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真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレース決勝の前日に行われる鈴鹿4時間耐久ロードレースは、アマチュアライダーたちの登竜門として多くの才能を輩出してきた。青木治親選手、藤原克昭選手、宇川徹選手なども、4耐優勝をステップにトップライダーへの階段を上っていった。今年も若手ライダーたちが、たったひとつしかない勝利をめぐって熱戦を繰り広げた。
優勝候補のナンバーワンには、4耐の前哨戦である鈴鹿200km耐久ロードレースで優勝した佐竹隆幸選手/乃村康友選手組(モリワキクラブ)。ふたりのマシンセッティングの好みが似ていることから、同じようなスピードで走ることができ、バランスがとれた理想のマッチングとなっている。昨年もふたりで参戦する予定だったが、佐竹選手が怪我で参戦できず、乃村選手は違うライダーと組んで9位。今年は念願のペアが実現した。
また、鈴鹿200kmで2位を獲得している大木崇行選手/原田貴史選手組(CLUB
HARC-PRO.!!!)は、昨年はリタイアに終わっているだけに、今年に賭ける意気込みは強い。鈴鹿200kmで3位となった稲垣琢真選手/高田敦史選手組(MOTO
WIN & Kiss-FM KOBE)も優勝候補だ。赤い3輪車レーシングクラブから参戦の山崎善央選手/斉木一輝選手組の山崎選手は、昨年の4耐覇者。
他に、鍋山邦彦選手/松下奈巳恵選手組(MOTO WIN
& Kiss-FM KOBE)の松下選手は普段OLのライダーで、4耐での飛躍を誓っていた。また、ブラジル人のシルバ・ダニエル選手/高杉奈緒子選手組(チームヨシハル☆ダニエルレーシング☆)など、女性ライダーらの活躍にも注目が集まった。高橋誠選手/大原弘幸選手組(スズキ)、北内一成選手/坂本晃一選手組(カワサキ)らの走りも期待を集めた。
予選はペアライダーとの合算タイムでポジションが決定する。ポールポジションは佐竹/乃村組、2番手にシルバ/高杉組、3番手に大木/原田組、4番手に戸田/池田組、5番手に山崎/斉木組が付けた。なお、シルバ/高杉組の高杉選手は、ケガをしてしまい決勝の走りに不安を残した。
決勝の朝には雨が少し降ったが、スタート時には問題なくドライとなった。ホールショットは佐竹選手だった。佐竹選手は、大木選手と激しいトップ争いを見せる。スタートから30分、オイルをまいた車両があり、セーフティーカーが入った。そして16分後にリスタートし、そのタイミングで最初のライダー交代が続々と行われた。トップを行く乃村選手は、バンクセンサーが取れてしまい、思うようにライディングができずペースが上がらない。その乃村選手を原田選手が捕らえ、トップに浮上するもバックマーカーと絡み、痛恨の転倒をしてピットイン。迅速なマシン修復でコース復帰するが、トップとは大きく離れてしまう。
乃村選手が再びトップとなるが、斉木選手が背後に迫り首位を奪う。その直後に、スプーンで転倒したライダーがコース上に投げ出されるアクシデントから、再びセーフティーカーが入った。このタイミングで上位陣はピットインし、ライダー交代、給油を行う。約20分後にリスタートとなるが、そのタイミングをうまく捕らえ、ピットインした乃村選手は佐竹選手にバトンタッチ。2位の山崎選手に大きなアドバンテージを築くことに成功する。その差は約50秒、佐竹選手はそのビハインドを守り、安定したペースで首位をキープ。2位山崎選手、3位には追い上げてきた大木選手がつける。だが、2位との差は約1分と大きい。上位3台は安定したペースで周回を重ね、1位から3位の差が変わることはなかった。
そして最後まで順位は変わらず、佐竹選手は勝利のチェッカーをくぐり抜けた。優勝は佐竹/乃村組、2位には山崎/斉木組、3位には転倒というアクシデントを乗り越え、追い上げた大木/原田組が入った。4位には稲垣/高田組。怪我がありながら健闘した高杉と、その高杉をサポートして走り続けたシルバが5位に入った。また、6位には小菅岳大/横山耕二組(CLUB
HARC-PRO.&マジカル 2)が入り、6位までがHonda
CBR600RRを駆るチームが占めた。
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優勝 #19 モリワキクラブ
95周
■佐竹隆幸選手
「今年は4耐で勝つことを目標に頑張ってきたので、勝つことができて最高に嬉しいです。表彰台のシャンパンファイトも最高の気分でした。最終ラップの最終コーナーまで気を抜かずに走りきることができました。僕たちだけでは、4耐で出ることもできなかったと思います。モリワキの関係者の人たちに助けてもらって、勝つことできました。だから、皆で勝ち取った勝利です。本当に感謝しています。できれば来年は全日本に昇格して、頑張りたいと思っています。いずれは全日本でトップ争いができるライダーになりたい」
■乃村康友選手
「4耐のために、最後まで集中力を切らすことのないように練習をしてきました。なので、どんな時でも緊張感を持って走ることができたと思います。佐竹君は安定して速く走ることのできるライダーなので、安心してチェッカーを待つことができました。たくさんの人に助けられて、いろいろと教えてもらいました。僕らだけでは速く走ることもできなかったと思うので、本当に感謝しています。ありがとうございました。来年は全日本に昇格したいです。佐竹君と同じで、トップ争いができるライダーになりたいです」
2位 #3 赤い3輪車レーシングクラブ
95周
■山崎善央選手
「斉木君が予選から素晴らしいタイムを出していたので、後は俺しだいだと考えていました。昨年に続いて、優勝できるようにと頑張りましたが届きませんでした。今年は鈴鹿サンデーレースの開幕戦で転倒してしまい、いいスタートができなかったので4耐にも不安があったのですが、表彰台に上れたので良かったと思います。後半戦はトップ争いができるように頑張ります」
■斉木一輝選手
「普段は鈴鹿選手権で125をメインに、400や1000などにも乗るといったレースをしています。1ヶ月前に山崎さんのペアライダーにと誘ってもらい、初めてCBR600に乗ったのですが、乗るたびにタイムが上がっていき、楽しむことができました。だから、優勝を目指すことができると思っていたので、モリワキに負けたのは悔しいですね。来年は全日本に昇格できるように頑張って、今度は8耐に参戦したいです」
3位 #11 CLUB
HARC-PRO.!!!
95周
■大木崇行選手
「モリワキ中心の戦いになると思っていました。鍵は、いかにタイヤをもたす走りができるかだと思って頑張りました。原田君が転倒してしまった以外は、予定通りでした。それでも、最後まで諦めずに走りました。今年は鈴鹿選手権のST600のチャンピオンになって、来年は全日本で走ることができたらと思っています」
■原田貴史選手
「乃村君のペースが上がらなかったので前に出て、後ろからも迫ってきているのがわかっていたので、バックマーカーをパスしてリードを広げようとしたのですが、リアがロックしてハイサイド気味に転倒してしまいました。バイクのダメージは大きくはなかったのですが、スクリーンなどが割れてしまったので、ピットインしました。転倒以外は順調で、ペースも上げることができたし、いい走りができたと思うので残念です。目標は全日本ST600の安田毅史選手なので、安田さんの背中を追いかけていきたいです」
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