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2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード
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2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード
初日、2日目 開催レポート
2005年6月25日
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 2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood Festival of Speed)は6月24日(金)、イギリス・サセックス州グッドウッドで開幕し、初日は主催者のマーチ卿らが参加するパレードなどが行われた。また、会場中央のグッドウッドハウス前には、1965年のF1初優勝のマシンであるRA272を始めとするHondaの歴代のF1マシンがディスプレイされた、高さ50mに及ぶフェスティバル史上最大規模のモニュメントが展示され、大きな注目を集めた。

 2日目の25日(土)は、最も盛り上がりを見せるイベントであるタイムトライアルが行われ、グッドウッドの広大な敷地を貫く全長1.16マイル(1.856km)のヒルクライムコースを、Hondaの60年代から現代までの様々なレーシングマシンが駆け抜けた。会場に詰め掛けた大勢のファンが見守る中、二輪は、フレディー・スペンサーやミック・ドゥーハンが、自身がWGP(ロードレース世界選手権)チャンピオンを獲得した実際のマシンを走らせたり、四輪では、二輪・四輪両方の世界タイトルを持つジョン・サーティースやB・A・R Hondaの佐藤琢磨が、新旧のF1マシンを操って、会場を大いに沸かせた。

 グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、1993年にチャールズ・マーチ卿が広大な私有地を開放して始めたもので、世界最大級のヒストリック・モータースポーツイベントとなっている。Hondaは1999年からマーチ卿から招待を受け、以来7年連続で参加を続けている。また今年はHondaが、日本の自動車メーカーとして初めて、このイベントのメインスポンサーをつとめている。

 本日の参加マシン、ライダーおよびドライバーは以下の通り。

二輪マシン ライダー
RC116 (1966年マン島TTレース優勝マシン) ラルフ・ブライアンズ
RC149
(1966年WGP第6戦東ドイツGP・125ccクラス優勝マシン)
ルイジ・タベリ
RC166 (1967年マン島TTレース優勝マシン) スチュワート・グラハム/ジム・レッドマン
RC173 (1966年WGP・350ccクラスチャンピオンマシン) ボブ・ヒース
RC181
(1967年WGP第5戦オランダGP・500ccクラス優勝マシン)
トミー・ロブ/デイビッド・ヘイルウッド
NSR500
(1985年WGP第6戦フランスGP・500ccクラス優勝マシン)
フレディー・スペンサー
NSR500 (1988年WGP・500ccクラス参戦マシン) ロジャー・バーネット
NSR500 (1995年WGP・500ccクラスチャンピオンマシン) ミック・ドゥーハン
XR650 (2004) ミック・エクスタンス
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ルイジ・タベリ(Luigi Taveri)のコメント
「ここに来る前は、イタリアのリミニで、そこでもHondaの5シリンダーで走りました。今年はこれで2回目です。この後はベルギーに行きます。今回乗るバイクRC149は、日本から運ばれて来た5シリンダーの125ccです。私はこのバイクで、1966年に世界チャンピオンになりました。HondaはUKでもう40年になります。私もTTで何度もUKに来ています。今日は、Hondaに乗ってTTを走ったことを、懐かしく思い出しました」

ミック・ドゥーハン(Mick Doohan)のコメント
「グッドウッドはすばらしいイベントです。しばらく会っていないライダーたちにも会えるし、若い人たちにもたくさん会えます。新旧のバイクや車にも。だからとてもいいイベントです。そんな、お祭り全体の雰囲気が、大好きなんです」

ロジャー・バーネット(Roger Burnet)のコメント
「まずは、HondaがここUKにこれだけのイベントを開催するためにすばらしいコレクションを集めたということがすごいと思います。それはファンも、会場に来ている一般の人も感じていることです。私が乗った1988 NSR500は、見事にレストアされて、まるで新車のようです。エンジンも新品のようで、とんでもなくファンタスティックです!今日ここで皆さんの前でマシンを走らせることができて光栄です。このイベントは、他に類がないUKでは一番のモータースポーツのイベントだと思います。ここで走ったことを、私は忘れないでしょう」

四輪マシン ドライバー
RA272
(1965年F1世界選手権第10戦メキシコGP 5位入賞マシン)
ジョン・サーティース
Brabham Honda BT18
(1966年ヨーロッパF2選手権 チャンピオンマシン

スチュワート・グラハム/ジェンソン・バトン
RA300 (1967年F1世界選手権第9戦イタリアGP優勝マシン) ジョン・サーティース
Williams Honda FW11 (1986年F1世界選手権参戦マシン) ネルソン・アンジェロ・ピケ/ニコ・ロズベルグ
McLaren Honda MP4/4
(1988年F1世界選手権第11戦ベルギーGP優勝マシン)
ブルーノ・セナ(24日)/デレック・ベル(25日)
B・A・R Honda 007 (2005年F1世界選手権参戦マシン)
佐藤琢磨
NSX-R GT (2004年ニュルブルクリンク24時間レース参戦マシン)
ジル・ド・フェラン
BTCC Honda Integra マット・ニール
BTCC Honda Civic
(2005年British Touring Car Championship参戦マシン)
トム・チルトン
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ジョン・サーティース(John Surtees)のコメント
「Hondaファミリーの一員としてここにいられることをうれしく思います。もちろんHonda のF1もよく見ていますよ。グランプリはさほどうまくいっていませんが、昨年は強かっただけに、今年は残念ですね。佐藤も本領を発揮していないようです。このシーズン半ばの時点からでもHondaのパフォーマンスがもっと良くなって、琢磨も本領を発揮できることを期待します。「今日」とは、「昨日」の積み重ねです。「昨日」には、二輪車も四輪車も全部揃っていて、それらが、ここグッドウッドにおいて,Hondaの歴史の一部として紹介されています。それを見に、たくさんの人が来ています。車好き、バイク好きの人はもちろんですが、家族連れや若い人たちも多いですね。こういうことが、とても大事なんです。なぜなら、彼らは今日ここに集まったHondaを始めとする、二輪車四輪車メーカーの未来のお客さんであり、未来のファンであるのです。このメディアからの関心、一般からの関心と熱気をみると、モータースポーツの未来は安泰だと思います」

ネルソン・アンジェロ・ピケ(Nelson Angelo Piquet)のコメント
「FW11は今のF1と全然違いました。BARと比べたら同じくらいのパワーだけど、安定感はBARの10分の1くらいにしか感じませんでした。80年代のドライバーはこういうマシンを平気で操っていたんだから、クレイジーですね。FW11をドライブするにあたって父からは、大切なマシンだから、大事に乗りなさいと言われました」

ブルーノ・セナ(Bruno Senna)のコメント
「初めて走ったけど、ちょっとびっくりしました。コースは狭くてバンピーで、レースをする場所というよりは、マシンを見せる場所という感じです。でもここで走れて光栄だし、楽しかったです。MP4/4に乗れて光栄です。アイルトンが初めてチャンピオンを獲得した時のマシンですからね。1,200馬力以上あるけど、ドライビングはしやすかったです。このような機会を与えていただいてありがたいと思います。非常にハッピーでした」

佐藤琢磨(Takuma Sato)のコメント
「グッドウッドは今年で4回目の参加ですが、昨年と今年は特別です。まさしく自分のセッティングのマシンで走れますから。こんなに近くから、たくさんのお客さんに声援をもらえるのは、グッドウッドならではの楽しみです。そんな声援に応えるために、僕としても精一杯の走りをしたつもりです」

ジル・ド・フェラン(Gil de Ferran)のコメント
「息子と遊ぶTVゲームでも、この車(NSX)を選びます。今までは、レースの日程とこのイベントが重なっていたため、なかなか来ることができませんでした。だから、現役を引退して2004年に初めてくることができた時には、とてもうれしかったです。新旧のたくさんの車を見たり、音を聞いたりするのは、すばらしい経験でした。他にはないイベントなので、僕も参加できて光栄です」

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