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モータースポーツ
Honda Racing
Hondaは、「人々とともに夢を求め、夢を実現していく」という意志をグローバルブランドスローガン「The Power of Dreams」に込め、企業活動を推進しています。
モータースポーツ活動は、Hondaの「夢への挑戦とチャレンジングスピリット」の象徴と捉え、2輪、4輪の統一ロゴ「Honda Racing」のもと、2002年度も積極的に活動してまいります。
本年度のHondaモータースポーツ活動内容について、以下の通りご報告させていただきます。

(2002年2月4日 Honda Racing 2002「モータースポーツ感謝の集い」発表内容全文)
  皆様、こんにちは。福井でございます。
本日は大変お忙しい中、スポンサーの皆様、プレス関係の皆様、そしてチーム関係の皆様「モータースポーツ感謝の集い」にお越しいただきまして誠にありがとうございます。また、日頃より暖かいご支援をいただきまして、心より御礼申し上げます。

さて今年は、日本初の本格的サーキットである鈴鹿サーキットが誕生してちょうど40周年に当る年です。わたくしどもの創業者が「レースをやるところが欲しい。バイクやクルマはレースをやらなければ良くはならない」という一言でプロジェクトがスタートし、1962年9月、鈴鹿サーキットが完成しました。まだ日本に高速道路ができる前のことでした。それ以来、F1やWGP、8耐などが開催され、昨年末までの来場者はすでに約1億人になりました。Hondaは、その鈴鹿やツインリンクもてぎで開催された多くのレースに参戦し、お客様からの熱い応援と厳しい叱咤激励をバネにして、また多くのモータースポーツ関係者の皆様に支えられて、夢と感動を提供してくることができました。

お客様がHondaに期待しているもの、それはHondaらしさであり、Hondaならではのものであると確信しております。そしてそれは、「Hondaがモータースポーツに自らの手で遮二無二チャレンジしていく姿」だと思っています。そしてそのチャレンジする姿に、お客様の共感をいただき、夢や感動を分かち合えるのだろうと思います。


Hondaには創業期以来、自らの夢や志を高く掲げ、失敗を積み重ねながらもチャレンジしてくというDNAが脈々と流れています。たとえば、CVCCエンジン以来の排ガスへの取り組み、または、需要に近いところで生産するという他に先駆けた海外での現地生産、あるいは安全をクルマのハードの開発だけでなく、ソフトの面からも取り組んできた安全運転普及活動など、開発、生産、営業領域も含め、企業として、夢を掲げ、お客様のために自らに高いハードルを課してチャレンジを進めてまいりました。私どものグローバルブランドスローガンであるThe Power of Dreamsはこういった「人々とともに夢を求め、夢を実現していく」というHondaの意志の表明です。

このようにHondaという企業の考え方、夢に向かって挑戦する姿が、Hondaのモータースポーツ活動に象徴的に現れていると思っております。昨年より、私どもは2輪、4輪のモータースポーツ活動を統一して表現するHonda Racingという統一ロゴを定めました。私どもは「世界一の負けず嫌いな会社」として、今年もお客様にシーズンを通して夢を提供していけるようにがんばってまいります。そして、本日お集まりいただいた皆様とともに、モータースポーツの更なる発展に努力していきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。


さて、今年の具体的なレース活動についてご紹介させていただきます。
まず2輪では、ロードレース世界選手権ですが、昨年はお蔭様で、通算500勝、3つの全てのカテゴリーでマニュファクチャラーズタイトルをそして、500cc、250ccでライダーズタイトルを獲得することができました。今シーズンより、ご存知の通り、500ccクラスはMotoGPクラスと改まり、4ストロークレーサーと2ストロークレーサーの混走クラスになり、新たなスタートを切ることになりました。Hondaとしては、今シーズンより4ストロークレーサー「RC211V」を投入しますが、これは、V型5気筒エンジンによる全く新しい技術的チャレンジとなります。また、2ストロークレーサーNSR500も、軽量という利点を最大限に活かして、コーナリング特性の向上等トータル性能の向上を図り、サポートチームに5台供給します。Honda同士の4ストロークと2ストロークのバトルは間違いなくお客様に喜んでいただけるものと考えております。

続きまして、4輪レース、まずはCARTですが、昨年は4回目のマニュファクチャラーズタイトルと6年連続のドライバーズタイトルを獲得する事ができました。94年にチャレンジを開始し、現在まで通算60勝、今シーズンは9年目で総決算の年となります。有終の美を飾るべく、2年連続、5回目のマニュファクチャラーズタイトルの獲得と、ツインリンクもてぎでの初勝利に向けて全力で取り組みます。

F1ですが、昨シーズンよりLucky Strike B.A.R HondaとJordan Hondaという2チーム体制で新たなチャレンジを開始しましたが、エンジンの性能が目標に達しなかったということもあり、結果としては皆様の期待に添えなかったことを大変残念に思っております。今シーズンは、一層の高出力化、軽量コンパクト化、低重心化を図った新エンジンを投入し巻き返しをはかります。また、昨年末、当初よりの目的であるB.A.Rとの車体技術の共同開発をさらに充実させるべく、新たなる3年契約をB.A.Rと合意しました。特に車体領域では、日本の研究所のバックアップ体制を強化して、予選でのフロントロー獲得と早期の1勝を目標にチャレンジを進めてまいります。

また、国内のレースについても、6連覇を目指す2輪の鈴鹿8耐や、NSXでタイトル奪回を目指す全日本GT選手権を始め、様々なレースに積極的に参戦するとともに、日本のレースファン拡大のために、イベント活動にも一層力を入れてまいります。

さて、世界に通用する若手ドライバー、ライダーの育成に関してですが、すでに2輪では、ロードレースの宇川選手、加藤選手、トライアルの藤波選手、モトクロスの熱田選手など、世界選手権で戦う選手が育ってまいりました。
4輪でも、私どもは、世界の頂点レースで活躍できる日本人を育てるという高い目標のもとに、95年より鈴鹿レーシングスクールのプログラムに取り組んでまいりました。そしてその卒業生である佐藤琢磨選手が、今年、Hondaとして11年ぶりのF1日本人ドライバーとしてJordan Hondaから参戦いたします。
B.A.Rのテストドライバーを経て、実力でF1のシートを手にする事ができたということを私どもHondaとしても大変嬉しく思っています。彼は若い頃、Hondaエンジンのドライバーであるセナ選手にあこがれてF1ドライバーを夢見ていたと聞いています。佐藤選手のF1での活躍により、多くの若い人が鈴鹿レーシングスクールや、フォーミュラドリームの門をたたき、そして、また世界に羽ばたいていけるように、人材育成プランにも力を注いでまいります。

また、今シーズンより参加型モータースポーツの裾野を広げる活動として、ベルノエキサイティングカップ・インテグラワンメークレースがスタートします。21年続けてまいりましたシビックワンメークレースでのノウハウを活かし、インテグラTYPE Rの優れたポテンシャルをベースに改造できる幅を狭め、多くの方が参加できるレースとしました。

私どもはこのように、「頂点を目指す」、「世界に通用する若手ドライバー、ライダーを育成する」、「参加型モータースポーツの裾野を広げる」という3つのテーマを柱に、国内では鈴鹿ともてぎという2つのサーキットを活用しながらモータースポーツ活動に取り組んでまいります。そして、夢と輝きで一番になりたいという願いを込めて、Hondaスピリットを象徴するこのような活動で、挑戦を続けてまいります。皆様の絶大なるご支援、ご声援、叱咤激励を今年も宜しくお願いします。
ありがとうございました。

2002年2月4日
Honda Racing 2002 「モータースポーツ感謝の集い」
本田技研工業株式会社
専務取締役 福井 威夫
 
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