■清成龍一選手 「スタートが大失敗で、そこから追い上げのレースになりました。トップに立ってからはペースを上げて逃げようと考えました。思った以上に2位に差をつけられたので、自分でもすこしびっくりしたくらいです。自分のパートは精一杯に走れたと思え充実感もありますが、負けたことは悔しい。できれば宇川さんと組んで8耐で勝ちたいです」
3位 モリワキMOTULタイガーレーシング ■松戸直樹選手 「ひとりで52ラップを走りきるというのは経験のないことでしたから、不安もありましたが、ペースカーが入ったことで気持ちを切り替えることができました。ここでしっかりと走らなければいけないと、後半は緊張感を持って走れたと思います。今年初の表彰台なので嬉しい。マシンの方向性も見えてきたので、8耐では優勝を目指して頑張りたい」
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