モータースポーツ > 松本雅彦GTプロジェクトリーダーが、NSX CONCEPT-GT、2014年シーズンを語る

松本雅彦GTプロジェクトリーダー(左)、金石年弘選手(中央)、松浦孝亮選手(右)

2013年10月3日(木)

松本雅彦GTプロジェクトリーダーが、NSX CONCEPT-GT、2014年シーズンを語る

「Motor Sports Special Day in Hondaウエルカムプラザ青山」開催レポート

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開催地:Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区)
日時:2013年9月29日(日) 午後1時45分〜

2014年からSUPER GTシリーズのGT500クラスに参戦予定のマシン「NSX CONCEPT-GT」トークショーと、全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦のパブリック・ビューイングのコラボレーションイベント「Motor Sports Special Day in Hondaウエルカムプラザ青山」が、9月29日(日)、Hondaウエルカムプラザ青山で開催されました。

当日は、館内にNSX CONCEPT-GTを特別展示。トークショーが始まると、2013年のSUPER GTシリーズに参戦している金石年弘選手と松浦孝亮選手とともに、(株)本田技術研究所 主任研究員の松本雅彦GTプロジェクトリーダーがゲスト登場し、以下のように語りました。

―2014年のレギュレーションについて

「来年からドイツのDTM(ドイツツーリングカー選手権)と、日本のSUPER GTがコラボレーションして、レギュレーションが新しくなります。今のレギュレーションでは、(SUPER GTシリーズに参戦している)3メーカーが共通の部品を使っているわけではなく、それぞれで考えたマシンをつくっています。その点、来年からは、モノコックやサスペンションなど重要部品が共通化され、相当にコストが削減されます。ただし、部品が共通化されるので、その中でメーカーは独自性を出していかないといけません。狭い競争力の範囲の中で、どこまで突き詰めてやれるかが来年の戦いになると思います」

―NSX CONCEPT-GTについて

「NSXはHondaのフラッグシップカー。量産に先駆けて、期待に恥じないスタイリング、性能、速さを持ちあわせていることが一番のコンセプト。現状はプロトタイプですので、実際のレースではより洗練されたマシンになります。また、最終的に量産車ができたときには、それに合わせた最終形に変更されることになります」

―2014年のエンジンについて

「スーパーフォーミュラとSUPER GTは今も同じようなエンジンを使っていますが、来年からは全く同じものになります。2.0リッターL型4気筒直噴ターボです。(エンジン自体は)小さくなりますが、より高出力になると思います。タイムは現状のテスト結果を見ると、最高速は遅くなるかもしれませんが、どのサーキットでもタイムは速くなりそうですね」

―2013年シーズンの現状について

「2010年のHSV-010 GTのデビュー年以来、チャンピオンを獲得できていません。そこで、今年は『もう一度チャンピオンをとりにいこう』と大変更を施しました。それがうまくいった面もあり、今は横一線の状態です。残り2戦、オートポリスともてぎで勝って、チャンピオンになりたいと思います」

―2014年の意気込み

「NSXはHondaのフラッグシップカー、つまり顔ですので、恥ずかしい結果は出せません。開幕戦からデビュー・トゥ・ウイン、そしてシリーズチャンピオンを目指します」