| B・A・R Hondaは、スペイン・ヘレスで今シーズン最後となる2日間のテストを行った。
今シーズン最後のテストに参加したのは、第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンと、ヤングドライバープログラムメンバーのジェームス・ロシター。今季最後の2連戦に向けて、B・A・R Honda 007に最高のパフォーマンスを発揮させるべく、テストプログラムに取り組んだ。
また、今回のテストでは2004年のIRLチャンピオン、トニー・カナーンも木曜日にチームに合流。昨年のタイトル獲得に対するねぎらいというべきもので、カナーンは51周を周回して、初めてのF1ドライブを存分に堪能した。
木曜日に走ったアンソニーは、2台のマシンを乗り継ぎ、各パーツの比較や空力評価に集中。94ラップの走行をこなした。そして2日目は、ロシターも参加。2006年シーズンに向けた開発用マシンのステアリングを握った。2人は最終戦中国GPに向けたタイヤ評価を行ない、デビッドソンは150周を走り込み、総合2番手のタイムを出した。またロシターも85周を走り切り、自身2度目のテスト走行を締めくくった。
■アンソニー・デビッドソン
「有意義な2日間だった。特に最終日には、かなりの距離を稼げたしね。新しい空力パッケージとサスペンション開発、そして中国GPに向けてのタイヤテストに集中した。それから鈴鹿スペックのエンジンも走らせたけれど、すごく良いフィーリングで、テストを通じてずっと力強さは変わらなかった。これで今シーズンのテストは終了する。この1年のサポートを、チームに深く感謝したいね。テストプログラムはとても密度の濃いもので、でも終始順調に進んだ。僕らが全力で走れるような環境を、いつも整えてくれたしね。テスト最終日に150周も周回できたのは、まさにそんな体制があればこそだと思う」
■ジェームス・ロシター
「シーズン最後のテストで、少しでもチームの役に立てて、すごく嬉しい。今日は基本的に、タイヤと空力パッケージの開発に集中した。去年はウエット路面でヘレスを走ったけれど、ドライだと全く違うサーキットだってことが実感できた。こうやって日々経験を積んでいき、自分のドライビングを進化させることで、これからもますますチームに貢献できればと思っているよ」
■マーク・エリス B・A・R Hondaチーフテストエンジニア
「これで今季のテストプログラムは全て終了した。今回のテストでは、残り2戦に向けてのマシン開発に進歩が見られたし、来シーズンに向けていくつか興味深い進化も確認できた。シーズン中ずっとハードワークをこなしてきた、テストチームのスタッフ全員に深く感謝したい。開幕後もB・A・R Honda 007が絶え間なく進化し続けて来れたのも、彼らの頑張りのおかげだと思っている」
■中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリングディレクター
「今回は特にニュースペックエンジンを走らせたわけではなく、我々のホームグランプリに向けて鈴鹿スペックのテストを継続しました。また、来シーズンに向けての制御系のテストにも取り組みました」
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